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奥州道中4 芦野宿→白河宿〔完〕

1991~1993年 東海道五十三次 完歩
2021年 春~夏 中山道六十九次 完歩
2021年 秋 甲州道中四十四次 完歩
2021年 秋~冬 日光道中二十一次 完歩2022年 冬 奥州道中十次
→五街道完歩に向け、北に向かいます


2022.01.29


1.五街道往路最後の朝

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いつもの時間に与野駅に。


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隣のさいたま新都心駅で、乗換え時間の駅探検最終回。もうネタが無いかと思ったらありました。ゆるキャラと記念スタンプ台、知りませんでした。


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デザインは、駅のすぐ東側に旧中山道があり、氷川神社の日本一長い参道の一の鳥居もあるのですが、残念ながら駅舎とさいたまスーパーアリーナでした。


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4人掛けのボックスシートに座れたので、足を伸ばしてゆったり朝食。


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3時間かけて芦野宿最寄りの黒田原駅に、駅舎は82年前に改築された洋館、絵になります。


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貸切状態のバスに揺られて芦野宿に。


2.芦野宿

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いざ、歩き始めます。こちらの石の美術館が本陣跡。


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桝形を過ぎて、静かな芦野宿の町並みを北上。


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途中、民家の前に昔の写真が貼られていました。上が昔の写真、下が本日の写真、あまり変わってません、いいですね。


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たくさんの鬼瓦に護られた家。


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新町地蔵尊、毎年7月23日の地蔵盆には、縁日が行われます。


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奈良川、本日一緒に進む清流。


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白河の関、奈良・平安時代に機能していた関所跡で、残念ながら奥州道中から大きく外れているので行けず。この道標の後方に写る飲食店を最後に、3時間以上も商店が1件も無い地域に入ります。


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この付近は石仏・石碑がとにかく多いです。昔の石仏・石碑の保存状態が良いうえに、近代に入っても何かあると写真の様な石碑を建てる習慣が残っているからでしょうね。”石を投げると石碑に当たる”、と心でつぶやいてました。


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左の石碑、十三夜塔にみえますが、石碑の上が欠けて本当は二十三夜塔だと思われます、その隣は七福神の大黒天。


3.超急階段

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愛宕神社の鳥居の奥、壁の様な崖に向けて物凄い急勾配の階段が!これは昇るしかありません。その先に何かを感じる階段があったら迷わず昇る、”街道歩き鬼十訓”のひとつにノミネートします。


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途中から枯葉に覆われ、斜度がきつくなります。


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昇りきると12畳くらいの広さの本殿が、お米やみかんが供えられています。毎月24日が祭日のようですが、ここまで昇ってくるのは、大変だと思われます。


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本殿からみた階段、急すぎて下がみえません。


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べこ石の碑、牛の事を供養しているのかと思ったら、石の形がべこに似ていることが名の由来。


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石に刻まれているのは、儒教的な精神を中心とした人の道。芦野宿の問屋の主人が地域の人の為に建立しました。


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大仏ほどではありませんが、中規模の大きさの、中仏が多く建立されており、多くの中仏が赤いお召し物を身に付けています。


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本日の旅の供、奈良川。


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三頭の馬の顔が刻まれた馬頭観音。


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光明真言、密教の真言で過去の罪を除滅するような光徳や、病障を除滅するご利益があるそうです。


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昇り坂、坂道は新しい町への入口、眺めるのも歩くのも好きです。


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板谷の一里塚、日本橋から四十四里。


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峠を越えて、次の集落に。



4.高瀬村

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峠を越えると家が増えてきます。


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綺麗に手入された檜の様な林と、高さ2m近いおがくずのピラミッド。


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高瀬村の中心地に入りました。


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個性の塊のような不思議な集落です。


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広報部まである!タイムマシンで別の世界に迷い込んだような錯覚に陥りました。



5.青い屋根の家

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一瞬でしたが青い屋根の家が増えました。


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これでおしまい。



6.腰折れ屋根

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この形の屋根を腰折れ屋根と呼びます。


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なぜか急に増えだし、すぐになくなりました。牧場のある地域にあるのでしょうかね。


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馬頭観音と牛頭観音が並んでいます。


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長閑な路、ときどき現れるなまこ壁の蔵。


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脇坂の地蔵様。


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珍しい電話ボックス、ガラスが綺麗に磨かれていました。


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石材店の入口に置かれた巨大常夜灯。後方の自動車と比べると大きさがわかります。


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クマザサ、冬眠ボケした熊に会いませんように。



7.間の宿寄居

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謎の街路樹のアート、きっと何かの形です。


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中仏と常夜灯。


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赤い建物だらけの集落、間の宿寄居の中心部です。


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この付近だけ国道からはずれており、往時の雰囲気が感じられます。


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泉田の一里塚、下野國最後の一里塚。


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白河まであと12km。


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初花清水碑、歌舞伎の演目にもなった物語の舞台。


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瓢石。


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林業も盛んな地域です。


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国道から脇道に入ります。


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明治天皇御小休所。


8.國境

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途中で道を間違え、戻りたくないので山の中をショートカット、ヒヤヒヤしながら、写真の小川をジャンプして渡りました。


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明神の地蔵様。


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國境がみえてきました。


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境目の手前、下野國にある、境の明神。


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陸奥國に入りました。


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下野・黒羽藩と、陸奥・白河藩の領界石。


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陸奥國側にある、境の明神。


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丁寧でわかりやすい石碑の解説。


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下野・陸奥、両方の境の明神の事について書かれています。



9.白坂宿

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白坂宿の入口、境の明神地区の説明。


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建物は何も残っていません。


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芝生の上に竹がはえている珍しい竹林。結構な手間がかかっているのでしょうね。


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山の神、趣ある木製の鳥居。


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こちらがご神体。


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宿場町中心部に入りました。


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現役で住んでいる個人宅前には石の表示が、


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何もない跡地には木の表示。


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とても分かりやすい、日光・奥州道中の距離説明。


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雪国ですね。


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ようやく牛を近くでみることが出来ました。


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那須連山、左が茶臼岳、中央が朝日岳、どちらも20代の頃登りました。右が三本槍岳、どの山も標高1,900m前後です。


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ついに3時間ぶりに商店が現れました。


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そして、燃料補給。スープが美味しい手打ちラーメン、最高でした。


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お店に飾られていた”仙臺四郎”の絵。商売繁盛の神様的存在、この人が店に入ると繁盛したという伝説の人物。仙台のお店では、絵や人形が飾られていると、数日前にテレビで紹介していた矢先に、白河で遭遇。


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さて、あと少しです。凍結しかけているため池、小石を投げて氷割大会、少し寄り道。


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白河宿の町に入ります。


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戊辰の役古戦場跡。


10.白河宿

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町が想像以上に広く、上品な城下町の雰囲気が今も色濃く残っています。


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那須に向かう道との追分。


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白壁の美しい建物。


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城下町らしく、曲がり角がいくつもあります。


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今井醤油店。


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なまこ壁の蔵、大きな屋台があるのですね。


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桝形、町中に入り6回曲がりました。


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金物屋さんには、除雪道具がずらり。


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小峰城、町のあちこちから眺められます。


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今日はこのお店の黒饅頭がお土産。


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中まで真っ黒、黒ゴマ味のあんこでした。



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町中には、案内表示が充実してます。



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詩人・萩原朔太郎の妻の生家。


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いわき、水戸に行く道との追分。


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東北本線をくぐり、阿武隈川を渡ります。


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坂を昇った先に終着地があります。



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この辺りが終点ですが、示すものが何もありません。


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左・会津、右・仙台、この辺りが終点だと思われます。五街道”往路”完歩!


11.旅の終わりは旅の始まり

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30分くらい同じ道を歩かないと帰れません、これ嫌ですね~。


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小峰城が広くて立派で驚きました。


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城を横目に体を温めに来ちゃいました。


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図書館と小峰城と白河駅、全てが風景に調和。


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モダンな建物の白河駅、ホームから眺める小峰城天守閣が一番美しいかも。ここから3時間かけて帰ります。


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途中の黒磯駅、皇族が那須の御用邸に行く際に使用する扉です。今は新幹線があるので、使うことがあるのでしょうか?



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これで、五街道の江戸起点でみた”往路”を歩きました。参勤交代でいうところの、”交代”になります。次は、江戸を目指す”参勤”に挑戦、時間と資金を工面しながら、極力夫婦で歩きたいと、これから計画を練ります。


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