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スガハラで働く#02|ガラス職人の一日(中堅編)

こんにちは。前回の記事に引き続き、ガラス職人の一日を紹介します。今回は中堅職人の江良徹さんです。当初、ベテラン職人ということで取材を依頼しましたが、「ベテランって、もっと上いますよ」ということで...(笑)中堅職人としての一日を密着させてもらいました。江良さんは、スガハラ随一のワイングラス職人であり、ワイングラスの他にも多くの製品のデザインを手がけています。

ハンドメイドガラスのSghr / スガハラの公式note『スガハラで働く』
暮らしを彩る、暮らしに寄り添うガラス製品を、熟練した職人たちの手によって一つ一つ大切に作っています。すべての製品が生まれる工房は、千葉県の九十九里にあります。海風が心地よく、自然豊かな場所です。noteでは『スガハラで働く』と題して、おもにスガハラで働く人やことを紹介していきます。

7:50|出勤、準備・段取り

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もう前日に準備や段取りなどは済ませてあり、あとは微調整して、すぐ仕事に取りかかる。そういう職人としての姿が、かっこいいなぁと感じます。道具や器具、そしてガラスもすべて自分のものにしているといいますか、そういったオーラがある江良さんです。

8:10|社長と新製品デザインのすり合わせ

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朝礼を終えた菅原社長を見つけて、すかさず新作デザインのすり合わせを。常に新しい表現に挑戦する江良さん、ものづくりへの情熱がひしひしと伝わってきます。

8:15|製造スタート

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製造がはじまりました。江良さんが班長をつとめる班は、この日3人体制です。午前は自身がデザインした『煌(きらめき)』を作ります。味覚と嗅覚だけでなく、グラスを透過する光りを視覚、氷とグラスの当たる音を聴覚、グラスに刻まれたモールや重さを触覚、人の持つ五感全てで楽しんでいただけたらという想いでデザインされた製品です。

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12:15|昼休み

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ほとんど昼食は食べないという江良さんの昼休みの過ごし方は、ガラスの状態が良ければ作品を制作したり、そうでなければ1階にある製造加工班で製品の仕上がりをチェックしたり、吹き型の製造を長年手がけるベテラン社員の外崎さんと他愛もない雑談をするそうです。「普段からコミュニケーションを取っておくって、ものづくりに大事なことなんですよね」とのこと。

13:20|製造再開

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今日、同じ班で仕事をする職人の江良葵さんとはご夫婦。夫婦でガラス職人とは、かっこいいです。午後も『煌(きらめき)』の模様が違うものを作ります。とにかく、側から見ていると簡単にやっているようですが、その一つ一つが熟練した技術が必要なのです。

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15:10|休憩

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休憩などのちょっとした合間を見つけては、部署だけでなく世代を超えて、他の職人と頻繁にコミュニケーションを取っている江良さん。後輩が増えてきた現在、思うことがあるそうです。「僕が入社した時は、それこそ職人の見て覚えろの世界でしたけど、今は違いますよね。今はそれでは続かない。そのあたりは今、試行錯誤中です」

17:00|終業、次の日の段取り

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この日の製造が終了。明日は、専門とも言えるワイングラスの製造を予定しています。準備にも余念がなく、使っている台はスガハラで3世代に渡って使われてきたものだそう。歴史を感じます。

17:30|帰宅

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終業後は、保育園に預けているお子さんを迎えに。朝は奥さんの葵さんが送り、夕方は江良さんが迎えに行く役割分担とのこと。今日もお疲れさまでした!

スガハラの中堅職人である江良さんを一日取材してみて、とても充実している様子を感じました。培ってきた技術と経験、そこに江良さんの個性が加わり、自分にしかできないものづくりが見えていて、周囲の仲間たちと連携を取りながら、あらたなことに挑戦する姿。その、愉しさ。ここに来るまできっと、並外れた努力と試行錯誤の日々があったことを想像させます。江良さんの今後が、どのようなガラスを生み出していくのか、とても楽しみです。

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