コールセンターで働いているのなら、労働組合に入った方がいい
私は現在KDDIエボルバのコールセンターで働いている組合員です。
2年前の4月、コロナ禍にも関わらずマスクの徹底がされていなかったり密な環境での出勤に恐怖を感じ、総合サポートユニオンに加入し団体交渉を申し入れました。
その申し入れからたった数日後、団体交渉を行う前にあっという間に職場環境は改善されてしまいました。
そして問題が解決した二年後の今も組合に加入しています。
「労働組合ってどんなものかわからない」という人も多いと思うのですが私もそうでした。
「何かよくわかんないけど問題があれば組合でどうにかするんでしょ?」「組合って会社の中にあるんでしょ?」くらいの知識で、
「え。じゃあ私の勤めるエボルバには組合なんてないんだけど?どうすんの?ネットで調べても出てこない・・・」と友人に話したところ、
「そういう人はユニオンに入るんだよ」と言われて「ユニオン」を初めて知りました。
しかし友人もユニオンに入っていたわけではなく、結局労働組合ってどういう所かもわからない状態で私はこの総合サポートユニオンに加入したのです。
労働組合やユニオンについてくわしくはこちら
そんなぬるい知識で加入し、今現在もまだまだ知らない事はあるものの、加入していたからこそ解決できた事が三密回避の話以外にもいくつかあるので紹介していきます。
不合理すぎる人事評価を改訂させました
もしこれを読んでくれているあなたがKDDIエボルバのコールセンターで働いているなら、去年までのおかしな人事評価を覚えている人は多いのではないでしょうか。
「自分が対応した顧客がアンケートで「対応した人は良かった。でもサービスは最悪」とコメントを残しながらも低評価をつけると自分の評価が下がる」という制度です。
この最悪の制度は団体交渉で改善されました。
クラスター発生しても通常営業を続けて何も対策をとらない職場を改善
ひとつのフロアで一週間で20名近くの陽性者が出るも、何の対策も取られずいつも通り営業。全員のPCR検査で安全を確認するまで休業を、と申し入れするも全く聞き入れられず、それどころか申し入れに書いてある内容をきちんと読まずに回答が来たり・・・とにかく無茶苦茶な対応だったのが一転、ストライキと抗議活動によりPCR検査の実施を約束させました。
コールセンターよりも少ない人数のフロアで働く上の人たちは「テレワークで不在」という点もニュースになりました。
更年期による体調不良での欠勤が理由で雇い止め
ここまではうまくいった案件ばかりでしたが、現在もまだ解決していない問題についても紹介していきます。
2021年4月更年期による体調不良で欠勤が続いた女性が雇止めされました。
40代以降の女性に多くみられる(実は男性にも更年期による体調不良があるが)体調の変化を無視し雇止めする事は女性差別である、雇止めを撤回してくださいと申し入れましたが聞き入れられませんでした。
それどころか会社で働くという事は100%の出勤を約束したという事と主張してきました。
人間を雇っているという意識があればありえない発言です。
この問題についてはずっと抗議を続けていますが、残念ながら1年以上たつ今もまだ解決できていませんが本人も私たちもまだまだ闘っていきます。
自分一人が我慢すればいい、たまたま運が悪かった、転職すればいいと会社のおかしな所に抗議しないでいる事は会社のブラックな部分を肯定し、応援しているようなものです。
自分だけでなく、自分の家族や友達が次に犠牲になるかもしれません。
もちろん一人で声をあげるのは難しいです。
しかしだからこそ労働組合というものがあって、労働組合法という法律で守られているので正当なやり方で抗議できるのです。
もし何か会社でおかしな事があれば自分や周りのためにも一度ユニオンに相談をしてみてください。
当たり前ですが相談してみてやっぱりいいや、となる事もありますしそれで何も問題ありません。
もちろん、勇気を持って会社の不当な扱いに抗議したいと思えば私も一緒に声をあげます。
一緒により良い職場環境を作っていきましょう。