美味しいワイン作りを加速するデジタルの活用
こんにちは。今回トピックとして触れたいのは農業分野のIoT化についてです。
IT業界の端くれとして地方創生に関連したプロジェクトで地域の皆さんとお話しをすると、取り組みたい分野としてよく挙がるのが農業です。日本では農業従事者の高齢化やそれに伴う作付け面積の増大による効率化が求められているケースが多いのかなと感じますがワイナリーの事例がありましたので取り上げてみたいと思います。
ブシェイン・ヴィンヤーズ
ナパバレー(カーネロス地区)にあるこのワイナリーは歴史のあるワイナリーとして知られ、シャルドネやピノノワールは特に定評があるそうです。ワインは微細な気候条件(気温、日射量、湿度など)が味に大きく影響してくるのは良く知られていると思いますが、こちらのワイナリーでは敷地全体をネットワークでカバーし、センサーを配備。センサーから収集されるリアルタイムデータをクラウドで管理し、土壌水分量を畝ごとにコントロールしているそうです。
また、特にカリフォルニアでは熱波や山火事などによる自然災害が原因で発生する不安定な電源供給についても近年では注意する必要があるとのこと。こちらのワイナリーでは供給電力をモニタリングし、停電などのリスクが高くなった場合には自家発電への切り替えをエッジ処理させて実現しています。
日本でもNTT東日本から農業IoTソリューションのパッケージが販売されています。近年世界的評価も高まっているワインやお茶などの利益性の高い農作物からになると思いますが、広く社会実装が進んでいくと良いですね。
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