ただの美容師だった僕が、お客様を「仲間」に変えるまで。 今まで出会った皆さんに感謝を込めて
気がついたらもう12月です。
ありがたいことに、今月もたくさんの方にヘッドキュアを通じて
頭皮ケアや美容の事を知ってもらっています。
この約半年間を思い返してみると本当に沢山のことがあり
一言で言ってしまえば「感謝」、この一言に尽きます。
今までは「こう見られたい自分」というフィルターを通してnoteを書いてきた気がしますが、今回は「等身大の自分」をそのまま表現しています。好きな人への感謝の手紙を書いているような感覚なんですが、この半年間を振り返ってみることにします。
ヘッドキュアを始める前は、日々過ごすので精一杯だった
美容師の世界は常に売り上げと評価のシビアな世界です。
毎日が評価との戦いで、どうやったら自分の事を知ってもらえるのか?
どうしたらデザインに共感してもらえるのか?そんな事を悶々と考えながら毎日を過ごしていました。
けれど、現実はお客様に指定された髪型を作っては、空いている時間に先輩のフォローでシャンプーやカラーを繰り返してばかり。人と違うことが価値だと信じていたけれど、ユニークさ・独創性という言葉をいい風に(見てくればかりで表面的なモノしか考えてなく物事の本質を捉えようとしていなかった)勘違いしていた自分には、目の前のお客様の「なりたい・ありたい姿」を叶える人になる、という目標すらいつの間にか見失っていました。
ヘッドキュア(※)に出会った(2018年の7月)のは、ちょうどその頃でした。年齢を重ねていくにつれて気になり始める頭皮や髪の悩み、それは髪型やカラーなどデザインするだけでは解消できないもの。頭皮ケアにフォーカスするヘッドキュアを通じて、根本的に悩みを改善できないか?そして、ヘッドキュアは自分の武器になるんじゃないか?と思い始めました。
(※ ヘッドキュアとは?どんな事をやっているの?はこちらを参考にしてください。)
たった一つの質問から全てが始まった
やり始めてすぐは、技術と理論にはそこそこ自信があったけど
(なぜならヘッドキュアの技術習得には30時間以上の実技と講習が必要で、その上日本にたった10人だけのヘッドキュア資格を取得していたから)、まだヘッドキュアに対する自分なりの思いや哲学まで伝えることができなかった。当時はヘッドキュアの施術をただただ熱心に行っているだけだった。(この時は日本で10人というワードが気になって来店していただくお客様はいたけどリピーターにはなかなか繋がらなかった。この時は施術内容しか伝えられず「なりたい・ありたい姿」のお客様の理想を聴けていなかったことが不足していました。)
ある日(2019年5月 ヘッドキュアを初めて9ヶ月後)
友人から言われた一言。
「なんでヘッドキュア をやっているの?」
初めて聞かれた時、僕はその問いに対して何も答えることが出来ませんでした。ただただ、ヘッドキュア による根本的な改善のアプローチとしか考えてなかった。(この時は考えてもみないことを突かれて動揺してしまいました。)
「やっている事・やろうとしている事その全てを言語化して沢山の人に話してみたら?まずは思いを伝えなきゃ何も始まらないよ?」
「まずは、翔くんの思いを伝えなきゃ何も始まらないよ?」
自分の考えを言葉にして人に伝える、簡単そうに聞こえますが
いざやってみようとするとかなり難しくなかなか伝えることができない。
ただ漠然だけど、このヘッドキュアをもってしてお客様の髪の状態が良くなって悩みを減らして喜んでもらいたい、という願いだけはあったので、そこから日々、自分の考えを言語化したり、よく多くの方にヘッドキュアを知ってもらうためにSNSも始めました。最初はこんな感じで投稿し始めました。
施術内容だけでなく、家でもできる日々のケアや一言アドバイスを添えるように。
こういった投稿を地道に続けていきながら、リアルにも施術に繰り返していたら、今年の6月の後半くらいから少しずつお客様が増えてきました。お客様の中には、ご自身のSNSで紹介してくれる方も現れ始めました。
自分の想いが伝わりたくさんの人に届き始めました。
あの日に言われた1つの質問を今はしっかり伝えられる
初めてヘッドキュアのみで予約がいっぱいになったのは、2019年7月13日。
この日の事は今でも覚えています。
沢山の方へのありがとうの気持ちでいっぱいで
へとへとになりながらも、帰り道に目を真っ赤にさせながら歩きました。
この日からまた少しずつ新しいお客様が増えていき、その都度SNSで感想を伝えてくれたり、施術の様子を動画にしてヘッドキュアの説明までつけて配信してくれたり。なんだか僕の考えに共感し、共創してくれる方が増えたような気がして、とても嬉しい思いでした。
そして、今。あの日の「なんでヘッドキュアをやっているの?」
に対する答えをやっと言葉にできるようになりました。
それは多くの人がヘッドキュア・頭皮ケアを通じて幸せになってもらいたいから。お客様の『なりたい・ありたい姿』を叶える人として、デザインのみならずケアに寄り添うことで、人生の長い時間を健康で美しい髪で幸せに生きて欲しいから』そしてそれを可能にする手技がヘッドキュアだと自分は考えているからです。
世の中には沢山の種類のヘッドスパが存在してはいるけど、それぞれどんな特徴があるのかを理解して自分にあっているモノを選んでいる人はどのくらいいるのでしょうか?
頭皮ケアや髪のケアを知っている方はまだまだ少ないと思っています。
僕はこのヘッドキュアの施術を通じて、沢山の人に頭皮ケアや髪のケアを知ってもらい、理解した上で選んでもらえる技術を作っていきたいと思っています。
だから、とにかくこだわりたい。
空間づくり・カウンセリング方法、施術内容、日々のケア・・・
中途半端は大嫌いだし、お客様の期待には応えたい。
だからいろんな知識や人の考えを学び自分の施術に加えていきます。
お客様が「仲間」に変わった今、あらためて伝えたいこと
まだまだ僕の周りには、「たかがヘッドスパ」と囁く声も沢山あるけれど、その数以上に僕に自分の髪の毛を預けてくれるお客様がいます。その人たちは僕のヘッドキュアへの考えに共感し、共創してくれる人。
ヘッドキュアを始めた直後は自分1人がどこまでできるか?どう評価されるか?しか考えていなかった。
だからこそ強くならなくちゃと必死になって自分のアイデンティティを追求してきたし全てのことを必死でやってきた。
でも、今は違う。共感してくれ共創してくれる仲間がいる。
だから今の自分がある。1人では何もできないという事を初めて知りました。
本当にありがとうございます。
2020年は本気で自分の技術を世に広めていきたいと考えています。
だからこれからもいろんな人に伝えていって、目の前のお客様、そしてこれから知ってもらうお客様に満足してもらえるようにとにかく突き進んでやっていきます。
これからもカネコショウイチをよろしくお願いいたします。
2019年12月7日 カネコショウイチ
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