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NOVAに「3密」対策を求めてストライキに突入しました!

総合サポートユニオンに加入している大手英会話学校のNOVA(株式会社NOVA/NOVAホールディングス株式会社)で働くアメリカ人講師が、「3密」対策の実施や、「個人事業主」契約の是正、休業補償などを求めて、6月2日より無期限ストライキに入りました。

英語記事はこちら
Why I Went on an Indefinite Strike as an Instructor for NOVA

会社への主な要求内容は以下の4点です。

・テレワークの導入などにより、教室の「3密」状態の解消
・休業中の給料100%保障
・「個人事業主」から「雇用契約」への変更
・自己都合による欠勤時の「ペナルティー」の廃止

今回のストライキに至った経緯について説明します。

「個人事業主」として契約

組合員のエドワーズさんは、2019年10月にアメリカから来日し、以降NOVAで英語講師として働いています。中目黒や三軒茶屋にあるNOVAの教室で、大人から子供まで、マンツーマンレッスンやグループの対面レッスンを担当してきました。

NOVAでは、コロナ以前から様々な問題がありました。まず、エドワーズさんは労働者ではなく「個人事業主」として雇われていました。会社がスケジュールを組み、会社の指示に従って、会社の教室で、会社の用意する教材を使用して教えるにも関わらず「個人事業主」とされたため、健康保険や雇用保険、労災保険に加入しておらず、また給料は実際にレッスンを行った分しか支給されていませんでした。さらに自己都合で欠勤する場合は1回あたり500円が天引きされていました。

コロナでレッスンが激減し、手取り2万円に

そして、コロナウイルスの感染が拡大した今年3月以降、さらに問題は深刻化してきました。まず、生徒がレッスンをキャンセルし始めました。また、教室という狭い密閉された空間での対面レッスンを行うことに大きな不安があったため、エドワーズさんが「自主的に」休んだこともありレッスン数が激減し、3月の収入は約85000円まで減ってしまいました。そこから、NOVAの提供するアパートの家賃64000円が天引きされ、手取りはわずか21000円でした。

オンライン授業を導入するも、自宅からではなく会社に出勤が義務

4月の緊急事態宣言後は、対面レッスンが休みになったため、オンライン授業が実施されました。しかし、NOVAは講師を天王洲にあるセンターに出勤させ、そこでオンライン授業を実施するように求めてきました。これでは、センター内で「3密」状態になりかねず、さらに通勤時の負担も軽減されません。

5月に入ると基本的に自宅待機となりました。このタイミングで、雇用契約へ変更すれば、自宅待機中は休業手当として60%が支給すると言って、会社は個人事業主の契約から雇用契約への変更を打診してきました。エドワーズさんは雇用契約への切り替えに合意しましたが、仕事の内容はこれまでと同じです。このことは、これまでの働き方が「偽装個人事業主」だったことの証左だと組合は考えています。

「3密」対策などを求めて会社に申し入れ


NOVAは5月半ばから徐々に教室での対面レッスンを解禁して来ましたが、採用しているコロナ対策は、入室時の検温やパーテーションの設置、さらには科学的に効果が証明されているとは言えない「除菌ブロッカー」の着用やユーカリの設置などにとどまり駅前留学NOVAが新型コロナウィルス対策 根本的に「3密」状態を解消し安全な労働環境と組合が考えられる水準では到底ありませんでした。そこで、5月12日に、私たちは東京・天王洲にあるNOVAの本社を訪れて、団体交渉の申し入れを行いました。

なお、会社を訪れた際に対応した広報秘書室の担当者は、NOVAのコロナ対策に効果があるかどうかは「コメントできない」と繰り返し主張し、とても講師の安全を考えた対応ではありませんでした。

そして、5月21日にNOVAとの団体交渉を行いました。しかし、NOVAは現在の対策は十分であり、自宅からのオンライン授業の導入はできないと回答しました。雇用労働者と指示系統や働く内容が同じであるにも関わらず、個人事業主の委託契約には問題がないという態度も崩しませんでした。さらに、休業補償を100パーセント支払うことも拒否しました。

「3密ストライキ」によって働き方を変える

緊急事態宣言が解除され、6月から通常通り出勤することが求められました。しかし、対面レッスンの性質上、どうしても生徒と距離が近くなるため「密接」状態を避けることは非常に困難です。また働く教室には、窓がない部屋もあるため「密閉」空間で働くことになる場合もあります。

このままでは、NOVAで働くことによってコロナに感染してしまう可能性があるため、6月2日からストライキに入ることを会社に通告しました。

そもそも、NOVAではスカイプレッスンも行っています。いまのように教室まで出勤を求めて、教室から自宅にいる生徒向けにオンライン授業を行わなくとも、講師も生徒も自宅からスカイプ上でオンライン授業を行うことは可能です。NOVAやその他の語学学校では多くの外国人が働いていますが、「個人事業主にされており、保障がない」、「対面レッスンは不安なのでオンライン授業にしてほしい」、「休業補償が払われておらず生活ができない」といった語学学校で働く外国人講師からの不安の声が多数寄せられています。講師や生徒の安全を確保するために、組合は行動しています。

今後も一切諦めずに会社と交渉をして参りますので、皆様の応援どうか宜しくお願い致します。


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【総合サポートユニオンのコロナ相談体制の支援のお願い】


 緊急事態宣言の解除以降、新型コロナウイルス被害の雇用に対する影響がますます深刻化しています。解雇、雇い止め、そして派遣切りの労働相談が増加しています。特に、女性の非正規からの相談が膨大に寄せられています。
 総合サポートユニオンでは、月1000件に及ぶ労働相談を受けて法律や制度のアドバイスをしながら、団体交渉を通じて、解雇の撤回、休業補償の支払いを認めさせています。
 一方で、相談受付になどかかる費用の不足が、私たち総合サポートユニオンの課題となっています。コロナにかかわらず、通常の労働組合の一般業務に加えて、コロナ相談に対して週6日(平日夜間と土日祝日の日中)の4〜5時間の電話相談に、最低3〜4人の相談員を配置して対応しています。これにメールでの労働相談のやりとりが加わります。
 この相談体制を維持し、これからの解雇・雇い止め拡大の情勢に備えて拡充するには、資金が枯渇しているのが実態です。
 ぜひ、寄付での応援をお願いします。寄付の方法は以下の3つがあります。

(1)クラウドファンディングでの応援(2020年7月30日まで)
「新型コロナ被害による労働問題で困っている人を応援したい!」
https://camp-fire.jp/projects/view/282148

(2)振り込みでの応援
●ゆうちょ銀行での振り込み
(a)郵便局で振込用紙を使って納入する場合
  郵便振替口座:00150-8-765273 口座名義:総合サポートユニオン
(b)銀行などから振り込む場合
  ゆうちょ銀行 預金種目:当座預金 店名:〇一九店(ゼロイチキユウ店) 口座番号 0765273
●みずほ銀行での振り込み
 みずほ銀行 店名:北沢支店 預金種目:普通預金
 口座番号:3024622 口座名義:総合サポートユニオン

(3)noteでの支援
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