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365日金魚真珠のこと

2021年9月21日〜2022年9月20日まで、Instagramで行っていた企画・365日金魚真珠(現在は第2弾を進行中)。色も形も、ひとつとして同じものはない金魚真珠を、毎日1匹ずつ紹介してきました。

各日付は、Instagramで紹介された記念日を指しています

お花屋さんに立ち寄る日、プレゼントを贈る日、「ありがとう」と伝える日。カレンダーに記入したり、パスワードに設定したり、0時ちょうどになる瞬間をカウントダウンしたり。あなたにとって、忘れたくないと思う特別な日は、365日のうち何日あるでしょうか。

毎日同じ速度で、あっという間に過ぎゆく1年のうち、毎日が誰かにとっては日常で、誰かにとっては特別な日。時々、あなたの人生において大きな意味を持つ、かけがえのない日。

ぼんやり似ているように思えて、近づいて見ると全然違う。手にとってみると、もっと違う。

色も形も、ひとつとして同じではない金魚真珠が365匹並んだとき、日常の美しさが目の前で可視化されているように感じました。

あなたの大切な日が、その1匹に意味を与えてくれる。
まっさらで特別な、あなただけの金魚真珠です。

2ヶ月限定、オンラインで販売を開始

あたたかく見守ってくださった皆様のおかげで、無事に第1弾を完走することが出来ました。ご紹介してきた365匹の金魚真珠を、2023年10月11日からオンラインでの販売を開始します。

2023年10月11日~12月11日の2ヶ月限定販売
(数に限りがあるため予定より早く終了する可能性があります)

1日につき1匹のみの金魚真珠なので、SOLD OUTになってしまった真珠を今後再販する予定はありません。あなたにとって特別な日の真珠が、どんな形でどんな色をしているのか、ぜひ見てみてください。

365日真珠を”会員証”とした
SEVEN THREE. Membership

今回の企画でお届けする金魚真珠は、ジュエリーではなくケースに入った単体でのお渡しとなります。

※ジュエリーとして仕上げるオプションも有料で用意しています

そして365日の金魚真珠を会員証として、この度SEVEN THREE.初の会員制コミュニティを作ることとなりました。ジュエリーとしての真珠に興味を持ってくださる方だけでなく、私たちの挑戦を応援して下さっているすべての方に、私たちから恩返しできる方法はないかと考えました。

SEVEN THREE.Membership特典

365日金魚真珠のお渡し2年間ずっと商品が15%OFFで購入(メンバーズ割引クーポンコードが付きます)
SALEを行わないブランドなので、こちらはとてもお得です
Membership限定イベントへご参加可能権利(祖父の真珠養殖場で真珠体験@三重、コラボイベント@東京 など)

知ってくださっている方も多いと思うのですが、SEVEN THREE.からお届けする真珠は、今まで全て三重県・伊勢志摩産に限定していました。けれど当企画では、愛媛県・宇和島産の真珠のみを取り扱っています。

コロナ禍で届いた一本の電話
私たちにできる販売支援

愛媛県宇和島の真珠養殖場

通常、ブランドで取り扱う真珠は三重県伊勢志摩産のみとしていますが、2021年に愛媛県の真珠組合の方から「真珠を購入していただけませんか」と代表・尾崎のもとに電話がありました。詳しくお話を伺ったところ、香港で行われた大規模なデモとコロナの影響で販路が閉ざされてしまい、生産者さんにとって厳しい状況が続いているとのこと。

SEVEN THREE.として他県の真珠を取り扱ったことはなかったので、正直すごく悩みました。けれど、金魚真珠のように変形している真珠であればなおさら、流通されずに残されてしまうことも、その真珠たちの個性が美しいということも私たちはよく知っています。

尾崎の取材記事を読んで連絡をくださったというご縁もあり、どうにか力になりたいという思いから、今回思い切って購入を決めました。ブランドとして、他県の真珠を買い取らせていただくのは今回が初めてです。

産地を伝えて、届けること

実は金魚真珠のように「変形真珠」「バロックパール」と呼ばれる珠は、どの産地・生産者さんからも生まれてくるものなんです。貝の中で長い時間をかけて育てるほど大粒になりますが、その分真珠層にズレが生じ、歪な形になる可能性も高くなってしまう。

長い間貝の中で育てている宇和島真珠は、伊勢志摩以上に個性を持った真珠が誕生しやすい傾向にあります。それだけでなく、例年愛媛県の真珠養殖生産量は三重県の約2倍。たくさん生産するほど、歪な珠も増えていきます。

2022年の真珠養殖生産量
1位長崎県 5,200kg
2位愛媛県 4,100kg
3位三重県 2,800kg

2022年の漁業・養殖業生産統計(速報値)

ほぼすべての宇和島真珠は、出来るまで約4年の歳月を要します。伊勢志摩の金魚真珠と比べて少し大粒であったり、尾びれが長かったり、超歪な形も多い特徴がありました。

伊勢志摩の真珠とは、また少し違う個性と輝きを持っている愛媛県・宇和島産の真珠たち。産地の特徴を自分の言葉で伝えられるように、そして作り手の皆さんの想いを繋いでいけるように、尾崎は実際に現地を訪れました。

真珠組合の方とお話した時の様子(撮影時2022年)

真珠はパールジュエリーの様式美ゆえに、産地が語られることは少ない宝石でした。ジュエリーの製作背景ゆえに”その土地の真珠”と出会えない寂しさについては、私たちがアプローチできることだと思っています。

365日金魚真珠たちが育った愛媛県宇和島の海

あなたの特別な日と出会う金魚真珠

365日金魚真珠の企画は、尾崎自身が毎日ひとつずつ紹介されていく「365日シリーズの本が好き」ということから生まれています。
自分にとっては普通の日でも、長い歴史の中ではすごく大切な意味を持つ日だったり、どこかの国では祝杯の日だったり。「日常」と括られる日々のなかでも、1日として同じ日は存在していなくて、それぞれの輝きがある。

1つとして同じ形のない金魚真珠だからこそ、想いとともに365日に重ねて紹介できると思ったのです。

4年以上の歳月をかけて、宇和島の海で大切に育てられた365匹の金魚真珠たちが、あなたの大切な日と出会えることを楽しみにしています。



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