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2020年振り返り。音楽編

今年はステイホームで家にいる時間が長かったので、たくさんの新しい音楽と出会うことができました。Spotifyの2020年まとめによると「31,282分聴きました。」とのことなので、約520時間聴いた中から特によかったアルバム15個をまとめてみます。

Jaime / Brittany Howard

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すごいアルバムだった。2020年1月から12月までずっと聴いていました。どこかディアンジェロの名作「Voodoo」を彷彿とさせますね。「4. Stay High」「8. Baby」「9. Goat Head」「10.Presence」と名曲しかない。そして「11. Run to Me」の荘厳さたるや。

Winter Stories / Brian Culbertson

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wine shop flowのKENKOUさんに教えてもらった1枚。雪が降り積もっていく様を暖炉のある小屋の窓から眺めているような(そんなことやったことないけど)しんしんと骨身にやさしい温かさが灯る音楽。「1. Sitting by the fire」から「3. Morning Walk」くらいまでは、早起きした冬の日の朝に本当にぴったり。

Swallow Tales / John Scofield

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ジョン・スコフィールドがついにECMからリーリス。ギター、ベース、ドラムスのシンプルな編成のトリオの良さを存分に味わえる。音楽の「良さ」の中には、こうした滋味深い良さというものもあることを教えてくれる1枚。

Suite: April 2020 / Brad Mehldau

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リリースが非常事態宣言の最中だったでしょうか。アルバム前半の不安や混迷さを含んだ曲から「8. Ⅷ. yearing」以降の静けさと素朴な遊び心。そして「12. Ⅻ. Lullaby」へとつながる構成に心打たれた。

Be water / Christian Sands

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色んな要素が淀みなく流れ出てきて、まるで朝になると思い出せない美しく短い夢のような不思議なアルバム。「7. Can't find my way home」「8. Be Watter Ⅱ」「9. Still」の流れが特に好きです。

In Common: Walter Smith Ⅲ, Matthew Stevens, Joel Ross, Harish Raghavan & Marcus Gilmore

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ダサジャケすぎてもったいない。こんな豪華メンバーでこんな地味な画が撮れるのかと逆に感心する。サックス、ギター、ビブラフォン、ドラムと次々と入ってくる掛け合いが楽しい。「4. ACE」と「6. Baron」は名曲ですね。

Infection In The Sentence / Sarah Tandy

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15枚のアルバムの中で一番ノリの良い1枚。ライブで聞いたらぶちあがりるだろうな。ロンドンジャズシーン熱いなあ。6曲34分という小品としてのタイトさも良くて、気がつくと繰り返しよく聴いていた。

Pursuance : The Coltranes / Lakecia Benjamin

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全曲コルトレーン!熱い!最高なので聴いてほしい。としか言うことないんだけどJazzmeia Hornを後半に迎えた「3.Central Park West 」やディーディーブリッジウォーターを迎えたLove Supremeの「10. Acknowledgement」とか鳥肌ものですね。ビジュアルもめちゃくちゃかっこいい。

Color of Noize / Derrick Hodge

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前作の「The Second」からのデリック・ホッジの作品はたまらなくいい。どんなジャンルにも当てはまらないオリジナリティがある。どの曲がいいとか、どの演奏がいいとかもなく、デリック・ホッジの音楽はいいとしか言えない。

Rainbow Sign / Ron Miles

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力強さと脆さ。明瞭さと不可思議さ。といった「間」をふわふわと漂うような不思議な魅力のある作品。この作品がどんな風に良いのか自分でもよく分からないけど、自分にはまだよくわからない良さというものが確実に在ることを教えてくれる1枚。

True Design / Giveton Gelin

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大人の色気があふれる作品。かっこよくて憧れる。このトランペッターまだ21歳とのこと。成熟と年齢は関係ないですね。ロイ・ハーグローブに捧げた「6. Every Time We say Goodbye(For Roy)」のやさしさからの「7. The Interlude - reprise」のおだやかさ、そして「8. What Will I Do」の確かな足取り。ほんと大人。

Closeness / Ellen Andrea Wang

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ジャケットの見た目とは裏腹に攻めた楽曲の多いアルバム。どの曲もイントロというか前半は超スローテンポでゆるやかに入るのに中盤からすごい角度で攻めてくる曲が多くて面白い。歌モノの「3. Nobody Knows」にとろけますね。

Omega / Immanuel Wilkins

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誇張なしに、再生して5秒で超名盤であることが分かるほどの名盤。ちょっとまじでこのアルバムすごくないですか。サックス、ピアノ、ベース、ドラムス、そしてカルテットの一体感。すべてがすごすぎて、ヘッドホンで聴いていたら自然と「うぉぉぉぉお」と叫びが漏れていました。

Driving While Black (Original Soundtrack) / Brian Keane

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この人が音楽を担当している映画はこれから全部観ようと思った。抜群のセンスとバランス。中でもサイラス・チェスナッツのクリスタルのような透明感のあるピアノが印象的な「3. Swing Low」と「12. Showtime at the Apollo」には完全にヤラれました。

Who Are You? / Joel Ross

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ビブラフォンいい。多彩な景色が描かれているサウンドスケープ広がる1枚。「5. After The Rain」や「6. Vartha」の壮大さもいいし「11. Gato's Gift」や「14. Such is Life」のパーソナルな雰囲気も気持ちいい。2019年に来日していたことを知らなかったのが、ただただ悔やまれる。

その他、ちゃんと聞けていないけど気になっている音楽

Downhill Uplift / Stein Urheim
I Think I'm Good / Kassa Overall
Ished Tree / Jamael Dean
Fire Sign / Braxton Cook
Empty / Nils Frahm
Epoch / アルファ・ミスト
Feeling / Hegge
Satin Doll / Sam Gendel
Transylvanian Folk Songs / Lucian Ban, John Surman, Mat Maneri
Some Cosmic Shift / Jerk
Axiom / Christian Scott aTunde Adjuah
All Rise / グレゴリー・ポーター
SOURCE / Nubya Garcia
Mama, You can bet! / Jyoti
Life Works Out... Usually / Demae
some kind of peace / Olafur Arnalds
Oh My Beloved / Purnamasi Yogamaya
HH / リオーネル・エルケ
Over It (Complete Set) / Summer Walker
High Heart / Ben Wendel
Ona / Thana Alexa
Petite Afrique / Somi
Little Big Ⅱ: Dreams of a Mechanical Man / Aaron Park
Rhapsodize / エルダー・ジャンギロフ
Traditional Heart / Gianni Brezzo
Reality Check / Theo Hill
End of Summer / Espen Eriksen Trio
The Time It Takes / Goldmund
On My Own / Ben Williams
FOTOS / Akihiro Nishiguchi Group


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