日光例幣使道・日光壬生道6 小山宿→楡木宿
日光例幣使道とは1647年から221年間、朝廷の勅使が京から日光まで、徳川家康の法要の為に通った道。
中山道・倉賀野宿から日光道中・今市宿まで、日光壬生道を経由し三十一里十丁118.2km、勅使の気持ちになって2022年4月に完歩。
日光壬生道の小山宿・楡木宿間約六里が残っておりましたので歩いてきました。
2022.08.12
1.スタート地点まで
久々の郊外の街道歩き。
利根川を渡ると故郷なので、この景色に心底癒されます。
2.小山宿 喜沢追分
小山ゴルフクラブの真ん中を進みます。
一里塚があったり古墳があったり、街道と一体化したゴルフ場。
中山道の大井宿・細久手宿間、十三峠途中にある、中山道ゴルフクラブを思い出しました。街道をカートが横切り、道沿いにはゴルフボールが落ちてたり、石仏の前にゴルフボールが並べられていたり、なかなか面白かったです。
詳しくはこちら↓
梨・葡萄・ブルーベリー、果樹園がたくさんあります。寒暖差が激しいから美味しいのでしょうね。
3.飯塚宿
視界いっぱいの田園風景が広がります。自然の中の街道歩きは久しぶり、最高です!
ずっとこの風景でも良いくらい、落ち着きます。
飯塚宿は、どこが中心かわかりませんでした。入ろうとした社殿から読経が聴こえてきます。
今までの街道歩きで読経中のお坊さんに出会ったのは、中山道の大津宿を歩いた2021年8月23日、地蔵盆の日で道沿いの全ての地蔵堂に、たくさんのお供物が飾られていました。
詳しくはこちら↓
4.古墳と神社
この付近は古墳が多く、その上に神社が建立されている場所がいくつかあります。
摩利支天尊は少し街道から逸れますが、面白そうなので昇りました。
想像以上に面白かったです。
一里塚がしっかりと残っていると、不思議と歩く励みになります。
ビジネス用語で、プロジェクトの進捗管理にマイルストーンという言葉を使います。日本語にしたら一里塚でしょうね。
今日も朝から結構な暑さで、朝食を食べる日陰を求め、街道から少し外れた、古墳と一体化した愛宕神社にお邪魔しました。
5.街道と生きもの
街道歩きの楽しみのひとつが、生きもの探し。
鳥・昆虫・哺乳類・爬虫類・両生類、夏の時期は昆虫が活発で、蝉の声が週毎に変化し、朝と夕方でも異なります。
虫大好きな家内によると、概ね次の順番で梅雨明けから登場するそうです。
ニーニー蝉
ミンミン蝉
アブラ蝉
ツクツクボウシ
ヒグラシ
黒川を渡り、壬生宿に入ります。
6.壬生宿
壬生の城主は一里塚の前で、将軍が通る際は出迎えたそうです。
壬生宿は城下町の雰囲気と、昭和の商店街の雰囲気が少しづつ残る町でした。
7.大谷石の蔵
馬力神は以前、日光道中か奥州道中で見た気がします。栃木県特有の馬の供養塔。
8.杉並木の残党
稲葉地区は、30年位前に旅行会社で栃木県に勤務していた頃営業に来ており、想い出深いお客様がいました。
地域の老人会の旅行で、参加者がみんな楽しそうで、お客様が何を求めているかの本質を学びました。
9.鳥の世界
磐裂根裂神社上空にカラスの大群が旋回、そこに白鷺が上空から急降下。
そこには白鷺の巣があり、烏との激しい攻防が繰り広げられてました。境内には白鷺の羽と大量の糞が落ちており、木の上に多くの巣がみえ、雛と思われる鳴き声が聞こえてきます。
人間が入り込んではいけない世界に踏み込んでしまい、居づらかったです。
半官塚古墳の上で田園風景を眺めていると、安心感が身体を包み、ずっとこのままで居たくなります。
10.杉並木
日光が近づき、杉並木の名残が増えてきます。なんだかテンションが高まってきます!
11.楡木宿
中山道倉賀野宿から日光まで歩いた時に通った楡木宿追分に到着。
毎度の事なのですが、街道を歩いていて他の街道との追分をみたときは、その道を歩くとは夢にも思わないのですが、ほぼほぼ夢を実現しています。
帰りに栃木市にあるレトロな銭湯に行こうとしましたが、電話がつながらず、お盆休みの可能性が高そうなので断念。
宇都宮線東鷲宮駅前の、百観音温泉に行きました。掛け流しのお湯で想定外の感動!
これで日光道中の脇往還を全て歩きました。
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