鎌倉市のレストラン「モアナマカイ珊瑚礁」に、残業代の支払いや長時間労働の削減、外国人労働者差別に関して、団体交渉の申し入れをしました!

総合サポートユニオンは9月4日、鎌倉市で「モアナマカイ珊瑚礁」などレストランを運営する「株式会社コーラルリーフ」(神奈川県鎌倉市七里ガ浜東4-2-3)に対し、組合員Aさんへの長時間労働の削減残業代の支払いなどを求めて団体交渉の申し入れを行いました。また、Aさんら外国人労働者と日本人労働者の間の給料差別についても、申し入れをしました。

2018年に来日したAさんは、今年3月に日本語学校を卒業後、登録支援機関「一般財団法人日本料飲外国人雇用協会」からこの会社を紹介され、昨年創設された「特定技能」の在留資格を得て、今年4月から「レストラン モアナマカイ珊瑚礁」の厨房で働き始めました。

しかし、実際に働いてみると、おかしな点がいくつもありました。まず、実際に支払われた給料は、求人票や契約書に書かれていた金額よりも低くなっていました。Aさんが登録支援機関から紹介された求人票には、「接客・調理スタッフ」「正社員」「月給205,000円」と書かれており、4月18日付けの「雇用条件書」にも、「基本賃金」として「月給205,000円」と書かれていました。しかしながら、実際の給料は基本給175,000円に加えて「固定残業手当」として3万円が予め含まれていることになっていました。固定残業代について、なんの説明も受けていないとAさんは主張しています。

このように、求人票の給料欄に定額で支払われる残業代を含めた金額を記載して実際の基本給よりも高く見せる手法は「求人詐欺」と呼ばれており、多くのブラック企業が労働者を「騙して」採用する際に用いる常套手段です。私たちは、Aさんに対するこの固定残業代制度は違法であり、残業代の未払いがあると考えています。

さらに、労働時間は過労死ラインを超えるほど長く、Aさんは疲弊していました。キッチンで働くAさんは、朝8時30分ころから夜9時30分頃まで、忙しい日には1日12時間ほど働いていました。その結果、2020年7月の残業時間は約90時間にものぼりましたが、残業代は固定されており、どれだけ残業しても3万円のみが支給されるだけでした。残業代を計算してみると時給およそ330円ほどになってしまいました。

また、「モアナマカイ珊瑚礁」ではAさん以外にも多くの外国人が働いていますが、同じ調理の仕事をしていても、外国人は日本人よりも給料が低く設定されています。Aさんや他の外国人労働者は調理や盛り付け、食材の発注作業まで日本人と同じ業務を日常的に行っていました。それにも関わらず、日本人の給料が23万円なのに対し、Aさんを含めた外国人は20.5万円と「2.5万円」もの待遇格差があり、店側も給料に格差があることを認めています。

固定残業代や過労死ラインを超える長時間労働が問題であるのはもちろんのこと、同じ業務に従事している外国人と日本人の間に待遇格差があることは明確な外国人差別であり、決して見過ごせません。労働基準法3条は「使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない。」と定めており、これに反する可能性もあります。

「モアナマカイ珊瑚礁」は七里ガ浜海岸に面する人気の老舗レストランであり、Aさんの他にも多数の外国人労働者が働いています。長時間労働や残業代の支払い、さらには外国人差別に関して、Aさんのみならず、同社で働く全ての労働者に対する処遇を改善するよう強く望みます。

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