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短命で永遠のコナミアイドル【 ときめきアイドル 】 (iOS)

今復活するときメモ!

コナミといえば人気シリーズが大量にある。グラディウスにゴエモン、悪魔城ドラキュラにメタルギアソリッド、ツインビーにビートマニア、そして「ときめきメモリアル」
甘い見た目とは裏腹に「爆弾」というホラーゲームより恐ろしい緊張感を持つシステムで幾多のゲーマーを苦しめた驚異のゲームだ。
そんな人気シリーズも最後にリリースされたPSPの「ときめきメモリアル4」から長い眠りについていたのだが、9年の時を経て今流行りのアイドルゲームとして復活を遂げた!

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本作は2018年3月末に配信されたスマートフォン向けソーシャルゲームだ。しかし配信前からその動向には心配な影があった。今冬配信と発表しておきながら雪が溶けても配信されず、情報もまばらでボンバーガール共々本当にリリースされるのかさえ怪しくなってもいた。しかし無事配信されてなにより。

プレイヤーは音楽学院のアイドル候補生15人のプロデューサーとなりトップアイドルを目指すためにコンサートの練習、そしてアイドル達とコミュニケーションを取っていく。
まぁここら辺は流行りのアイドルゲームの流れを汲んだ音ゲーに仕上がっていて、ポリゴンのキャラクターの着せ替えも細かく設定出来ておりなかなか嬉しい。アイドルとのコミュニケーションはもちろんフルボイスでストーリーも用意されていたりと作りも豪華で、好感度が上がれば衣装が変わったり、呼び方を変えられたりすることもできる。

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コナミである事を意識しまくったゲーム作り

アイドル候補生の女の子たちも個性豊かで、中にはゲームアイドルを目指しグラディウス復活を目論む娘や、ときメモ1にいた怪しい英語を使う片桐彩子と同じ名字を持つ娘がいたりと往年のマニアをニヤリとさせる要素もあるぞ。

コンサートであるリズムゲームパートも流石長年音ゲーを作ってきたコナミという盤石な作りで非常に遊びやすく、音楽担当であるコンポーザーもSota FujimoriL.E.D.と言ったビートマニアでは有名所の作曲陣が関わっておりとても豪華。他にもときメモ時代のキャラソンや、究極戦隊ダダンダーンや悪魔城ドラキュラなどコナミの名作ゲームの音楽やカバー曲なども入っいるのもコナミファンとしては非常に嬉しい。フィフネルの宇宙服はいいぞ。

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そんなコナミネタがやたら多い本作。その他にも衣装の名前やアイテムにも所々コナミのゲームの名称が付いてたり、冒頭のゲームデータをダウンロードするところで流れる音楽は古いコナミのアーケード基盤で起動時に流れる「モーニングミュージック」だったりと…まぁ、このゲーム、かなり往年のコナミファンを喜ばせる要素に富んでいる。けど、流石にここまでわかるのは相当コアのような…。

ときめきアイドルは不滅だ

そんなコナミ音ゲーとしても盤石で、往年のクラシックコナミ要素がこれでもかと注いだ本作だが…なんと一年も経たずに2019年1月にサービスは終了してしまう。

やはりアイドルゲーム…いやソーシャルゲーム戦国時代。相当力の入ったゲームではあったがやはり採算は取れなかったのかもしれない。(まぁキャラクターのレベルアップやスコアの競い方などちょっと他のプレイヤーが見えない雰囲気が確かにあった。)

サービスが終わってしまうソーシャルゲームの運命は一つ。完全消滅だ。常にオンライン通信を行うのでサーバーとの通信が終わってしまえはそのゲームは二度と遊べない。それがソーシャルゲームの悲しき定めだ。

しかしときめきアイドルは違った。なんとサービス終了と同時にオフラインバージョンに移行するというのだ。つまりサービスが終了した後もバージョンアップはされないがゲームはずっとそのまま遊べるのだ。これは今までにない試みである。

そしてときめきアイドルはサービスが終わった今も無料で遊べるとてつもなく良質なアイドル音ゲーとして存在している。もちろんガチャも回し放題だ。ちなみにコンテンツとしては今現在(2021年)も活動は継続しており新曲が発表されたり、Twitterも活動していたりと元気である。

是非往年のコナミが好きという方は今からでも全然遅くないのでプレイしてみてはいかがだろうか。


DATA

ときめきアイドル
運営:コナミ
開発:ランド・ホー
対応ハード:iOS、Android
配信日:2018年3月20日
ジャンル:学園アイドルコミュニケーション


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん