見出し画像

"婚活はタイミングと迅速な決断がすべて"というけれど【178回婚活パーティ参戦体験談】

婚活市場は常に決断の連続で、だいたい間違えた方向を選んでしまうのは、神様のいたずらですか?いいえ、自分の判断力の欠如です。

小さいことで言うと、『婚活パーティが良い人が2人いたとして、どちらも1位に選んでくれていますが、どっちを選びますか?』ということがたまにあったりする。

たいてい、LINE交換して、ろくに返事も来ないまま終わるパターンである。
それなら、もう一人の方とマッチしとけばよかったと後悔することが多い。

1人は連絡先渡しておいて、1人はマッチすれば両得では?』と思うかもしれないが、そんな良い人には人気が集中しているし、選ばなかった人も別の人とマッチしていることが常で、マッチした女性に集中できないような男はろくでもないという持論である。

もちろん、マッチしてもうまくいかないことは往々にしてあるのは理解しているのだが、まずはマッチした人に向き合ってあげて欲しいと心から思う。

そういう考えなので、基本的に連絡先をいただいた人が他の女性とマッチしていると、連絡しないことにしている。婚活に大切なのは『相手に向き合う姿勢』だと考えているので、同時並行されている時点で、幸せにはなれないのだ。

話はズレたが、タイミングもだいたい悪い。
大切な日に限っていつもツイてない。

筆者の大好きな【コンフィデンスマンJP】というドラマの中で、こんなセリフがある。

ついてないやつなんていない。成功する秘訣はただ一つ。用意周到に準備が出来ているかだ』(大意)

これを聞いて、確かに!と納得した。

ただ、どうしても、自分が怠ったことが巡り巡ってやってきた不運が重なる日がある。天候とか交通網の遅延とか。自分の力では到底どうすることもできないようなことが起こってしまい、なかなか思ったようにいかない。

この1年、私がその日にぶち当たるのが、だいたい大切な日なのだ。
さすが厄年。何度『どうしてこのタイミングで!?!?』と声に出たことか。

例えば、好きになれそうな人とのアポの日だったり、婚活パーティでたまたま好みの人がいる回だったり。好みの人が婚活パーティに遅れてきて、そのときの私の番号が1番だったおかげで、私だけその人と話が出来なかったり…!

『これさえなければうまくいったかもしれないのに』という強迫観念に基づくものだとはわかっいているのだけれど、自分のせいではないのに不利益を被ることが本当に腹立たしい。すべて厄年のせいにしておこう。

----
前置きが長くなったが、いつも愚痴っぽく『婚活パーティでマッチしてもうまくいかない』的な話をしている筆者は、基本的には後ろを振り返らない性格である。出来る限りその場を全力で生きて、反省はするけど後悔はしない。(そうでないと婚活とかやってられない)

この、婚活にあけくれた1年でもその信念は変わらなかったが、1人だけ『タイミングと判断が悪くてお付き合い出来なかったな…』と残念に思っている人がいる。

婚活男子の告ぐ!「決して米ではない、せいぜい稗や粟」など言われて悔しくないのか!?【婚活市場にいる男性について】
という記事を少し前に書いたのだが、タイミングと判断を誤り、米を収穫できなかった自責の念をこの場で供養させていただこうと思う。

----
去年の年末あたりに参加した婚活パーティで、人気1位同士でマッチしたことがあった。

筆者はその人は1位指名ではなかったのだが、単純に"世の中の婚活女子が1位に選ぶ人"がどういう人なのかが気になった

確かに、イケメンではないが清潔感もあり、コミュニケーションも柔らか、結婚に対して前向き。婚活総合力1位!みたいな人。

たわいもない話をしながら駅まで向かい、次に会うお店の場所と食べ物を決めていく。緊急事態宣言中だったので、カフェなども全部閉まっており、お茶なども出来なかったので、LINEを交換して「よいお年を~♪」などと言いあい帰路についた。

それからいろいろやりとりをしていたのだが、LINEも適度にマメだし、頻度も相手に合わせることが出来る、なおかつ、コミュニケーションコストも低く意思疎通がきちんとでき、ストレスが少ない。あけおめLINEと共に、日程のリマインドも送られてくるスマートさも素晴らしかった。

本当に婚活市場では貴重で素敵な人で『なるほど、これは確かに婚活女子が1位に選ぶわけだわ…!』と思った。婚活パーティのあの短い会話時間でこれを見抜く、婚活女子の目利きが半端ない。

一方、その頃の私はクリスマスの惨敗を機に、正月明けから婚活パーティ4~5つ入れてたのだが、たまたま晩に空き時間がある日があり、その日にご飯することになった。

夜帯の時間が空いてたことに『タイミングが良いなぁ…』とぼんやり思った。

婚活パーティでもアプリでも、マッチしてから会うまでの賞味期限は2週間が限度だと思っているので、緊急事態宣言かつお正月でお店がやっていない時期に、そこを逃すと2週間を超えてしまう。本当にタイミングが良かった。

筆者は、異様に鳥貴族が好きなので『某所の鳥貴族で良いですか?』と、お店と場所を指定した。この頃の筆者は、男性にお店決めを期待していなかった。正直今でも期待はしていない。

『婚活パーティで出会った人とのアポで鳥貴族?』と思われるかもしれないが、鳥貴族の良さは下記にある。

・程よく距離感が近い
・年中無休か?ってぐらいあいてる
・空気が重くない(適度にカジュアル)
・味が決まっているので安心
・割り勘だったとしてもお財布が痛くない
・会話がつまらなくても、タブレットを見ながら『何頼みます~?』とか聞くだけで、ある程度時間が埋まる

という理由で、鳥貴族を採用することが多い。

よく、『おしゃれなお店がいい~♪』という女性もいるが、筆者にとって、1回目のアポは婚活パーティの延長戦。いわば『お互いの意思確認と最低限の確認事項のすり合わせが出来れば良い』と思うので、正直サイゼでも良いぐらいである。

今までアポというアポを繰り返してきて、いろんな人とご飯してきた経験で学んだことが上記。筆者の1年がどのようなものだったか、お察しいただけると幸いである。

----
その人は、『鳥貴族いいですね!』と、笑って承諾してくれた。

当日、婚活パーティ参戦から待ち合わせの鳥貴族へ向かうと、待ち合わせより少し早くその人がいた。「明けましておめでとうございます~」とか言いながら店内へ入っていく。

注文のリードの仕方もスムーズで『アポ慣れしているなぁ』と思った。
さすが1位なだけある。会話もスムーズで、お互い確認事項が決まっているのでスイスイ相互意思確認が出来ていく。コミュニケーションコストが本当に低いな…!と感心した。

当時、『次お付き合いした人とは結婚まで行く!!』という先入観があったので、付き合う人は真剣に、慎重すぎるほど慎重に決めていた筆者であるが、『この人とは…お付き合いまで進んでも良いかどうか…』と判断に迷ったので、少しセンシティブな話題を投げてみた。

「どうして、前の彼女と別れたんですか?」と聞いたとき、突然事件が起こった。

その人「下ネタになってしまうんですけど…挿入が出来なくて…!(ジェスチャー付き)」
私「…………………?……………え………?」


聞き間違いかと思った。一瞬、時が止まった。

マズい!と思ったのか、「あ、いや、あの、下ネタすみません!婚活パーティで出会った人なんですけど、狭いから痛いようで…はじめは入れなくても良かったんですけど、僕の方にストレスが溜まってしまって、別れてしまったんです」とフォロー(?)いただいた。

しかし、もともと下ネタは苦手で、10年間彼氏がいなかった純粋培養しがないは、その時点で「下ネタぶっこまれた…」というショックが強かった。
その頃の筆者は、コミュ力も今よりだいぶ低く、想定外のことに対応することが難しかったように思う。今考えると、本当に申し訳ない。。。

その時点で『2回目どうしよう…』と悩んだ。
というのも、お会計問題があるからである。(※次はないと思ったら完全に割り勘にするのがモットー)

しかし、その人はお会計もスムーズで、さっと出してくれた。
『次のご飯のときに出していただいても良いですか?^^』という次につなげる常套句まで完璧だ。

筆者は、生理的に無理か無理じゃないかの線引きを『手をつなげるか繋げないか』で判断しているのだが、その人はちょうど中間にいた。

というのも"この人と手を繋いでしまったら、きっと結婚までいくだろう"という漠然とした勘と、下ネタをぶっこまれた衝撃から来る嫌悪感が少し残ってしまっていたことが原因である。

この勘は、きちんと私と向き合ってくれている実感と、安心感があったから働いたもので、本当にきちんとしている誠実な人だった。下ネタ以外は。

…繋いでしまって良いのだろうか…?と駅までの帰り道で死ぬほど悩んだ。

当時は婚活を始めたばかりで、筆者自身、その人に決めても良いのか…と傲りがあったことと、その人はすごく結婚願望が強い人だったので、結婚への歩幅が当時の筆者とは全然違ったことも心に引っかかった。

結局その日は、手も繋がず割り勘にもできず、次のご飯で食べたいものや行きたいところをすり合わせて解散した。

---
翌日「もしよろしければ、またご飯いきませんか?^^」と、その人からLINEが届いていた。

『婚活 アポ 2回目 悩む』と検索してみると、『ナシと判断しなかったのなら行ってみましょう』とアドバイスがあったので、とりあえず行くことにしようかなぁ…と悩んだが、いい加減な返事はできないと考えた。無駄に誠実?な筆者である。

ナシのときはナシと即時で判断してきた筆者にとって、珍しい事案だった。…決めきれないっていうこともあるのか…と、自分の優柔不断ぶりに驚いた。

悩んでいたとき、ちょうど既婚者疑惑年上との4回目のアポが決まった。
きっと、そのアポさえなければ、その人を選んでいたと思う。

散々悩んだ結、「(その人)さんとのアポは悩んで、(既婚者疑惑年上)さんとのアポは悩まないとか…これが私の心の答えかぁ…」と考え付き、結果的に心のトキメキで既婚者疑惑年上を選んだ。

『付き合えないかもしれない、それでも、この人のことが好きなんだ…』と。その人が既婚者であることも知らずに。自分に向き合う気もないこともわからずに。トキメキは時として判断を狂わせる。

この時点で、私の心は決まってしまったので、そのときやり取りしていた全員にお断りのLINEをいれた。

それでも…それでも、この人に関しては、本当に断るかどうかすごく悩み、最後の最後まで送るのは躊躇ったが「心が他の人に向いている状態で、同時並行は出来ない…この人に失礼だ…」と思い、『好きな人が出来てしまったので2回目のご飯は行けません。。。申し訳ございません。。。』
と、LINEをした。本当に、当時の自分を殴りたい。結局、割り勘にもできず、ご馳走になったまま相手を傷つけてしまった…。

LINEありがとうございます。言いにくいことを言わせてしまいすみません。僕としてはすごく残念ですが、好きな人と頑張ってください!』と丁寧な返信をいただいた。

頑張った結果、30分で別れることになるのだが

----
当時の筆者は、結婚したいのかどうかもわからず、彼氏が欲しいが為に婚活パーティへ行っていた。そんな自分と付き合って、この人の時間を無駄にするわけにはいかないかもしれない…と、真剣に悩んで断った。

それぐらい、筆者に真剣に向き合ってくれたように思う。
真剣に婚活をしている人で、真剣に向き合える姿勢を持つ人がこれほど貴重なことを、当時の筆者は知る由もなかったのだ。

その人は間違いなく"米"だった。

それから、何度婚活パーティに参加しても、その人と会うことはなかった。
きっと、私よりももっと彼に向き合える素敵な人に、一瞬で収穫されたのだと思う。

収まるところに収まって、幸せになってほしい。

そう思うと、当時の私のような奴にひっかからなくてよかったのかもしれない…と思いつつ、きっと、今の私だったら彼を間違いなく選んでいたと思うと、後悔が付きまとってしまう。

婚活市場に珍しい米、それが彼だった。

----
この1年の婚活期間で、唯一後悔していること。
今の私なら選んでいた彼を、当時の私が逃してしまったこと。

"婚活はタイミングと迅速な判断がすべて"
後悔すら糧にして、前を向いて進んでいくしかない。

この記事が参加している募集

スキしてみて

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?