見出し画像

脳がバグる映画 【ジュニア (1994)】

く…狂ってる!

あらすじ
I・ライトマン監督、A・シュワルツネッガー、D・デヴィートの「ツインズ」トリオによるドタバタ・コメディ。流産を防止する薬の研究開発をしていた科学者のアレックスと相棒のラリー。完成間近になって最終的なデータを取るための人体実験の許可が下りない。仕方なくアレックスがわが身を実験台としてデータを取ることに。最初は3ヵ月の実験のはずが、無事データが揃ったにもかかわらず、母性(?)に目覚めたアレックスは実験を止めようとせず……。
(Yahoo映画より引用)

シュワついに妊娠!この映画を作った奴も企画した奴もこれに出たシュワもみんなイカれてる!!!笑えるけど同時にゾワゾワする。気持ち悪いとかではない。脳が驚いているのだ。

いや、本作はある意味身近過ぎていつもは考えもしない常識を超えたSFなのかもしれない。最初は出産や子作りに乗り気でもなかった石頭な科学者だったシュワがだんだん母性に目覚め性格が変化し、思考が女性的になっていく様は本当に頭が混乱する。
いや、マジでパニックになる。人間の本能を狂わせるんだ。理解は出来ていても本能的に目の前で起こるその常軌を逸した事態に頭はついていけなくなる。それを演じるのが漢らしさの象徴であるシュワなのだから尚更だ。終盤はマジで我が子を産む父親という唯一無二の生命体となる!その謎の違和感は今まで味わった事のない体験だ!これぞ映画だ!

そしてそんな設定を補うドラマは序盤は説明的だが後半から各キャラクターのアクセルが加速して普通にハラハラする展開で楽しめます。でもこんな設定だから恋物語とかもあるのですが正直どうでもよくなりますね。とにかくシュワの一挙手一投足が気になって仕方がありません。
あとツインズに引き続きダニー・デヴィートとのコンビも良いですし、エマ・トンプソンも可愛いですね。

結末も分かっちゃいますがほっと安心出来るものになっています…といっても変な事には変わりないのだが。
本作は奇作、怪作とか一言では言い表すことが出来ないとても衝撃的で理性と思考と本能を狂わせる力を持った強烈な作品でした。狂気。


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん