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読み合わせカフェ第1回 レポ@渋谷コジンシュギ

カフェで気軽に戯曲を声に出して読む。
そんな場所ができたら素敵なんじゃないか。
都内の小劇場界隈で活躍する星秀美さん。
そんな彼女のTwitterでの何気ないつぶやきから
実際に「読み合わせカフェ(名称未設定)」の第1回がスタート。
今後もやってみて、もしかしたら名前が定着するかもしれないということで、(名称未設定)がついているところが、誰もやったことないことをやってみる彼女の気持ちが現れている。実際に「読み合わせカフェ(名称未設定)」にお邪魔してみた。

「やっぱり劇場の敷居=演劇の敷居が高くなってるから、こうやって気軽に触れる場所をつくって、地道に広げていきたいなって。」

そう話す星秀美さん。確かに普段、演劇に触れていない人にとって「戯曲を声に出して読む」のはハードルが高い。ワークショップというのも首都圏ではたくさんあるが、実際に観客層が簡単に参加できるかと言うとやはりハードルが高いと思う。

「実際、やってみて思った以上に手応え感じてます。最初はみなさん様子見だったんですけど、誰かが読み始めたら、自然と(読み合わせする)雰囲気になりました。」

店内は常に満席の状態であり、お客さんは思い思いに戯曲を読んでいた。知らない戯曲は読まれないかと思えば実はそうでもない。


「最初は(舞台に出演するときに来てくれる)お客さんばっかりになるかと思ったんですけど、全然そんなことなくて。オススメの戯曲とか薦めると意外とみなさん読み始めるんですね。」

メニューには小劇場で活躍する作家のタイトルが並んでいる。「バーボン、ロックで」みたいに、「〇〇さんの〇〇お願いします。」という声もあれば、「男1人と女2人で読める戯曲ないですか?」という声もある。今後もラインナップは増やしていく予定。

1人で来たお客さんも安心して楽しむことができる。入店したときに記入するヒアリングシートがあり、相性の良さそうなお客さん同士をスタッフがマッチングしてくれる。
また、店内のスタッフは実際に小劇場で活躍する俳優なので、+500円で読み合わせ相手をお願いしたり、スタッフに読んでもらうこともできる。

客層も様々で、小劇場で活動をしている人もいれば、声優の養成学校に通う学生たちもいた。そして、普段客席にいる人たちも。基本的にはみなTwitterで情報を知り、友人を誘って来たという人が多い。


「趣味としての演劇を充実させることができたらいいなと思いますし、身内を増やせば、もっと広がっていくんじゃないかなって。せっかく演劇に携わっているんだから、その技術を使ってもっと気軽に演劇に触れて欲しいなとも思うし、演劇やれてるんだから赤字でもいいじゃんってのは違うかなとも思うんです。技術をちゃんとビジネスにできたらいいなと思ってます。でも、いちばんの理想は、読んでいる人がいて、静かに黙読している人がいて、それを眺めている人がいるという場所であること。ここに来れば、気軽に演劇に触れられる場所であるってことがいちばんですね。」

将来的には読み合わせカフェで出会った人たちで公演も行ってみたいと話す星秀美さん。そんな彼女から始まった「読み合わせカフェ(名称未設定)」。今後も試行錯誤を重ねながら、広まって欲しいと思う。
(文責/裕本恭)

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深夜ガタンゴトンという裕本恭の作品を発表する演劇ユニットです。テーマは「現代社会を意訳する」。主な活動拠点は東京。創作活動で抱えた負債を返済するために塾講師として正社員勤務中。いろんなことを溜め込んだり、発信しようとnote使うもいまいち要領を得ず。
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