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#68 「利他性」が「正義性バイアス」をぶっ壊す。

【核心】社会の免疫性高めよう
「利他性」が行動変化促す

今回はこちらの記事についてインプットとアウトプットをしていこうと思います。

記事の詳細はこちらから⬇
社会の免疫力高めよう:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57644810T00C20A4TCR000/

記事の概要

新型コロナウイルス感染拡大の究極の解決策は治療薬やワクチンの開発だが、感染症への耐性の強い社会を作るために市民一人ひとりの行動変容が求められる。

気になるポイント

・正常性バイアス

自分に都合の悪い情報を歌唱に評価するバイアス(認識の歪み)のことである。
頭では「危険」「やめたほうがいい」とわかっていても往々にして人間はやってしまう。

例えば、2018年夏の豪雨で避難勧告が出された地域で避難所に逃げた人の割合は0.74%であった。

・行動変容を促す「利他性」

どのような「呼びかけ」をしたら避難行動につながるか県民1万人を対象に実験した。

A「あなたの避難は(周りの)人の命を救います。」(自分の行動が周囲の人にいい影響を及ぼすことを強調)

B「あなたが避難しないと人の命を危険にさらします。」(自分の行動が周囲の人に悪い影響を及ぼすことを強調)

C「危険が迫ったときに正しく判断できる力をつけ、災害から命を守りましょう」(従来の呼びかけ)

結果は「避難場所に避難」という行動を選択した人の割合は
A36%、B39%、C22%となった。

つまり、自分だけでなく他人のためになるという「利他性」を軸にしたメッセージのほうが遥かに効き目があった。

このようなちょっとした気づきを与えて人の行動を変える「ナッジ(肘で軽く突っつくこと)」の手法がウイルス感染防止にも有効だ。

・デジタル技術でコロナに対抗

シンガポールでは政府が「トレイス・トゥギャザー」というスマホアプリを開発した。
近距離無線のblyetoothを利用して、2メートル以内の至近距離に30分以上一緒にいた人(正確にはスマホ)を感知し、記録する。
感染者が判明したときにその人と接触していた人を素早く特定し、感染の広がりを抑える。

日本でもクラスターと呼ばれる感染経路不明の感染者が出現しているが、この手法ならその感染経路の特定ができ、感染拡大を抑えることができそうだ。

仕事に応用すると?

行動変容を促す「利他性」の考え方は使えそうだと感じました。

例えば、「仕事の内容」だけではなく「その仕事によって助かる人々」や「その仕事によって恩恵を受ける人々」を紹介することでその仕事を想像しやすくさせたり、馴染みのあるものにさせることはできるのではないか、と思いました。

無理やり思考を植え付けるのではなく、利他性を含む考え方を自然に教えることは見た人にとってプラスになるのではないかと思いました。


SezakiN