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【英国滞在備忘録】#59 Oxfordでの再会と別れ

【本編無料】このシリーズは学生時代にイギリス滞在した当時の記録をそのままに、現在のスギヤマが振り返る備忘のためのコンテンツです。有料エリアでは今振り返ってのコメントや人物が鮮明な写真などが表示されます。

14th December (Wednesday)

5時半に起きて、8時前にアルバイト先での勤務を始める。今日のバイトは夕方近くまでかかり、そこからMarble Archへ向かう。
そう、Oxford行の高速バスに乗るためだ。2ヶ月弱ぶりのOxfordになる。

クリスマス前のこの時期には、多くの生徒たちは自分たちの国へと帰る。IELTSやFCE、CAEといった試験が終わるのもこの時期ということがありなおさらだ。
俺と同じ日に受講を始めたスイス人の貴婦人Dと、同じホストファミリーに滞在し、Londonでも会った元ハウスメイトのD(イタリアンパート出身のスイス人)も帰国する。彼らに会うのが今回の訪問のハイライト。

バスを待つ間、二人に電話した。ハウスメイトのDは出ない。
貴婦人にかけて、待合わせ場所と時間を決定。なぜだか彼女の後ろが騒がしい。
次に、メールをもらったが忙しくて放置していた他の友人に電話。
"Dに電話して、なんで私たちに連絡くれなかったの?私たちとは会いたくないわけ?"みたいなことを冗談半分で言われた。みんなの笑い声に混じってDの声も聞こえる。さっき貴婦人Dの後ろで騒いでいたのは彼女たちだったのだと気づいた。

Oxfordには、7時半ころ着いた。Sainsburyでサンドイッチを買って、今夜の宿の情報を探して鉄道駅の近くをぶらぶらして、友人たちを待っていた。
電話したメンツをはじめ、多くの生徒たちと再会することができた。

その夜は一つのテーブルを囲んで、パブで飲んだ。10数人の集まりだった。
席上、その日の宿の当てが全部はずれてしまった俺は、ユースにでも泊まるわ、と話していると幸運にもRさんが宿の提供を買って出てくれた。彼女のホストファミリーは休暇中で、家には誰もいないということ。貧乏学生の俺はRさんのところにお世話になることにした。
Old Schoolへ行き、ほかの生徒とも会ったりして、帰路についた。
幸運にもシャワーと快適なベッドにありつくことができた。

15th December (Thursday)

8時ころ起きて、軽い朝食をいただく。
しばらくテレビを見たり、雑談をしたりして11時ころに家を出た。語学学校へ向かうRさんと別れて途中でバスを降りる。以前のホームステイ先に立ち寄るためだ。
呼び鈴を鳴らすが、応答はない。日本で購入したお土産をドアにかけて、懐かしのステイ先を後にした。
最寄りのバス停ではなく、大通りまで歩く。

大通りに向かう途中にある水路

そこから語学学校へ行き、元ハウスメイトのDを待つ。中心街へランチへ行くことにした。ケンタッキーに入ることにして、Dの他にも昨夜お世話になったRさんやEさん、タイ人のメンバーなどとファミリーパックをシェアした。
その後、面々の乗るバスを見送っていたら、偶然にHさんもそのバスに同乗していた。
貴婦人Dに電話したが、つながらなかった。
放課後に語学学校へ向かい、多くの懐かしい顔と再会した。元ハウスメイトのサウジアラビア人のABもいる。コリアンの仲良し4人組などの顔もある。
きけば、その日の夜が学校のクリスマスパーティーだそうで、みんなで俺を引き止める。
ロンドンに帰って交流会に参加しようと思っていた俺は悩んだ。翌日の早朝出勤もそれに輪をかける。

”お願い!発表観て行ってよ!”
"もう一泊していけばいいじゃないか"
"ここから直で仕事行けば?"
"タフだから大丈夫だよ"
内心、無茶言うなよと思いつつ、迷っていた。
そして決心。

「やるかどうか迷ったら、やる!」
のモットーのものとパーティーに参加することにした。

日本人のお姉さま方、EさんとHさんがアフタヌーンティーに誘ってくれた。North Paradeでお茶にして、その後同じく日本人のNさんも加わる。
関西出身の彼女とともに、関西の話題で盛り上がる。
その後、パブで夕食にした。Head of the riverといういい感じのパブだ。

語学学校には8時ころ着いた。
クリスマスパーティーは多くの生徒で賑わった。みんなの出し物がとても面白かった。
みんな練習もたくさんしたであろう。息の合った歌とダンスのパフォーマンス。そのチームワークが羨ましくもあった。

Last Christmasを熱唱♪

出し物も終わり、パーティーも酣になった頃、俺は帰国する二人のDに別れを告げた。二人とも出身パートは違えど、スイス人。
貴婦人Dは、40代後半のとてもエレガントな女性。俺の両親と同い年くらいだが、バイタリティに溢れている。ジャーマンパート出身。
元ハウスメイトのDはイタリアンパート出身の俺より2歳年上の面白い男。このあとスイスの銀行で働くかシンガポールにインターンに行くらしい。

この二人との出会いもまたとても素晴らしいものだった。
きっと、いや必ず俺はスイスを訪れることだろう。
そう思いながら俺は帰途に着いた。彼ら以外の友人とも別れはやってくるのだなと思うと切なくなった。

人は出会ったときから別れがくることは決まっている。
でも、別れを告げたときから、また会えるチャンスが始まる。楽天家の俺はそう思いたい。

家に着くと25時を回っていた。すぐには寝つけなかった。

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スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…

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