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月も照らしてくれない

日曜日の帰り道。真っ暗な夜を1人で歩くには力が足りない。
誰に何を言えばいいかわからなくなった時、前に電話くれたことを思い出して、電話した。出た。多分しんどいのはばれてた。

いろんなこと話したけど、結局いつもこっちが救われちゃうなあって笑ってた。そうやって言われることが1番わたしを救う。プレッシャーになっちゃうかなとか、重くとらえないでほしいんだけど、とか、だめだったらいってほしいんだけど、とか、たくさん前置きしちゃってたら、そういうのもう必要ないんじゃないかなって言われた。絶対に傷つけないとか、嫌な思いさせないなんてありえないけど、どんなことがあってもいるから、仕事で写真をやめた負い目とかわかるけど、別にもう言わなくてもいい。2人のあいだだけでもいいから、そういうの全部こわがらずにいようよ。そんな感じだった。

がんばってるのもお互い知ってる。がんばってないなんて思わないよ。あなたを応援できるくらいわたしはちゃんとやってるよ。知ってるから、それでいいよね。窓の外から飛行機が見える話をしてたから、わたしは飛行機になって窓からあなたを見るのを想像した。

わたしよりも周りにむかついてくれた。目に見える成果を出せなくても、何にも名前が残らなくても、こういう夜を一緒に超えてくれるひとがいるだけでまた明日から月曜日がんばろうって思える。

ひとりで抱え込んで出した小さな答えでも、来週の自分、隣の大切な人を救えるのかもしれない。長い目で見れなくてもいいから、もう1週間とかそういう小さな区切りで今はいいからちょっとずつ大丈夫になっていこう。
話せる人がいてよかった、その人が守ってくれる人でよかった。

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