見出し画像

中山道21 大井宿→細久手宿

▽1991年3月
23歳 30年勤めた会社の入社前に、東海道を歩きました。
▽2021年3月
53歳 30年勤めた会社の退職後に、中山道を歩き始めました。

京都まで一気に歩く、"気力"、"体力"、"時の運"、が無いので、行けるとこまで歩く事を繰り返します。

2021.07.24

1.朝焼けの空

宿を05:30に出発。
東の空は朝焼け=雨になりそう、
暑いの辛いので、降ってちょうだい。


ポスト嵩上げし過ぎ。
近くに流れている阿木川の氾濫対策、
かも知れませんね。


阿木川にかかる大井橋、
柵には中山道六十九次の宿場町の絵が、
地面には六十九宿の一覧が書かれてます。

蕨・深谷宿も地面に書かれてましたが、
大井宿場も負けてません!


これはホラーですね…


街道の案内看板、
昔の写真付きはわかりやすいですね。


東に向かって撮影した風景、
西に向かって撮影した風景、
町の雰囲気は私の故郷茨城県古河市の、
城下町にどことなく似てます。

こちらのお店、"朝から"やってました。
店内から妙に元気な声が聴こえたので、
"朝まで"やってました、
かもしれません。


いいですね〜
サッポロの赤星です!


むむむ、
中山道大井宿のれん倶楽部。
昨日道中で募集してた11月の、
のれんコンテスト事務局では!


やはりそうでした。
画像右のボタンが気になります。


ここにもあります、犬の小便避け。


小便避けがある建物は庄屋さんでした。


先程の郵便ポストは
どうだかわかりませんが、
水との共存はいつまでも続きますね。


氾濫する川の穏やかな状態。


大井宿の中心部もこのあたりまで。

町の中心に大きめの川が流れ、
川と共存している宿場町でした。


神明神社、こんな早い時間から、
親子でお散歩、ほのぼのします。


久々に見ました名古屋までの距離表記、
あと60kmになっている。


徐々に山が迫ってきます。


中央高速をくぐり少し並走。

2.十三峠

いざ十三峠、手書きの警告文に、
身が引き締まります。


あれ?
この青い案内看板、
和田峠にあった看板と同じだ。
久々の登場が異国の地で、
日本語の看板みた様で嬉しいです。


こんな感じの昇り路。
昇ったり降ったりして、
最高で500mの標高まで昇ります。


企業のCSR、今はSDGsの森ですね。
良いことです!


復元ではない一里塚、貴重ですね。


会いません様に。


一山超えると一般道を歩きます。
ソーラー発電所や、
建設会社のコンクリート工場が登場。


そうそう、
途中で自転車で十三峠を攻めている
チャリダーに遭遇。
どこまで行けるのかなぁ…。

伊勢神宮に行けない人向けの遥拝書。


先程の画像の柵の中心には、
当時のままの穴が残ってます。


立場跡、当時の様子を見てみたいです。


日陰で歩きやすい。

3.首なし地蔵

首無し地蔵は怖かった、
首は写真手前右に置いてあります。


詳しくは↑こちらをご覧ください。


石碑には乱れ坂と彫られている。
何が乱れるのか?


坂を下ると乱れる三つの理由が判明、
行列と息と女性の裾。
真面目に書かれた三番目がウケました。


桜吹雪の道が登場します。
中津川市だけでなく恵那市にも!
どこまで続くのでしょうか。

4.坂の繰り返し

峠を超えると里山の道を歩き、
再び峠を越える事を繰り返します。

中山道の師匠のUさんお勧めの、
お地蔵さんの石州さまを目指し、
横道に入るもみつからず、
代わりに出会った秋葉神社の神様に、
ご挨拶。

で〜ん!


坂を昇ると田園風景が。
07:30過ぎなのにもう熱い!


紅坂一里塚。
両サイドに残っている珍しいケース。


美しい石畳の道、
ここは滑らないので歩きやすいです。

土地売ってる!
坪いくらかなぁ?
開発の規制はあるのかなぁ?
住んで細々と茶屋を営む、
そんな余生はどうなんだろうか、
妄想しながら歩きます。


紅坂の碑。


坂が終わると集落、
集落が終わると坂、
この繰り返しで今何処にいるのか、
地図見てもわからなくなってきてます。


黒すくも坂。


お稲荷さんかな、
個性的な鳥居をよく見ると、


排水パイプに雨樋、
うまく活用して作ってます!


奥には廿ニ夜の塔が。
今まで意識してませんでしたが、
廿三夜以外の数字の塔があるとは、
気付きませんでした。

ちなみに数字の書かれた塔は、
月待塔と呼ばれており、
刻まれている日の夜に集まり、
飲食をしながら月の出を迎え、
お経など唱えながら悪霊を払う。

そんな大切な場なのですが、
酒を飲む大きな口実でも、
あったのでしょうね。


藤村高札場。

高札場の近くには立場跡も。
今は隣にトイレや休憩用の東屋があり、
過去と同じ役割を担ってます。

この辺りは"東海自然歩道"と呼ばれ、
中山道歩いているのに変だなぁと、
思う人はあまりいないでしょう。

西坂。


みちじろ坂。


みちじろ峠には、ばばが茶屋跡が。
お婆さんが営む茶屋があったとか。


5.瑞浪市

瑞浪・恵那市の境界付近をを示す石碑。
国道などの道ですと"恵那市"の様に、
市町村名看板で示すのですが、
街道は石碑で示します。

何故石碑なのかと考えましたが、
丈夫で長持ちするからですね。
考えるまでもありません…


おっ、
にゃんこ先生が寛いでおられる。


あまり逃げないなぁ、
人に育てられた捨て猫かもしれません。


時々振り返りながら道案内風ですが、
藪に入っていっちゃいました。


大久後の向茶屋跡。
向とは反対側にも茶屋があったのか、
オーナーの名前が向さんなのか、
地名が向なのか。


美しい石積みの棚田が突然現れます、
こんな山奥まで石を運び積むって、
貴重な平地だったのですね。


大久後観音坂。
看板を読むと"十三峠におまけが七つ"、
そのくらいアップダウンがある、
私は昇り坂がまぁまぁ好きなので、
楽しめました。


"西國 四国 秩父 坂東 供養"
と巡礼道が刻んであります。
さっきも同じような石碑がありました。
巡礼して亡くなった人を供養するのか?
何か違うと思い調べてみたら、

巡礼にいけない人が、
代わりにこの石碑を拝むそうです。


灰くべ餅の出茶屋跡。
灰くべ餅、苦そう、上手いのか⁈


十三峠は尾根道なので、
時々視界が晴れて景色に見惚れます。


大久後の観音堂と弘法様。


権現坂・鞍骨坂・吾郎坂。


途中集落の湧水の池に鯉が。

"中山道は貴重な文化財です"
いい言葉です!


豚熱ウイルス拡散防止の石灰ゲート、
この先何度か設けられてます。


草の絨毯の昇り坂、
しゃがんで覗くと、そこは緑の小宇宙。


樫木坂、アイドルグループみたいですね。


権現山一里塚。
二つとも綺麗に残ってます、
これってテンション上がります!
ここ瑞浪市内の4つの一里塚、
全て二つ揃って残っているって、
凄い事なのです。

6.街道と共存するゴルフ場

巡礼水の坂。
坂を過ぎると注意喚起の看板が。


中山道ゴルフ倶楽部、
街道と共存するゴルフ場!

電動カートが横切ります。
街道と共有するゴルフ場!

カートの誘導線も中山道の下に埋設。
街道と共存するゴルフ場!

沿道を彩るボール。
街道と共存するゴルフ場!


道標にも…
街道と共存するゴルフ場!


巡礼中に倒れた母子の前に、
水が湧いたという場所。


びあいと坂、昇り切るとゴルフネット。
街道と共存するゴルフ場!


車輪の足跡。
十三峠に入った頃に会った、
チャリダーしかあり得ません。
結構な坂もあったのに凄いなぁ…


獣の足跡。
猪、鹿、でしょうか。
道中時々獣臭がするのでビビります。
熊ではない事を祈ります。


時々見上げて樹々の間から
みえる空が好きです。


曽根松坂。


やはり熊出るんですね。
爪で引っ掻かれて大怪我すると
聞きましたので正しい看板です。
熊の被害者、過去3年間累計で、
死者3名 被害者358名。
多いのか少ないのか、わかりません。


このエリアは観音石窟が多いです。
大切にしているのですね。

ん、
不運なボールを拾った人が
供養しているのですね。
街道と共存するゴルフ場!


尻冷やしの地蔵尊。


しゃれこ坂。


山之神坂。
いい名前です。


7.大湫宿

坂の下に大湫宿の町並みが、
人の臭いがしてくる感じ、
ホッとします。


町に入ると休憩所が。

尾張藩の許可を得て塩を販売した商家、
旧森川訓行家住宅。
涼しい室内でガイドさんのお話を
聴きながら熱くなった身体を冷まします。


本陣跡は駐車場。


町は昔の姿が随所に残ってます。


先週末にオープンした古民家カフェ。
ここは流行りそう。


楽しみにしていた神明神社の大杉。
昨年の大雨で倒れてしまいました。
銀杏の木にあたり隣家に当らず倒れ、
幸い怪我人や被害はなかったそうです。
神様が守ってくださったと、
地域の方が仰ってました。


静かな町並み。


お邪魔しました。

8.琵琶峠

二つ岩、
ワンボックスカーの一回り位の大きさ。


琵琶峠、峠の形が琵琶の形?
らしいです。
標高557m美濃路の中山道最高峰、
石畳は730mで日本一の長さ。


とても歩きやすい石畳でした。

クワガタ♀。


琵琶峠からの眺め。


八瀬沢一里塚、完璧な保存状態です。


石畳を作った際に残されたと思われる
掘削された岩の跡。


石畳が終わりやがて集落が。

黄緑に輝く美しき稲。


焼坂に天神坂。


弁財天の池、御伽噺の様な世界。


瑞浪一里塚、こちらも見事!


9.細久手宿

細久手宿の町中に入ります。


手作りの案内看板が印象的。


町中に入るとすぐに本日の宿、
大黒屋さん。


もうなんか夢のようです、
尾張藩の常宿に泊まれるなんて!


中山道の本がいっぱい!
こんなにあるんですね。


風呂上がりに、
宿泊者が書いた雑記帳をのんびり読んで、


私しか泊まっておらず、
貸切状態で大名気分の夕食。

コロナ前はほぼ訪日外国人観光客と、
街道歩きの人でシーズンはほぼ満室。
ご主人今は超氷河期と仰ってました。


お食事は山の幸を丁寧に一品づつ、
暖かい状態で出てきます、嬉しい!
美味しくいただきました。


寝酒をいただきながら、
大名の気分で床に就きました。

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?