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この絵が好きだと思った話

美術は自分に気付きを与えてくれるから好きだ。

心惹かれる作品に出会ったときにハッと驚かせてくれる感覚であったり、自分の心が動いてるのを実感するのが好きだ。

でも明確に好きな画家さんがいるかと言われるとそういうわけでもなく、素敵という感覚があっても、画家さんの名前を覚えてたりなんかしたことがなかった。

というのも、そもそも私が行くのは、個展とか、回顧展、なんてものではなくて複数の作者によって構成される美術館がメインだった。

個展に行ったことがないわけではないが美術作品というよりかは、新海誠、高畑勲、というようなアニメーション作家、というか、映画の監督のひとのものが多かった。

そんな中ではあったが、初めて自分の中で明確に個展というものに足を運んでみた。

 空想旅行案内人 ジャン= ミッシェル・フォロン

なんかの展覧会行きたい、みたいな話をしていて、何でもいいよ、と言ったらチケットを取ってくれていた。

私は展覧会に入るまでそもそも展示会の名前すらわからなかったけれど東京ステーションギャラリーに足を踏み入れて絵を見て、好き!と思った。


私は星の王子さまが大好きなのだが、絵本みたいな絵柄にそれと近しいものを感じたのだと思う。

ベールに包まれたミステリアスな雰囲気と絵本みたいな優しい絵柄、フォロンの自由な発想力がとても素敵で、あー良いな、と思った。

こんな出会いがあるなら展示会ももっとたくさん行ってみたいな、という気持ち。

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