短歌 8首連作『九萬』
8人組コントユニット「ダウ90000」さんをイメージした連作です。
九萬/白川侑
はぐはぐとビッグマックをほおばって強がるための栄養とした
まちがえて白いチケットを食べたからドラマみたいなカットがかかる
平成を脱げないドール さびしげな風に吹かれて六度目の春
びいどろのような瞳に騙されて車をとめた夜のシアター
スーパーの酸欠めいたパック寿司にもていねいに合掌、ナミダ
ひとりでも生きていけると呟いてきたない海にきれいな魚
放たれた音声だけが実体になり むらさきの透明が濃い
ほんとうのわたしはどれで 悪役を月にかわって討つ夢を見た
このnoteを読んでわたしに興味を持った、
そんな素敵な方にはこちらを……
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