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陸前浜街道3 磯原→湯本宿

2023年に福島浜通りを訪れた際に聞いた衝撃の一言。
「昨年、11年ぶりにに歩行者が道を歩けるようになった」
11年間も人が歩けなかった道があったなんて、深く考えさせられ決めました。
「よし、年明けは浜通りを歩き、歩く事で街道に人流を復活させよう!」
ということで、2年前に江戸から水戸まで歩いていたので、その続き"陸前浜街道"を宮城県岩沼宿まで歩く事にしました。


2024.02.25

1.磯原

お世話になった宿泊施設
磯原駅前 野口雨情 紹介文
雛人形
北茨城市 観光案内図
街道に入りました
野口雨情 生家
野口雨情 生家 説明看板

野口雨情生家。
♪七つの子、♪赤い靴、♪シャボン玉、♪十五夜お月さん、知っている歌がたくさんあります。

そういえば、奥州道中の氏家宿に野口雨情の石碑がありました。氏家宿の隣・喜連川宿には野口雨情の奥様の実家があったため、何度か訪れていたからだと思われます。

(2023.12.10 奥州道中 氏家宿 野口雨情 句碑)
(2023.12.10 奥州道中 氏家宿 野口雨情 句碑)

氏家宿を歩いた時の記録はこちら↓


独特な文字の看板
独特な文字の看板

看板な文字の看板。
昨日みた運送会社の看板も独特な文字でした。

地蔵堂
地蔵群
馬頭観世音
独特な文字の看板
常陸大津の御船祭

常陸大津の御船祭の横断幕が飾られています。
御船祭とは、佐波波地祇(さわわちぎ)神社で、五年に一度開催され、海上の安全と大漁を祈願する春の例大祭。見どころは10トンの船が町中を練り歩く曳き船の儀、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。


2.二ツ島

朝陽と釣り人
二ツ島

二ツ島。
なず一ツなのに二ツ島なのか?調べてみると、以前は北の島と南の島2つの島があったから。東日本大震災前の影響で、現在は南の島は崩落し、北の島がかつての3分の2の姿になって残っています。

朝陽と二ツ島
朝陽と通りゃんせの像
通りゃんせの像 説明看板
今風のキャンプ場
紛らわしい・・・・
本日の朝食会場
いただきます

すき家。
初めて入りましたが、メニューの豊富さに感動しました。子ども向けメニューがあったりして、もはやファミリーレストランです。

街道の風景
常磐線各駅停車
国道6号から左に入ります
街道の風景
神岡稲荷神社
拝殿
”神玉”告知ポスター
見事な門柱
海鼠壁の蔵
北茨城市 バス停留所
独特な文字の看板
神岡下公民館
海洋センタープール

海洋センタープール。
笹川良一さんが作ったそうです。

東海道を歩いた際に、日本橋と品川宿の間で、笹川良一さんが母を背負っている銅像と出会いました。

(2021.12.28 東海道 東京都港区)

↑この日は、街道歩きのバイブル的な書籍、ちゃんと歩けるシリーズの著者、八木牧夫さんのご自宅を始めて訪問する日でした。
ちゃんと歩けるシリーズは、五街道と伊勢参宮道・善光寺街道が山と渓谷社から出版されており、五街道を歩いている人の半分が持っていると思われます。

ちゃんと歩けるシリーズ

八木牧夫さんのご自宅が神奈川宿にあるので、せっかくなので日本橋から歩いて行こうと、30年ぶりに東海道を歩いて行きました。その日の記録はこちら↓


関南多目的集会所
街道の風景
千手観音菩薩

独特な文字の看板。
磯原付近から、みたことがある様なない様な、独特な文字の看板が増えてきました。ご当地の有名な看板屋さんがあるのでしょうか?

里根川 上流
ENEOS 北茨城SS
ミツウロコ食品
街道の風景
関本中公民館
緩やかな坂
八坂神社
参道
拝殿
常磐線各駅停車

鳥居越しに見える列車って、絵になりますよね。

鳥居の目の前に線路があり、かつタイミング良く列車が走る姿を撮影できるチャンスは滅多になくて、記憶の中では東海道小田原宿と湯本の間にあった、牛頭天皇神社の参道から眺めた小田急電鉄、これがロマンスカーだと絵になるのでしょうね。

(2023.03.13 牛頭天皇神社)

牛頭天皇神社から、小田急電鉄を眺めた日の記録はこちら↓


山に向かって鳥居が
別雷神社
梅と街道
サザンカと街道
サザンカの花びら

サザンカとツバキの見分け方。
それは花がバラバラに散るのがサザンカ、花ごとボテっと落ちるのがツバキです。

馬頭観世音


3.平潟港

独特な文字の看板

独特な文字の看板。
上の画像の看板、中段の看板が一連の独特な文字の看板。上段と下段の看板はその派生の様に見えます。

五浦・平潟・磯原 民宿案内図

こんなにたくさん旅館・民宿があるのですね。
海水浴場があるわけでもないのに、釣り人向けか漁業関係者向けでしょうか。

街道の風景
港町の旧家
和菓子 風月堂
独特な文字の看板

独特な文字の看板。
このトラックに描かれている姿、どこかで見たことがある様な気がしたので、”北茨城文字 独特”で検索してみると驚きの事実が!

磯原にある、すずき工芸社が手掛ける看板の書体がその正体で、通称”すずき文字”とも呼ばれているそうです。
デコレーショントラック、通称”デコトラ”の車体や看板に描かれている文字によく使われており、デコトラオーナーに人気で予約が3年待ちにもなるとか。
小学校の頃、菅原文太主演の映画、トラック野郎シリーズをよく観に行っており、プラモデルを作る位デコトラが大好きでしたので、大満足です。

平潟郵便局
港町の旧家
港町の旧家
歴史を感じる砥上屋旅館

砥上屋旅館。
あんこう料理も食べることが出来る様で、次回来たときは食べてみたいです。

平潟港 モニュメント

平潟港は福島・茨城県の太平洋側で唯一の天然の港。
港町としてのはじまりは江戸時代初期、仙台藩が年貢米を江戸へ運ぶ際の寄港地として築港され、明治に入り鉄道が開通するまでは、物流の拠点として大いに賑わったそうです。

あんこう石碑
復興の願いを込めたメッセージ

冬が旬のあんこうは、“西のふぐ、東のあんこう”と並び称される高級魚。
かつて漁師があんこうを食べていた”どぶ汁”が、後のあんこう鍋とななりました。平潟はあんこう鍋発祥の地でもあります。

港の風景
平潟漁協

この付近の海域は寒流と暖流がぶつかり、大量のプランクトンが発生するため、おいし魚が水揚げされます。
常陸国(茨城県)と磐城国(福島県)の沿岸で獲れるため、常磐ものと呼ばれ、近年脚光を浴びていいます。
常磐ものの名の由来をみて今更ながら気付きましたが、陸前浜街道と並行した走る常磐線の名の由来は、常陸と磐城の名をとっていたのですね。

港の風景
八幡神社
拝殿
見事な拝殿額
境内から望む港の風景
八坂神社
平潟港 八幡神社 説明看板
漁船の帰港

本日は日曜日ですが、漁船が港に見当たりません。
漁協では船の帰りを待っている人々が集まり始めている感じでしたので、漁がおこなわれているのですね。一番最初に帰港する船の姿が見えました。

街道の風景
さつま揚げ 大黒屋
縣界標
見事な切通し 平潟洞門
平潟洞門 説明看板

平潟洞門。
洞門とは山道を歩きやすくするために、切り通し状に山を掘削した道。
街道の峠道で時々目にしますが、なかなか気が付きません。

長崎街道の難関、日見峠に明治新道と呼ばれる見事な切通しがありました。
150mくらいの距離なので2分くらいで歩けますが、峠道を歩いたところ20分かかりましたので、1/10の時間短縮効果、凄いですね。

(2024.01.09 長崎街道 日見峠)

長崎街道日見峠越えの記録はこちら↓


街道の風景
津神社
勿来漁港
二子浦温泉
温泉原油
温泉スタンド

温泉スタンド。
この様なものがあるのですね。

街道の風景
スパリゾートハワイアンズ ポスター
勿来海水浴場と小名浜
平潟帰帆 句碑
句碑 説明看板
鳥居と二つ島

勿来海水浴場。
夏場は賑わいそうな感じのビーチでした。


4.勿来関

勿来関入口

街道からそれますが、折角なので勿来関に向かいます。

いわし周辺地図
急な坂道
急な坂道
勿来関入口と源義家銅像

勿来関跡は推測の場所の様です。

勿来関 説明看板
勿来関石碑
斎藤茂吉 歌碑
斎藤茂吉 歌碑 説明看板
筆塚
風船爆弾打ち上げ基地跡
風船爆弾打ち上げ基地跡 説明看板

風船爆弾打ち上げ基地跡。
基地は福島・茨城・千葉県にあり、偏西風を利用して太平洋を横断し、時限装置でアメリカ本土を空襲したそうです。


5.関田宿

街道の風景
味噌・醬油店
馬頭観世音
伊勢両宮神社 参道
猫と街道
街道松
街道松をふり返る

見事な街道松が残っています。
道もリスペクトして松を迂回しており、ふり返ると道のど真ん中に立っている様にみえます。こういった風景、良いですよね。

蛭田川下流と太平洋
蛭田川上流と阿武隈山系の稜線
八坂神社
控柱付の見事な鳥居
八坂神社 由来
拝殿
江戸中期中田村絵図

八坂神社。
1200年前の創建の歴史があり、地域方々に愛されている様で、境内は隅々まで手入が行き届いていました。

街道の風景
曳屋の現場
曳屋の現場

初めて曳家をみました。
工事は日曜日でお休みの様でしたが、なかなか迫力がある光景です。

煉瓦の蔵
長い塀の屋敷
庚申塔
常磐交通バス停留所
双葉町の学校の道路標示

双葉町の学校の道路標示。
福島第一原発の影響で、近隣の住民が避難していた話は聞いていましたが、この様な道路標示を目の当たりにすると、言葉を失います。

鮫川橋
鮫川下流と常磐共同火力勿来発電所


6.植田宿

茶舗
味のある建物
植田郵便局
宝石店跡?
街道の風景
植田駅
本日の昼食会場
いただきます

うどんの昼食。
街道歩きの昼食は毎度毎度ラーメンを食べ続けているのですが、昨夜の飲食店で知り合った、植田出身の若者にすすめられた地元人気の店に入ってみました。
行列に並んだだけあって、つるつるでこしがあり、とても美味しかったです。

街道の風景
線路の横を歩きます
抱き合う木

二つの木が抱き合うように生えています。
近くに行きませんとどうなっているのかわかりませんが、恋人の聖地になるかもしれません。

街道の風景

単調な道がしばらく続きます。

ヘレナ国際カントリー倶楽部 入口
ヘレナ国際カントリー倶楽部 モニュメント
煉瓦の壁

突然、ゴルフリゾートが現れて驚きました。
かなりお金をかけた様な造り、ホテル・乗馬・いちご狩りが楽しめる総合型リゾートです。

滑り止めの砂入れ
中はこんな感じです


7.渡部宿

県道56号から右に入ります
八幡神社鳥居
参道と巨木
拝殿
見事な龍

八幡神社。
小さな神社の小さな拝殿なのですが、木彫りの龍に鮮やかに彩られていて、今にも動き出しそうでした。

スダジイ
街道の風景
釜戸川橋
釜戸川下流
渡部宿の街並み
街道をふり返る
渡部村道路元標

渡部宿は、建物は残っていませんでしたが、道の形状などが宿場町らしく、歩いていて心が落ち着きました。

日吉神社
渡辺郵便局


アンパンマンの石仏
アンパンマンのトピアリー
六地蔵
県道56号をデザインしています
何だろう?
八幡神社
県道56号から右に入ります
藁人形の様なオブジェ
街道の風景
岡部城跡 石碑
岡部城跡 説明看板
里山の風景
緩やかな坂を降ります


8.湯本宿

藤原川 下流
水天宮
温泉スタンド
温泉スタンド

温泉スタンド。
勿来にもありましたが、湯本の温泉スタンドは規模が違います。
業務用なのか市民向けなのか、どんな人が買いに来ているのかが、気になりました。

磐崎郵便局
タイヘイ酒店
ホテルみちのく
愛宕神社
参道
拝殿
謎の置物
謎の置物
謎の置物
諏訪神社
ENEOS 湯本西SS
ラーメンとチーズケーキ
独特な文字の看板

独特な文字の看板。磯原のすずき工芸社の”すずき文字”、いわきにもありました。

湯本駅前郵便局
湯本駅
温泉モニュメント
いわき湯本温泉の由来
常磐郵便局
足湯
温泉街の風景
お世話になる宿
イイ感じの和室

いわき湯本温泉。
ほんのり濁り、身体がほくほくと温まる、気持ちの良いお湯でした。

本日の夕食会場
常磐ものの握り寿司

いわき在住の私の師匠が、とっておきのお寿司をご馳走してくださると、お連れ頂いた店に行きました。
もう味は最高!
ごちそうさまでした。

寝酒

寝酒は会津ほまれを少々。
さぁ、明日も楽しく歩くぞ!


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