『人生はそれほど劇的ではない』こともないかもしれない①
『偽物語』貝木泥舟のセリフだ。
小学生の頃、少女漫画に憧れてJKになればギャルになって青春を謳歌すると思っていた。
中学生まではプリキュアになって世界を救い、相棒といわれる小動物たちは自分のもとを去っていくと思っていた。
小学生から中学生で、だいたいのことは無理なんだと悟った。
ギャルにもプリキュアにもなれない。
そんななれもしないものは、夢にすらならない。
JKになってみても実際のところ、ただ窓際でゲームをして、マスクが離せず、ただ自傷行為を繰り返すだけの村人Aだった。
ネットで知り合った人間と恋愛の真似事をするだけ、何にもなれない。
ただただ消費されていく対象になっただけ。
憧れたものは全て偶像で、もしくは憧れてすらなかったのかもしれない。
それでも私はまだ魔法少女になりたい。
続
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