自販機産業ユニオンはコカコーラ系自販機下請シグマロジスティクス・シグマベンディングサービスに対し休業補償10割を要求してストライキを通告しました。

○8割補償では納得できません
 コカコーラ系自販機下請け大手シグマロジスティクス・シグマベンディングサービスでは、新型コロナウイルス対策の一環として5月より一部休業が始まっています。会社はそれに伴い、セールスマンに対し休業中の8割賃金補償を通達しました(歩合給・残業代の一部は不支給のため実際には8割未満となっています)。休日出勤が無くなった分(月に3日分で3万円弱)も考慮すれば、大幅な減収となっています。

○8割賃金では生活できない
 そもそも私たちシグマで働くルートセールスは、通常の賃金が最低賃金と同水準のため8割弱の休業補償では生活できません。今後の生活を考えると不安が大きく、その収入だけで安心して勤め続けられるような状況ではないことは明らかです。現に「休業中にアルバイトでもしないと生活が成り立たない」といった声も出てきています。

○生活が守られないならストライキで抗議します
 私たち自販機産業ユニオンは去る5/8、
・休業補償の算出根拠を明確にすること
・恒常化していた休日出勤手当、目標達成時の手当(5000円)を休業補償の計算に含めたうえでの100%の賃金補償
を会社に申し入れました。
 また、この申し入れに併せて、5月11日には、5月分の賃金がこの要求に満たないものであった場合、ストライキを行うことを通告しました。社員を守るつもりが無い会社に対しては、行動を示して闘います。

○多額の未払残業代は支払われないまま 
 そもそも、私たちセールスマンがこれまで不当に搾取されてきた休憩未取得分の賃金や未払い残業代は、減収分となる賃金の2割程度で済むものではありません。通達時に上長がわざわざ読み上げた「収束後は全社員がワンチームとなってV字回復」「働いていて良かったと思える会社」を本当に目指すのであれば、会社の指示に従って休業した全てのセールスマン・アルバイトが経済的に困窮することのないよう、通常時賃金の10割相当を補償してほしいと思います。

○違法な組合攻撃を繰り返すシグマグループ
 今回、自販機産業ユニオンがシグマの対応に怒っているのは、従来からのシグマの不誠実な対応によるものでもあります。
 シグマは団体交渉にまともに応じず、書面での回答も拒否し、本社への申し入れを妨害する始末です。
 私たち自販機産業ユニオンは、これまで何度も労働環境改善を訴えてきましたが、会社はその要求に一向に応じないどころか、労働組合を敵視し組合員の手当をカットするなどの不当労働行為を組織的に繰り返しています。そのうえ、4月には当組合に対し訴訟をほのめかす文書までも届きました。

〇生活を守るために声を上げましょう。
 シグマや自販機業界で働いているルートセールスは、もともと基本給が低いため、休日出勤手当や休業補償を100%支払われないと、生活が成り立たないという人は少なくないでしょう。
 休業補償が100%支払われずに困っている方は、自販機産業ユニオンに加わって生活を守るために共に声を上げていきましょう。
 ぜひ、お気軽にお気軽にご連絡ください。

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