中山道24 鵜沼宿→加納宿
▽1991年3月
23歳 30年勤めた会社の入社前に、東海道を歩きました。
▽2021年3月
53歳 30年勤めた会社の退職後に、中山道を歩き始めました。
京都まで一気に歩く、"気力"、"体力"、"時の運"、が無いので、行けるとこまで歩く事を繰り返します。
2021.08.07
1.朝の木曽川
窓の外は木曽川。
川音も聞こえて来ない位の穏やかな流れ。
宿を出て新しい犬山橋を渡る途中、
木曽川と犬山城の姿に暫し見惚れます。
昔の犬山橋の奥からは朝陽が昇り、
今日も太陽との戦いが始まります。
2.鵜沼宿
さて街道に戻り、宿場町東の入口、東の見附からスタートです。
常夜灯に高札場、
宿場町入口の常連の揃い踏み。
おおっ、いい感じ、朝陽を浴びる中山道、
京から歩くと、朝は相当眩しいでしょうね。
鵜沼宿の浮世絵なのに犬山城が主役。
昔は木曽川対岸の犬山が、中山道のルートだったらしいです。
旧大垣城鉄門、明治初期に払下げになり、鵜沼に来ました。
近くでみると正に鉄門!珍しいですね。
鵜沼宿町屋館、郵便局などの跡地、公開中ですがで開館前。
本陣跡は珍しく普通の住宅でした。
菊川酒造、ここで販売はしていない様子、脇本陣跡でもあったそうです。
芭蕉の句碑、三度も訪れています。
獅子のような瓦の飾りと、うだつ。
坂井家住宅、現役です。
梅田家住宅、現役です。
3.モーニング
猛烈な朝陽が背中越しに襲ってきます、お腹が空いてきました。
朝食は道中モーニングがあると信じ、何も買い込んでません。
国道21号が並行して走っているので、モーニングやってる店があるだろうと
路地に入り国道に向かうと、何とも洒落たカフェが!
只今の時刻06:01、店は6時オープン、朝から幸先良い。
繁盛店で既に4組のお客様が、帰る頃には30名位はいました。
東海地区に80店もあるんですね!
さぁ腹ごしらえを終え歩き始めます。宿場町名を街道にしている、珍しい!
西の見附跡、宿場町はここでおしまい。
犬山城がみえました。
”山城”はどこからでもみえますね。
住宅地の中を進みます。
国道21号に合流、
ここでもモーニングやってます。
4.修行道
しばらくはこんな感じ、
趣はほぼほぼゼロの"修行道"です。
自分の為にあるような石碑、嬉しいです。
あんかけスパゲティ、食べたい!
ヤマダ電気とニトリ、沖縄にもありました。
群馬県と北海道から全国展開の両社、全国展開って本当に凄いと思います。
道中のみなさんに励まされ、修行道を黙々と西へ。
5.川崎重工
川崎重工の工場前を通過します。
ものすごい数のトラックが、
開門の08:00を待ってます。
大きい!
神社まである!
隣は航空自衛隊岐阜基地、
とにかく広いです。
戦闘機が飾ってあります。
川崎重工って何をやっている会社か、
わからないので調べてみると、
創業者は海運業を営んでいた川崎さん、
江戸時代の船での海運に限界を感じ、
西洋船舶の造船を始めたのが起源。
以降、鉄道・飛行機の製造を手掛け、
陸・海・空・宇宙・深海へと、
あらゆる乗物を造っているのですね!
こんな車が搬入に来ていたり、
構内に踏切があり、
川崎重工専用と思われる
消防や郵便の車が走ってました。
町ですね!
航空自衛隊管制塔が直ぐ近くに。
六軒一里塚。
コメダ珈琲店、全国展開してますね。
各務原市役所、
中山道に面した庁舎は木曽町以来です。
珈琲工房ひぐち、
入りたいけどお腹空いてない…
サウンドハンター、いい名前です。
CDから楽器まで取り扱ってます。
結しんしん納のお店、初めてみました、
中京地区らしいですね。
NTT西日本。
どこが東西の境界なのでしょうか?
長野・山梨・新潟以東が東日本でした。
各務原市民公園、過ごしやすい公園、
暑くてキツかったので木陰で休憩。
黒川紀章さんデザインだったのですね。
かつて美濃尾張の国境を流れた新境川。
餃子の無人直売所、
確か群馬県内にありました。
あげぱんキムチ、各務原キムチ、
キムチでまちおこしをしてます。
6.間の宿新加納
鵜沼宿〜加納宿の距離が
四里十町約17kmもあったので、
間の宿"新加納"が設けられました。
境内の瓢箪池に蛙がいたので狛蛙。
あちこちに蛙。
新幹線の駅なら理解できますが、
江戸時代の街道に''新"が付くとは、
当時としては斬新だったと思います。
七福神の鬼瓦、本当に福が来そう!
新加納の雰囲気はこんな感じ。
JR高山本線・名鉄各務原線と、
鵜沼宿からずっと並走します。
プールだ、入りたい、とにかく暑い…
歩き始めて5時間、気温は35℃、急に脚が進まなくなってきました。
さっきスポーツドリンクを買うはずが、ボタンを押し間違えてお茶を購入、
塩分不足がここにきて応えてきました。
個人宅でやっているぷりん屋さん、こういったお店、やってみたいです。
中山道道中に沢山ありました。
頭がぼ〜っとしてて、何故立ち寄らなかったのか後悔…
徐々に加納宿の町中に近づいてきます。
枡形ではないけど直角カーブ。
日陰がありがたくて、怪しげに日陰に沿って歩いてます。
こちらは、癒し立場"本家両天橋"、マッサージ屋さんです。
立場の言葉を使う粋な店です!
こちらの薬局の瓦の色加減が美しくて、安野光雅さんの絵のようでした。
何の店だったのか気になります。
細畑の一里塚、町中で対で残っているのは稀です。
伊勢道追分、ここからならお伊勢さん近そうです。
瓦に名前が、これイイですね。
7.袖壁
建物の2階の隅に迫り出した壁、気になり出したので観察すると、
まぁまぁ、あります。
袖壁と呼ばれ、防火の役割を担ってます、見栄えも良いですよね。
今までの中山道道中でも、袖壁はあったかもしれませんね。
JR東海道本線と初めて交わります。
名鉄名古屋本線。
8.加納宿
さぁ加納宿が始まります、城下町のらしく落ち着いた町並み。
だんご屋さん。
1本だけ欲しかったけど小銭がなくて、遠慮して店に入れない小心者、
この遠慮してしまう性格を治したい…。
加納町と岐阜町が合併して岐阜市になった事が記されてます。
県庁所在地で城下町で宿場町は、今のところ岐阜宿だけです。
名鉄が走る風景、絵になります。
9.城下町の桝形
枡形の連続、暑さも伴い、方向感覚がおかしくなってきました。
御鮨街道、そそられます!
鰻の寝床の売地、こうしてみると本当に細長い。
もし買ったらどんな設計するのか、勝手に妄想してしまいます。
お堀の跡に門の跡、城下町ですね。
お昼です!
岐阜県は私の大好きなキリンラガーが行く先々で置いてあるので大満足!
美味しくいただきました。
まちづくり交流センター、見学しながら身体を冷まします。
左甚五郎作の餅をつく兎の欄間がある、鰻屋"二文字屋"。
本陣跡と皇女和宮の歌碑。
これ以上歩くと身体を壊しそうなので、これにて本日はおしまい。
なんと1泊3,250円の宿泊施設を発見、浴場もあるので助かります。
10.パンの差入れ
岐阜駅前のキンピカ織田信長、鉄砲と西洋風兜を被ってます。
新しい物好きなのでしょうね。
この店の餃子食べたくて、暑い中1km歩いてきました。
これだけ歩いているのに、街道以外の1kmはとても長い距離なんです。
おっ、空いてる!直ぐ入れる!
そんなに甘くはありません、大行列でした…ので諦めて、
2年前に出張で来た時に入って気に入った店に向かいます。
ここです!
残念、営業時間前、こういう時は大人しく撤退、宿の近くで探します。
宿の近くは殆どお店がないのですが、
良い店があるではないですか!
メニューがない店で、あるものを聞いて出してもらう仕組み。
他は焼鳥と海老フライしか、作っていなかった気がします。
カウンターの常連さんが、近くのパン屋さんオーナー。
朝食に食べてねと頂きました。
ありがとうございました!
さて今夜もオリンピックをみて寝ます。
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