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【伝授】正しくても勝てない法律の世界、勝ち方のヒント

弁護士なので法律相談を受けることが多く、むしろそれでご飯を食べているといって過言ではありません

顧問先からの相談、初見の人からの相談、リピーターからの相談、とにかく法律に関する相談が舞い込んできます

法律を使って生活する上で考えるべきこと、意識すべきこととして「正しい方が勝つとは限らない」という題目があります

そもそも何をもって「正しい」と定義するのかということを考える必要があります、たとえ法律上その人に何かしらの権利が与えられているとしても、その権利を行使するためのコストを考慮した場合に果たして本当に「正しい」「勝者」と言えるのかということ

法律上の権利行使を強制的に実現するためには裁判制度に頼るほかないのですが、裁判制度たとえば訴訟手続において結論が確定するまでに要する時間も費用もなかなかのものです、事案によっては数年単位、費用も3桁万円を超えることもある、しかも絶対に勝てるという確証などおそらく誰にもない

裁判制度とはそれ自体が一種のギャンブルであり、賭け事であり、期待値追求という冷静な選択を迫られる制度なのです

法律上は正しいとしても「今すぐに実現できなければ価値がない」という事案であれば残念ながら正しい人が(も)敗者となってしまう

そもそも裁判制度に頼るということ自体が大きなリスクとコストだということはもっと広く知られてよいはずです、それを知らない人から相談を受けると「あなたの言い分は正しいけど裁判制度としてはペイしない」「泣き寝入りですか」「いやまあ、、、」というお通夜のようなやり取りが割と頻繁に発生してしまいます

ではどうすれば良いのか、どうすれば泣き寝入りしなくて済むのかということですが、法律の専門家としての弁護士の立場から言えることは、

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