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【フェルマータ小規模保育園】保育園に笑顔を!~保育士が平和に過ごしていた日々を返して!~

 子どもたちが安心して通うことができる保育園。
 保護者の皆さまが安心して子どもたちを預けることができる保育園。
 全国の保育士たちは、このことについて常に意識を持って業務に従事しています。
 保育の質を維持していくためには、私たち保育士が働く職場環境が正しい姿であってこそのことであることは言うまでもありません。

 あるべき職場環境を求め、かつ健全な保育園運営を目指していく上で私たち保育士が今やるべきことはなにか。

 そのことを考えた結果、私たち関口フェルマータ小規模保育園で働くすべての職員(園長、保育士、調理師)は介護保育ユニオンに加入し、運営体制の大幅な改善を法人に求めることにしました。

 この記事では、私たちが直面する大きな課題をご紹介する中で、皆さんと共に問題を共有できれば幸いです。

■私たちがユニオンに加入を決めた理由

 関口フェルマータ小規模保育園は、社会福祉法人くじら(本部 長崎県大村市、理事長 田﨑耕太郎、今年3月までは社会福祉法人フェルマータでした)が運営する保育園です。
 神奈川県内には、同法人が運営する保育所として、鶴嶺フェルマータ小規模保育園(以下、「鶴嶺園」という)、妻田フェルマータ小規模保育園(以下「妻田園」という)、関口フェルマータ小規模保育園(以下「関口園」という)の3園が設置されていますが、各園の職場環境は目に余るものがあります。

 そのことを如実に示しているのが、職員の離職率が非常に高いことです。

 この5年間で、妻田園では園長が5名、保育士・調理員・子育て支援員を合わせて8名が離職しています。関口園では、園長が4名、保育士・調理員・子育て支援員を合わせて25名、2園で42名もの職員が離職しています。
 離職理由はそれぞれあるにせよ、法人による事業運営が正常に機能していないのは明らかです。園長が1年程度で離職を繰り返している状況も異常と言えます。

 それでも2023年は新園長でスタートした関口園は、離職が繰り返される状況下で奇跡的に最高のチームワークを作ることができました。2023年から関口園に集まった保育士はお互いに信頼のおけるメンバーばかりで、互いによくコミュニケーションを取り合い、誰もが自由に意見を出し合い、明るく笑顔あふれる環境の中でやりがいを持って保育業務にあたることができたのです。

 しかし、この状況も長くは続きませんでした。

 法人が大量の離職が繰り返される状況に向き合うのではなく、人員募集で綱渡り的に乗り切るばかりで、抜本的な問題抽出や課題解決を行わなかったからです。園の運営が厳しくなると法人が法律に反する園運営を強要する場面も増えてきました。

 2023年11月に妻田園の園長が退職してから、園長が2つの園の園長業務を担わされるようになると、関口園の園長に対する法人のハラスメントが始まるようになります。

 法人は、妻田園の前園長が保育の質の向上のために、配置基準を超えて雇い入れた保育士を不要であるとして、徹底的に保育につかせず、別の園の制作だけをやらせてやがて雇止めにするように、求めたのです。

 その通りに動いているのかを点検するために、法人は園長に毎日日報を書かせ、土山経理本部長や飯田統括保育理事が逐一管理したのです。
 関口園の園長が課せられた業務に関する日報はハラスメントとしか言えない内容でした。また、日報に対する度を越えた修正指示も執拗に行われました。

 関口の園長が書くように指示を受けた日報には毎回次のような赤字の「注意書き」がつけられていました。異常さが伝わるのではないでしょうか。

 日報の管理はとても細かく、威圧的なものでした。
 誤字脱字の修正ならまだ理解できるのですが、土山氏や飯田氏は表現方法・文体・内容に至るまで、重箱の隅を突くような細かさで何度も何度もダメ出しを行い、園長は日報の内容や書き方、前日分の修正に毎日膨大な時間を費やさざるを得なくなり、毎日日報の提出に大きな不安とストレスを感じるようになりました。

 統括保育理事である鶴嶺園の飯田園長の日常的な業務管理は、飯田氏の感情的・感覚的な好みで恣意的に行われているとしか思えない内容で、とても合理的とは考えられないものでした。
 たとえば、業務の報告・連絡事項に使っていたラインワークスには、休日夜間を問わず連絡が入り、時には返信内容が悪いからと謝罪を求められました。保護者との連絡ツール「コドモン」に関しては、即時既読・即時返信が求められ、既読や返信が遅れると激しく叱責されることも多々あるなど常軌を逸した行為が繰り返されました。

 このような状況下で、正常な業務など行えるはずもなく、今年1月、関口の園長は過度のストレスにより心身に大きな負担がかかり、休職を余儀なくされてしまいました。
 園長の休職は、ハラスメントにあることは明らかです。しかし、法人は園長の休業中、水面下で園長の離職想定の話を進め、退職を暗に迫ろうとしたり、「寄り添う」のではなく、早く辞めろと言わんばかりのパワハラ行為が繰り返されました。
 さらにフェルマータの土山経理本部長は、妻田園の園長が退職した後、在籍しない園長を在籍するかのように偽装し、補助金を不正に取得するという、信じられないような違法行為に及び、その片棒を担ぐよう園長に強要したのです。
 
 現園長が休職するまでは、関口園はとても平和で落ち着いた保育ができていたのに、度重なるパワハラ行為で園長が不在になり、副主任も系列園へ研修に行かされ、責任者不在の中の運営で、園の中はパニック状態になってしまいました。

 そこで、私たち関口園全職員で介護保育ユニオンという労働組合に入り、平和な園と子どもたちを守るために、そして同法人が不正を認識し襟を正し、あるべき姿に戻るために、勇気をもって戦うことを決意し、3月7日に団体交渉を開くよう、申し入れたのです。

■妻田フェルマータ小規模保育園での園長在籍偽装

 私たちの園では、刑事犯罪を含めた違法行為が行われていました。その実態をご説明します。

①妻田園の園長在籍偽装と補助金の不正受給
 妻田園では、2023年11月に園長が退職することになりました。
 年度の途中での退職は異例です。この事態に、法人はあろうことか、土山経理部長の妻を名義上だけ園長として登録させ、実際は出勤させず、園長在籍を偽装したのです。
 それにもかからわらず、勤務実績のない土山氏の妻に園長としての賃金が支払われており、補助金の不正受給です。
 園長在籍偽装の事実を土山氏は認めていますが、ユニオンの指摘により不正受給分は厚木市に返還したからと、既に過去の話のような態度をとっており反省の色が見えません。

②妻田園の園長業務を関口園の園長に担わせた
 妻田園は土山氏の妻で登録されているのに、勤務実績がないため、それを偽装するため関口園の園長に業務命令を出しました。人員不足の中、園長の兼務はとても大きな負担となりました。

③関口園の園長に妻田園の園長の代わりに行政に検便を出すよう強要した
 保育園で働く職員は行政に検便を提出しなければならないです。ところが妻田園では登録しているはずの園長が勤務していません。信じられないことに、土山経理本部長は、本当の園長の代わりに園長業務を担っていた関口園の園長に対し、妻田園の園長であると偽装して検便を提出するよう強要したのです。虚偽の検便を提出していたことについても土山経理本部長は事実を認め、市役所保育課に報告済みといいます。

④鶴嶺フェルマータ保育園の飯田園長が身分を詐称して、妻田園の園長になりすまして厚木市役所に電話した
 土山氏の妻が不在のため、市役所から土山園長宛に電話が来た際、飯田園長はなりすまして対応をしていました。このことについても、事実を認めて市役所保育課に虚偽を行っていた旨の報告をしています。

■保育士が受けたハラスメント

 私たちは、飯田氏や土山氏による下記の扱いはハラスメントと考えています。法人はその事実を否定しています。

①妻田園では雇い入れた保育士を配置人数が多いという理由で雇止めにすることを告げ、一切、保育にあたらせず、鶴嶺園の製作物を決まった一部の保育士にさせていたこと。

②何年も働いてきたパート職員に対し、これまでの出勤時間以外に出勤出来ないなら退職するように言ったこと。

③事前にシフトに有給取得日と記載されていたにもかかわらず、土山氏や飯田氏に有給取得する旨を直接伝えなかったという理由で関口園の副主任を降格させたこと。

■私たちの主な要求

 このような状況を大きく変えるために関口園の全員が一致団結してユニオンに加盟しました。これからユニオンの力で本来の現場の力を最大限発揮して保育ができる環境を整えていきます。保育園という未来ある子どもを育てる施設において、平気で不正やパワハラをするような大人がいては、より良い保育が出来るとは到底思えません。
 そこで私たち保育士が常に純粋な気持ちで保育していくために、次の4点を法人に強く要求しています。

①違法行為を主導し、パワハラを当然のように繰り返した土山経理本部長や飯田統括保育理事が役職から外れ、関口園の保育にかかわらないようにすること
②違法行為について市役所、労基署、警察などに正直に報告すること
③療養休暇を取らざるを得なくなった関口園の園長の復職体制を速やかに整えること。
④職場環境の健全化を継続していくために、組合との協議を定期的に開催すること。

■私たち、関口園の思い

 こんなめちゃくちゃな保育園で働き続けることは不可能!と一時は皆が退職届けを握りしめて、涙を流し仕事にならないくらい落ち込んだりしました。それでも一生懸命、自分たちの感情を押し殺してでも、このメンバーで保育を頑張りたい、続けていきたいと皆が思っていました。関口園の保育士は、全員が日々、子どもの事を考え、悩み、奮闘する素晴らしい先生たちです。職員同士の人間関係も良好です。
私たちの思いはひとつ。落ち着いた環境の中で、このメンバーのまま、子どもたちを見守り続け、より良い保育の実現することです。園長先生には元気になって戻ってきて欲しいと皆が願っています。

現在、関口園の保護者の皆さまには現状を知っていただきたく、説明会を開きました。丁寧な説明により私たちが置かれている状況をご理解いただき、保護者の皆さまからのご支援も受けています。引き続き、保育ユニオンの皆さまにも力強いご支援をいただきながら、私たちは前を向いて活動していきます。

【関口園の組合員一人一人からのメッセージです】
・関口園の大切な仲間と一緒に、心から笑って大好きな保育の仕事がしたいです。
・より良い保育、子育て支援をしたいだけです。子どもたちに言えないような行為を反省をして人として正しい行動を見せてください。
・保育士を消耗品としか思わない経営陣は要りません。
・ただ子ども達と楽しく、より良い保育をするために意見するだけなのに、何も言わせないのは子どものためになりません!
・保護者や子どもたちを不安させたくありません。職員が長く働くことができる環境を作ってほしいです。そのためにまず、起きてしまったことにすべてのことについて考え、改めてほしいです。
・保育に携わる人のやることとは思えない。事の重大さに気づいて反省していただきたいです。

〇私たちと一緒にユニオンで保育士と子どもたちの笑顔を守りましょう。

 私たち保育士は、未来を担う子どもたちと多くの時間を一緒に過ごし、子どもの成長を促し教育を支援する大切な仕事に誇りを持っています。私たちと一緒に、ユニオンで保育士と子どもたちの笑顔を守りましょう。 
 ユニオンにはどなたでも入ることが可能です。一緒に保育士の力で保育を良くしたいとお考えの方は、是非ご連絡ください。

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