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『SOCIAL GREEN DESIGN MAGAZINE』発刊記念トークイベント 「みどりはただあるだけじゃダメな時代へ」(ゲスト:ソトコト編集長 指出一正氏)

「これからの社会に必要なみどりについて考え、実践する」ことをテーマとしてスタートしたSOCIAL GREEN DESIGN。この活動は今年で4年目を迎えました。

2024年6月19日、これまでの活動を振り返り、これからのみどりづくりを考える『SOCIAL GREEN DESIGN MAGAZINE』を発売しました。急激に変化する社会に求められるみどりとは何なのか、6つの切り口からその輪郭を考える一冊です。

『SOCIAL GREEN DESIGN MAGAZINE』の詳細はこちら

今回はその発刊記念トークの模様をお届けします。未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』の編集長を務める指出一正氏をゲストに迎えお話を伺いました。

今回もSOCIAL GREEN DESIGN理事で、モデレーターの小松正幸さん(株式会社 ユニマットリック)、三島由樹さん(株式会社 フォルク)、石川由佳子さん(一般社団法人 for Cities)を交えた様々なディスカッションが行われたので、その一部をご紹介します。

当日の大まかなスケジュールは以下の流れで行われました。

2024年6月19日(水) 

1部 18:30-20:00
   ・SGDの紹介
   ・マガジンの紹介
   ・マガジンのテーマ別ディスカッション
   (ゲスト:『ソトコト』指出編集長)      

 2部 20:00-21:30
   ・交流会

まずはゲストの指出さんからのお話を振り返っていきましょう。

ソトコト・指出さんの自己紹介

指出さん:ソトコトはオンラインや雑誌のメディアで、1999年の創刊からもう25年経っています。ソトコトはアフリカの言葉(バンツー語圏)で「木陰」「木の下」という意味です。SOCIAL GREEN DESIGNと同じように、まちづくり、地域づくり、サスティナビリティなど、社会がどうなっていったら面白いかを常々考えて作っています。私自身は東京と神戸の2拠点で生活している都市生活者なのですが、東北や中国山地の森によく足を運んで釣りをしており、自然の中の「みどり」にもとても関心を持っています。

指出さん:ソトコトで2013年5月号に「おすすめの図書館特集」を作った時は売り上げが減ると言われていたんですが、意外と伸びて大ヒットしました。一方でその年の11月号の「おすすめの公園特集」は販売成績がいまいちでした。当時は世田谷のプレイパークなど先進事例はあったものの、全国的にはよそゆき感が強く、みどりを含めて人と公園との距離みたいなものが明確にあったのかもしれないと思いました。でも近年のシモキタ園藝部の活動などを見ていると、みどりと人との関係性がここ11年間でかなり変わってきたんじゃないかと感じており、本日は楽しみに来ました。よろしくお願いします。

第1章  創造的メンテナンス

それではここから、『SOCIAL GREEN DESIGN MAGAZINE』の内容を見ていきましょう。このMAGAZINEは6つのキーワードから構成されています。それが「創造的メンテナンス」、「コミュニティ」、「生物多様性」、「経済」、「マテリアル」、「制度とルール」の6つとなっています。

それでは「創造的メンテナンス」の章について振り返っていきましょう!
この章では、

① シモキタ園藝部による植栽管理が育む、地域のパブリックマインドの価値 / 三島 由樹(株式会社フォルク 代表取締役)

②創造的メンテナンス ガーデンキュレーター ® について / 小島 理恵(株式会社 Q-GARDEN 代表取締役)

以上の事例をご紹介しています。

三島さん:みどりを作った後のメンテナンスが重要なのではと考えていて、植栽管理がコミュニティケアの機能を持ち始めています。シモキタ園藝部の活動では、小田急線の地下化に伴う地上での再開発において、植栽のプロが管理を行わずに、さまざまな人が関わって活用管理していくという考え方で進めています。当初の問題意識は植栽管理を人任せにしてしまうということでした。だからこそ「まちの緑を自分たちの手で」というテーマで行っています。


指出さん:下北沢では植物が植物らしさを活かしきれている空間があり、そこを支える市民側のマインドが強調されていると思いました。植物が媒介して、人間が自然に戻りはじめている仕掛けができており、街の未来の象徴的な光景ですね。よく自然を自然のままに保とうという考えは多いですが、原生林がほとんど残っていない中で、街の中にみどりを戻していこうという取り組みが進んでいくのは良い傾向ですよね。

小松さん:あとは造園会社に頼むだけだと綺麗なメンテナンスが実現できないようで、管理会社と理事会と住人と、ステークホルダーがまとまらないらしいんですよね。株式会社 Q-GARDENの小島さんのような方がいることで、そこで目利きとして、どういう植物があるべきかを考え、関係者を集めてチェックをして、仕様書を作ることで、植栽が劇的に変わってきているそうです。

第2章 コミュニティ

続いて「コミュニティ」の章について見ていきます。
この章では、

①小石川植物祭から考える、植物園の「ひらきかた」/ 小石川植物祭 佐藤 敬・Alexandra Kovaleva(建築家 / KASA 代表)、田邊 健史(文京区社会福祉協議会 地域連携ステーションフミコム コミュニティマイスター)

②社会を醸成する、関係性のデザインを考える / 春日台センターセンター 馬場 拓也(社会福祉法人愛川舜寿会 理事長)、金野 千恵(建築家 / teco 主宰)

以上の事例をご紹介しています。

石川さん:多様な人がみどりづくりに関わる中で、土地をケアすることで広がるつながりがあります。「小石川植物祭」、「春日台のセンターセンター」の2つを取り上げています。小石川植物祭は私も出店させてもらって、地域内外から人が集っていましたし、成り立ちが面白くて(KASAの思いを汲んで)行政の担当者が伴走して、お金と人を繋いでいきましたね。

指出さん:岐阜県各務原市の「学びの森」の事例では、若い世代の皆さんが主体となって、1日で3万人が訪れるマルシェ「マーケット日和」が行われています。駅に向かうショートカットの場所だったのが、暮らしを面白くしたいということで、大勢の人が訪れる場になったんです。既にある場をどう開いていくかは僕たちでも関与できることで、その開き方の工夫ができるものが身近にあります。今回石川さんがチャプターの中でコミュニティをみどりと並べたのは、素晴らしいことだと思いました。

石川さん:春日台のセンターセンターでは、塀を作るのではなく、施設の中と外を繋ぐその中間領域を開くことで、地域の多様な人がつながるという実践でしたね。

指出さん:春日台センターセンターさんを取り上げられたことで、(SGDの)メディアとしての方向性が見えた気がしました。(植物として)葉脈を観察するのも大事なのですが、平仮名の「みどり」として拡張して考えることで、皆さんが「みどり」として定義できることが広がると思いました。

三島さん:そのように考えていただけて嬉しいです。その通りでみどりは植物のことではなく、制度とか文化とかを含めた広義の「みどり」であると考えていて、そこを僕らはとても大事にしています。

第3章 生物多様性

続いて「生物多様性」の章について見ていきましょう!
この章では、

①生物多様性 × デジタル × ビジネスがつくる未来 / 藤木 庄五郎(株式会社バイオーム CEO)

をご紹介しています。

石川さん:人間以外の生き物や植物の賑わいを考えていくことは我々の重要なミッションになるのではと。捉えるのが難しいテーマだと思いますが、何がきっかけになるのかと考えた時に生き物を発見するアプリ「BIOME」もそのひとつですね。みじかな生き物を発見するアプリを作ることで生物データを採集し、それが国や行政のデータとして活用され、生物多様性の可視化と活用のための重要な事例となっています。

指出さん:ゲーミフィケーションの仕組みはさまざまなところで模索されていて、楽しくないとすっと心に入ってこないことが多いんですよね。(BIOMEは)「蛾が家に入ってくれることが嬉しい」と、価値観が変えられるくらいの力があるのではと思います。生物多様性のようなテーマに取り組む際は、正面から向き合うよりは「横から軽やかに」アプローチするほうが効果的なイメージがあります。

第4章 経済

続いて「経済」の章です。
この章では、

①経営の視点で捉え直す、みどりづくり / 原田 芳樹(中央大学理工学部 准教授)

をご紹介しています。

石川さん:ここでは都市生態学がご専門の中央大学教授の原田芳樹さんに、海外でのグリーンビジネスの事例をご紹介いただきました。例えばアメリカの高級スーパー・ホールフーズ(Whole Foods)では、屋上で独自に水耕栽培をしており、その技術を生かしたコンサルティングをおこないます。また水耕栽培の熱でスーパーの建物を温めるということもしていますね。

指出さん:日本の森林ビジネスの最先端をお見せしたいと思います。小田明さんが作った針葉樹林の森をうまく活用した新しいサービスなんですが、三重の宮川山林という東京ドーム360個分くらいの山林でワンちゃんが散歩できる森になっています。公園ではリードをつけて思い通りに遊べないワンちゃんが自由に遊べるように、杉や檜の森を解放しているんですね。写真も撮り補題、ドローンも飛ばし放題です。ワンちゃんも自分が愛されているとわかっていて、笑顔が絶えません。

森林そのものを販売するのではなく、ウェルビーイングに基づいた活用をしています。森林にストレートにに向き合うというよりも、真ん中には自分の好きなものを置くという意識があり、それがワンちゃんだったんです。経営面でもうまくいっており、土日は何十組も訪れており、グランピングなど宿泊も充実しています。

石川さん:この章では分野や業界を超えたチームが必要だという話が出てくるのですが、自分たちだけで事業をやらないというのは大事で、例えばコミュニケーションが得意、ビジュアルが得意、社会が求めている感覚やセンスをキャッチするのが得意など、チームにはそういう多様性が必要だなと思っていて。そのチームをどう作るのかも考えることが必要だなと。

指出さん:まさにその通りで、僕は明日より明後日という言葉が好きなんです。明日の方向からくる(すぐ集まるような)仲間を増やすと専門的になります。しかし、林業も農業も業界の人だけが集まるだけでは抜本的な改革が練れないようになりつつあります。辞書を引くと「明後日の方向」は、「見当違い」というニュアンスも含まれた虐げられた言葉なんですが(笑)、明後日からくる仲間は誰でもなれる感じがするんですね。つまり、ワンちゃんが好きな仲間が林業の集積地にやってきた時には最初は杉や檜の良さなんてわからないんだけど、森がだんだん愛おしくなってきて、樹木を含めてもっと大事にしていこうかという機運が高まるんです。

石川さん:それから補助金助成金など、お金の獲得の仕方はサポートできる伴走者が必要だという話もありました。「わたしからみる SOCIAL GREEN DESIGN とは?」という題で、冒頭に寄稿いただいているNPO法人Birthの佐藤留美さんも中間支援組織の必要性をおっしゃっていました。

佐藤さん:生き物の環境がいいなと思ってもらうには生き物好きなだけでなく「みどりっていいな」と思ってもらうにはプラットフォームが必要だなと。中間支援組織というと硬いんですけど、市民の人たちが街を作っていくその受け皿と、ますますつなぎ手やメディアも必要になってきています。

第5章 マテリアル

続いて「マテリアル」の章です。
この章では、

①微生物と道路のミライを考える / 新田 浩(東亜道路工業株式会社)× 伊藤 光平(株式会社 BIOTA 代表取締役)

をご紹介しています。

石川さん:素材(マテリアル)についても考えてみたいなと。先日、道路業界のトップランナーである東亜道路さんと、都市に微生物多様性の環境を作る株式会社BIOTAの伊藤光平さんを呼んで、ワークショップを開催しました。道路のこれからのビジネス展開としては、新しく作るというよりも、既存のものをいかに安全安心に修復するかを考えるのが主流です。ただ、微生物多様性の視点では、ひび割れに生き物が住む場合もありますし、生き物が移動する時の橋渡しするブリッジ機能もあるという話になりましたね。

指出さん:道路は生き物が介在する場所になるという話はとても興味があり、僕は根っからのイワナ釣り師なんですが、本当に大きなイワナはコンクリート護岸が崩れた場所をうまく利用していることがよくあります。甲虫が護岸をスムーズに転がり落ちてくるのでそれが食べやすいらしいんですね。つまりコンクリート護岸が住処になることもあって、一方的に人工物が悪いものではない場合もあるんです。峠道の旧道や自然歩道は夜中のツキノワグマの通り道になっているということもありますしね。

三島さん:道路業界から見てネガティブなこと(ひび割れなど)は、「ビンテージですよね」と言ったんです。道路を新しいものに更新しないことがもしかしたら価値になるかもしれません。マテリアルの章を設けたことはとってもいいなと思っていて、グリーンやソーシャルに関係ないと思われたものに視点を向けていく大きな可能性を感じました。

小松さん:エクステリア業界のど真ん中にいる自分からしてみると、人工素材と自然素材のマッチングは非常に難しい問題なんですね。アルミ建材カーポートディフェンス、ブロック素材、鉄、ステンレス、木材など、ともすると自然と対立してしまう素材もあります。人間のためだけに安心安全、機能性を考えて作られたものもありますが、単純な機能だけではなく、多角的に見ることで可能性が広がっていく章だなと思いました。

制度とルール

続いて「マテリアル」の章を見ていきましょう!
この章では、

①公園を地域に開くには? / 町田 誠(一般社団法人公園財団 常務理事)

②まちのみどりとのいい関係をつくる プラットフォーム Dear Tree Project / 石川 由佳子(一般社団法人 for Cities 共同代表理事)

をご紹介しています。

石川さん:ここでは「規制の中で社会性を失っているみどりも多い」などの観点で、市民の介入やそれを取り巻く人々の意識づくりのための制度やルールづくりをどうするべきかを考えました。一般社団法人公園財団常務理事の町田さんと、私が活動しているDear Tree Projectを紹介しています。

今日は町田んさんも駆けつけてくださいました。以前お話を伺った時は「公園は禁止看板だらけ」「指定管理者制度の可能性が広がっている」などお話しされていました。そもそも公園や街路樹ができてからの歴史は150年くらいで、どうやってルールを作るのか、手探り状態なのもなるほどという発見がありました。

町田さん:国土交通省で40年以上勤務してきて、公共事業で作られる公共空間が生活者のための豊かな空間にならないことをストレスに感じていました。そこで公園ではPark-PFI(飲食店などの収益施設の設置や管理を行う民間事業者を公募により選定)のルールを作ったんですよね。実際にどれだけ実践していけるのか未知数です。公共施設の使い方は開発できるけども、一定の歯止めがあって、公のセクターは自分たちの制限をかけている感じがします。

石川さん:Dear Tree Projectでは、街路樹の伐採問題に触れる機会がある中で、みどりが切られるタイミングではなくその前から市民が声を上げたり、関われる余白をどう作れるだろうか。そういうことを考えた時に、街の中にどんな緑があるかを知ることが大事です。そのような理念のもとで、小学校などと一緒に活動をさせてもらっています。

これまでのSGDスクールインタビュー座談会

石川さん:最後の特集では、座談会形式で、SGDスクールに参加してくださった卒業生のインタビューが掲載されています。受講生は事業での自分の課題をスクールに持ち込んでいただき、それを運営メンバーがサポートしながら並走してきた記録です。

三島さん:ここでとりあげている卒業生は、京都の庭師でアサギマダラという蝶が止まるフジバカマを増やすまちづくりをしている中村さん、エディブル茅場園の平和不動産山中さんなどが、スクールを受講したことでどんな変化があったのかを書いてくださっています。

共通しているのが、みなさん自分の仕事を根本的に考え直すきっかけになったことですね。「造園業とは、まちづくりとは」と考え直す機会になったんです。その中でビジネスの立ち上げを行いました。何か新しいことを自由なきっかけで考えてもらえるきっかけにできたらと話しました。

【SGDトーク】 『SOCIAL GREEN DESIGN MAGAZINE』発刊記念トークイベント まとめ

石川さん:結構、もりもりやったなあと振り返っております。SGDはすごくいいコミュニティだと実感する時間になりました。指出さん、今回は難しいテーマ、様々な切り口だったかと思うのですがいかがでしたか?

指出さん:とても「雑誌的」な感じだと思いました。雑誌は雑踏のようなものだと思っていて、例えば自己啓発や錬金術のように役に立つということばかりを押し付けられて縮小しているのが、近年の出版の業界だと思うんです。

でも本当は「愉快な話ないかな」とか…自分の知らない話を知りたくて、街に出かけていくような感じが雑誌には本来あったかと思うのですが、大きな部数で役に立つことだけを求められていった結果、すごくステレオタイプのようなものになってしまう。だから、編集者は悶々としているんだと思います。

その中でSGDは雑踏感、広場感があって、色々な人が交錯できるチャプターになっているのが素晴らしいと思いました。ぜひこれからもこの雑踏感でいってください。

石川さん:ありがとうございます!成功体験を羅列するよりは、これからのヒントになるようなものになるといいなと思って作りました。購入リンクはこちらから。皆さん今日はありがとうございました。

【SGDトーク】 プロフィール

ゲストスピーカー

指出一正(さしで かずまさ)
『ソトコト』編集長。

島根県「しまコトアカデミー」メイン講師、山形県金山町「カネヤマノジカンデザインスクール」メイン講師、和歌山県田辺市「たなコトアカデミー」メイン講師、福島相双復興推進機構「ふくしま未来創造アカデミー」メイン講師、秋田県鹿角市「かづコトアカデミー」メイン講師、群馬県庁31階「ソーシャルマルシェ&キッチン『GINGHAM(ギンガム)』」プロデューサーをはじめ、地域のプロジェクトに多く携わる。内閣官房、総務省、国土交通省、農林水産省、環境省などの国の委員も務める。経済産業省「2025年大阪・関西万博日本館」クリエイター。上智大学「オールソフィアンズフェスティバル2024」実行委員長。著書に『ぼくらは地方で幸せを見つける』(ポプラ新書)。

https://sotokoto-online.jp


モデレーター

小松 正幸(こまつ・まさゆき)
株式会社ユニマットリック 代表取締役社長
一般社団法人ソーシャルグリーンデザイン協会 代表理事
NPO法人ガーデンを考える会理事、NPO法人渋谷・青山景観整備機構理事。
「豊かな生活空間の創出」のために、エクステリア・ガーデンにおける課題解決を目指している。
https://www.rikcorp.jp/

三島 由樹(みしま・よしき)
株式会社フォルク 代表取締役
一般社団法人ソーシャルグリーンデザイン協会 理事
一般社団法人シモキタ園藝部共同代表理事
ランドスケープデザイナー ハーバード大学大学院デザインスクール、マイケル・ヴァン・ヴァルケンバーグ・アソシエーツ(MVVA)ニューヨークオフィス、東京大学大学院都市工学専攻助教の職を経て、2015年株式会社フォルクを設立。 ランドスケープデザイナーとして全国の様々な地域における文化と環境の資源をベースにした場やコモンズのリサーチ・デザイン・運営を行う。季刊「庭NIWA」にて「庭と園藝-社会とコモンズのデザイン論-」を連載中。
https://www.f-o-l-k.jp/

石川由佳子(いしかわ・ゆかこ)
一般社団法人 for Cities 共同代表理事
アーバン・エクスペリエンス・デザイナー
「自分たちの手で、都市を使いこなす」ことをモットーに、様々な人生背景を持った人たちと共に、市民参加型の都市介入活動を行う。(株)ベネッセコーポレーション、(株)ロフトワークを経て独立、一般社団法人for Citiesを立ち上げ。「都市体験の編集」をテーマに、場のデザインプロジェクトを、渋谷、池袋、アムステルダムなど複数都市で手がける。学びの場づくりをテーマに、アーバニストのための学びの場「Urbanist School」、子供たちを対象にした都市探求のワークショップ「City Exploration」を実施。最近では、渋谷区のササハタハツプロジェクトにて街路樹のオンラインデータマップ化を目指す「Dear Tree Project」を立ち上げ、都市のみどりづくりにも携わる。
https://linktr.ee/YukakoIshikawa

(執筆:稲村 行真)

アーカイブ動画について

▼今回のSGDトークの全ての内容は、以下のYoutube動画にてご覧いただけます。ご希望の方は以下よりご購入ください。

https://www.youtube.com/live/FGjBezvASq4?si=rXLPYLAdH0wvsaID





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