秋だ!京都だ!紅葉と美術館巡り
「紅葉の時期の京都」という大混雑の予感しかない場所へ行ってきた。
大阪での生活は今年が最後になるかもしれないし、タイミングよく休暇を取っていたので、行くなら今!と決意。
結果的にあまり混雑には巻き込まれず(11/24という連休の中の平日だった)、紅葉も美術館も堪能できたよ〜という雑記です。
ときどき美しいものたちに触れるということは、自分にとっては大事だな〜とあらためて感じたのでした。
今回の行き先は目次のとおり。
・清水寺(と前田珈琲高台寺店)
清水寺には何度か行っているけど、行くのはいつもゆっくり見れる早朝。
ただ、今回は朝7時でも拝観料払うために列が…さすが…!
でも中に入るとゆっくり見ることができました。舞台から見る紅葉は真っ赤な絨毯のよう。
清水寺のあとは前田珈琲高台寺店でモーニング。
タイミングよく入れたけど、食べ終わる頃には数組待っていた。
パンもオムレツもバターが香って何度食べても幸せになる。他のメニューも気になるけど毎回これにしてしまう。いつかケーキも食べたい。
・清水三年坂美術館
大好きで何度も行ってます。
きっかけは2014年に東京の日本橋にある三井記念美術館での超絶技巧展。
ここで出会った金工・七宝・彫刻などに感激したのですが、よくよく見ると清水三年坂美術館からの出品が多く、ここに行けばいつでも見られるんだ!となり、時々訪れています。
明治維新以降、日本の工芸品は海外へ流出してしまい、点数も少なく評価もされないままでした。それを館長の村田理如氏が収集され、美術館として開業されたそうです。
国内の美術館ではこれらの作品を見る機会が少ないので、工芸好きにはたまらない!
「買い集めてくれてありがとうございます!!」の感謝の気持ちでいつも見ています。
あと、同じ作品を何度も見て面白い?と言われるのですが、そのときの自分の好みも変わるから面白いよ!並河靖之氏の有線七宝と、濤川惣助の無線七宝はもちろんWナミカワどちらも素敵だけど、今回は有線七宝が好きだな〜とか…誰からもどうでもいいと言われそうな楽しみ方をしています。
企画展の小村雪岱展も面白かった。泉鏡花の本の装丁や、新聞小説の挿絵など、絵だけでなくデザインの面で見応えあり。
(個人的には「おせん絵入草紙」の表紙裏表紙に「ふーん、えっちじゃん」になったのと、「見立寒山拾得」(僧侶2人を美人2人に見立てた絵)が気に入りました。見立て、自由すぎんか?)
・相国寺承閣天美術館
緻密な神業工芸を見たところで、数日前にインスタで相国寺承天閣美術館で「若冲と応挙展」と紅葉を見たことを思い出して足を伸ばすことに。緻密といえば若冲ですからね。
若冲の「動植綵絵」はレプリカでもすごい迫力。見る方みんなじっくり見て感嘆の声をあげていました。
でも、これ、じっと見ていたらあまりの緻密さに圧倒されて気が遠くなってしまいませんか…?若冲が、誰かから依頼されたわけでなく自分のために10年近くかけて描いたと言われているので、技術も時間も思う存分費やして描いたんだと思うけど、ちょっと息が詰まってしまう。肉眼で見てもそうだから、単眼鏡で見たら卒倒してしまう気が…。
そんなわけで、そのあとに見た水墨画は描き込みも少なく色も白黒なので癒やされる気がしました。…のだが、気を抜くと鶏のトサカや羽を、点描や極細の筆致で細かく描かれている。やっぱりやりすぎだよ。
円山応挙は、私は「足のない幽霊の人!」という印象が強いのですが(同じ人たくさんいると思う)「朝顔狗子図」など、写実的というよりも若干デフォルメされたような絵もいいですよね。もふもふふわふわが強調されてかわいい!
・アサヒグループ大山崎山荘美術館
最後は京都から大阪への帰り道にあるこちら。(立地は大阪。)
立派な別荘やお庭を美術館として公開してくださるだけでありがたいのに、最寄り駅からシャトルバスも出ているなんて…(歩いても15分ほどですが、坂がかなりキツい)
舩木倭帆氏のガラス作品は実用ながら優美な曲線や、絶妙な色合いを楽しみました。
そしてここには、安藤忠雄氏設計の地中館、山手館があり、地中館の中にはみんな大好きモネの「睡蓮」が2作常設展示されています。
空いていればイスに座ってぼんやり眺めることもできる素晴らしい空想。
他にも印象派の作品や日本の工芸品などあって楽しめます。今回は行けなかったけど、次回は本館2階のカフェで休憩しながらゆっくり滞在したいな。
というわけで、秋を満喫した1日でした。
早朝から2万歩ぐらい歩いて疲れたけど、自分にとっては時々こうやって美しいものを目に入れることがリフレッシュになるんだなぁと。
紅葉は3年分ぐらい見たので満足です。(と言って来年も行ってしまうのだろうな)
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