〈疑問作文〉は全員の作文を見て添削する。

すでに書いた〈疑問作文〉について付記する。

〈疑問作文〉では、(1)本文の該当箇所を引用し、(2)その部分についての疑問を文章で説明する、という学習活動を行う。

生徒に1時間程度で書かせ(書けなかった場合には宿題とする。)、提出させる。

提出後は、まず原稿を本文の引用部の順番に並べ替える。生徒には必ずページ数を書くように指示しているので、引用後の()に書かれたページ数の順に並べ替える。そのうえで、すべての原稿を読み、添削する。

添削する時の視点は次のとおりである。

  1. 引用が正確になされているか。(一字一句書き改めてはならないこと、「」でくくること等は指導済みである。また必要に応じて、「ママ」の利用、〔〕を用いた引用者註(中略など)について、生徒の作文を見て指導する。)

  2. 出典(ページ数)が併記されているか。(教科書教材の場合はページ数のみ、他の資料から引用する場合には、その出典元を明示するように指導している。)

  3. 一文が長くないか。(文は原稿用紙3行程度に収めなさいと指導する。また、生徒の文章を見て、必要に応じて文が短ければいいわけではないが、自分の書く文や思考を正確なものにするために、まずは短く書くことを意識することを指導する。)

  4. 主語や目的語があらわに書かれているか。

  5. 指示語の指示対象は明確か。

  6. 疑問の内容は、本文と整合しているか。(つまり、本文を読んでもわからないはずのことなのか、それとも本文を読めばわかるはずのことなのかを確認する。)

  7. 誤字・脱字、語の誤用等。

上記に注意して、赤ペンでコメントを入れる。誤字や脱字については、該当箇所にマークを
して、 ☑︎する。すべての原稿をいったんコピーし、手元に置いておく。

本文との関連という意味では、上記の6のみが該当する。6についてはワープロソフトで転記して、どの作文を、どのような順番で授業で扱うかや、扱った作文を本文と照らして読ませる ためにどんな発問や指示が必要かを考えることになる。

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