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酪農家の行動心理?

こんにちは。酪農家 こーいちろです。

昨日、ふと思ったことがあるので、noteに残そうと思います。

酪農家の中には乳量を求める方がたくさんいます。

まぁ生産乳量がそのまま売上に直結するのでいいと思いますし、私もそうだと考えてもいました。でも昨日ふと、、

 「分娩 → 生乳生産」 の数式になるけど、「生乳生産 → 分娩」の方向にはならないな。と。

なにが言いたいかというと、生乳生産を求めても、それは分娩にはつながらない。 逆に、分娩を追いかけると生乳生産につながる。と。

何を当たり前な!って思った方もいると思います。

ただ、もっと詳細思考すると、

来年の ○月には○頭分娩が必要だ!と細かく目標設定して、マイルストーン置いて、逆算で繁殖している酪農家が何人いるのかな?と。 

酪農家だけじゃなく、組合や、乳業メーカーは乳量が欲しいだけであって、分娩までおそらく考えてもいないと思います。

その周りの指導によって酪農業を営んでいる方も大勢いると思いますし。
実際、私も組合の指導員の方に「1頭あたりの生産乳量を増やしましょう!」と熱く指導受けたこともあります。笑

(おかしいな)と。

1頭あたりの生産乳量増やしたところで、分娩頭数は変わらない。
それなら、分娩頭数だけ完璧に把握コントロールした方が、よっぽど生産乳量が増えるはずだな。と。

しかも、行動心理学まで落とし込んで考えると、全く方向性があってないんですよね。例えば・・・

繁殖農家さんは、おそらく「来年の ○月には○頭分娩&販売しなきゃ」と考えるはずです。分娩&販売が収入に直結ですから。

でも、酪農家は毎日、牛乳出荷してるので、そこまで「販売」を考える必要がない。 なので、繁殖や、分娩を乳量より後ろに考える傾向があるな。と。

また、自家育成などでホルスタインの雌を産ませるところほど、繁殖が後回しの傾向に思えます。 

ここではたらく思考心理は

・性判別精液はそもそも受胎率が低い。
・でも受精すれば、9割の確率でメスが生まれる。
・ならば毎年更新分の ○○頭 受胎すれば更新分は解決する。

かな。と。

「来年の ○月には○頭分娩が必要!」と考える「時間軸思考」と乖離があるのではないかなと推測してます。


多くの酪農家は「繁殖が一番大切だ!」と頭ではわかっているはずです。しかし行なっていることは、目の前の乳量を追いかけてることが多い。でもそれが「悪い」かといえば悪くはない。と思います。乳量=収入になりますし、これが無意識の行動心理・思考心理だと思うので。


「分娩 → 生乳生産」の数式、ちょっと私の牧場で実験してみようかと思っています。1頭あたりの乳量なんて見向きもせず。翌年の何月には何頭分娩が必要か?だけ考えて繁殖管理してみます。

その結果はまたこのnoteで報告しようと考えてます。

ただの書きなぐり記事になりましたが、それではまた!


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