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正しい理解でより良いコミュニケーションを。セブンリッチグループ内でハラスメント研修を開催しました。

「ハラスメントとコミュニケーションの境目ってどこ?」

「教育・指導とハラスメントの違いって?」

これらの質問はSeven Rich Group(以下:セブンリッチ)で行ったハラスメントについてのアンケート調査で出てきたもの。読者の皆さんの中にも、ハラスメントというキーワードを聞いたことがあっても、どんな言葉や行動がハラスメントにあたるのか明確に説明できない人は多いのではないでしょうか。

会社は性格や考え方の異なる人々の集まる組織です。他愛もないコミュニケーションを取っているつもりが、実はハラスメントだったということも起こり得ます。ハラスメントのない環境で誰もが気持ちよく仕事のパフォーマンスを出せるよう、セブンリッチでは、ハラスメントに関する基礎知識を学ぶ場を設けました。

今回は、2021年12月23日に産業医の先生をお招きして開催した「ハラスメント研修」の内容を、ダイジェストでお届けします。

ハラスメントとは?

ハラスメントを直訳すると嫌な・嫌がらせという意味になります。会社内で起こるハラスメントに焦点を当てると、一般的には下記のように認識されています。

  • 相手の意に反して不適切な発言や行為を行うことによって、不快な感情や不利益を相手に与える

  • 相手に不利益・差別的な扱いをし、人権侵害をすることによって労働環境が悪くなるような状況を作り出すこと

また、ひとくちにハラスメントと言っても、◯◯ハラのようにさまざまなハラスメントが存在します。その中でも防止措置義務対象になっているハラスメントは、パワハラ・セクハラ・マタハラ・ケアハラ・イクハラ・SOGIハラ※ の6つ。これらは法律や指針にも規定されており、会社として、それらが起こらないような環境を整えなければなりません。

※SOGIハラ:SO(セクシャルオリエンテーション)GI(ジェンダーアイデンティティ)ハラスメント。性的指向に関する差別的な発言やいじめのこと。

まずは、ハラスメントについて正しく知るところから。基礎知識をわかりやすく解説

研修は、

  • データでみるハラスメントとそのリスク

  • ハラスメントの具体的な行動・行為

  • ハラスメントの具体事例

の流れで進められました。

中でもセブンリッチの社員が関心を示したのはパワハラの具体的な行動・行為についてです。

<ハラスメントにあたる行動・行為とは?>

引用元:あかるい職場応援団 厚生労働省
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/files/uploads/pawahara_panflet_jigyounushi_2019.pdf

①身体的攻撃:殴る・蹴る・相手に者を投げつけるなど

②精神的な攻撃:「バカ」「死ね」「お前本当に仕事出来ないな」など、人格を否定するような言動を行う。必要以上に長時間に渡り叱責を繰り返す。他の労働者の前で大声で威圧的な叱責を繰り返す。

③人間関係からの切り離し:集団無視(特定の人をチームから外す・個室で研修させる)

④過大な要求:目標達成できそうにないとても高い目標を相手に与えて、それが達成できなかったことに対して責めたり、怒ったりする。業務とは関係のない私的な雑用の処理を行わせる。

⑤過小な要求:気に入らない労働者に対して、嫌がらせのために仕事を与えない

⑥個の侵害:盗撮や人の持ち物を勝手に見る。他人の性的指向性や病歴・不妊治療に関する情報など、プライバシーに関わる情報を噂話のような形で大勢の人に対して公表する。

研修の中では、上記の判断基準と合わせて、過去に他の会社で起きた具体的なハラスメントの事例も丁寧に紹介していきました。

「私たちは、できている?」セブンリッチで気をつけるべき点を考える

「ハラスメントが起きやすい職場の例」のパートでは、以下のような環境があげられました。

・上司と部下のコミュニケーションが少ない
・失敗が許されない・失敗への許容範囲が低い
・残業が多い、休みが取りにくい
・正社員や正社員以外のパート・派遣社員など様々な立場の従業員が一緒に働いている
・従業員が少ない

引用元:データで見るハラスメント あかるい職場応援団 厚生労働省 データで見るハラスメント
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/statistics/index

これらをセブンリッチに当てはめてみると——?研修の中では、社員一人ひとりが自社の環境について考えをめぐらせます。

「セブンリッチは、正社員とパートなど様々な従業員が一緒に働いていたり、会計という業務の特色上、繁忙期には残業が多くなったりしています。ハラスメントをなくすための第一歩として、『自分の会社も、ハラスメントが起きやすい環境になりうる』と自覚しておくことが大切です。」と、先生。

改めて、「ハラスメントは自分の職場でも起こりうる、と意識することの大切さ」を強調しました。

ハラスメントにならないために気をつけるポイント

「ハラスメントにおいては、ここまではセーフ、ここからはアウトといった定量的な判断はできません」と先生は言います。「だからこそ、改めて発言をするときに気をつけるべき点がある」、そんな前置きのあと、先生はハラスメントにならないために気を付けるべき3つのポイントを紹介しました。

①その行動・言動は誰のためか

その表現は相手を思っている発言なのか、相手に対する嫌がらせや自分のストレスを押しつける発言になっていないか?に気をつける。

②その行動・言動は業務に必要かどうか

どの程度業務に必要なことなのか、今一度考えてから行動・言動をとる。

③その情報は個人情報にあたらないか

複数人で集まって噂をするような場面で、内容が個人情報にあたらないかどうか考えながら発言する。

誰もが心地良い環境で働けるように

1時間の研修は、あっと言う間に終了。セブンリッチのメンバーは終始真剣な面持ちで先生の話を聞いていました。

研修の最後に設けられた意見交換のパートでは、

「チャット上でのやりとりが増える中で、きつく見えてしまうことがあるのかも」

「ハラスメントについて自分なりに分かっているつもりだったけど、そうじゃないこともあった。『気をつけなきゃいけないと』改めて気付くことが大切なのかもしれない」

といった意見ががあがっていました。

さらに、研修後のアンケートでは「相手がどう受け取るかを考える重要性」についての言及が多くありました。

改めて相手ありきの「コミュニケーション」なのだと感じました。相手がどう受け取るかを気を付けながら、態度や言い方を気にして、自分も相手も快適に過ごせる環境にしたいと思いました!

なかなか日々業務をしていると忘れてしまうので、定期的に研修を受けたいです!

様々な立場、状況の方がいるので、まずはいったん話を聞く、すぐに「いや」「でも」と言わず、「そうなんですね」「そう思っているんですね」と受け止める、なにかを伝えるときも「これは個人の意見なんですが」(あなたの意見が違っていても否定しません)という姿勢やことばを意識して実践していきたいです。

それぞれがハラスメントと向き合い、考える時間を作ることで、互いに気持ちよく働ける環境を築いていけるのだと改めて意識したセブンリッチのメンバー。

これからも定期的に研修を行い、さまざまな課題に対し学びを深めていきたいと考えています。

Seven Rich Accountingでは、スタッフを募集しております!

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そんな未来のセブンリッチのメンバーをお待ちしております。興味を持っていただけましたら、ぜひお話しさせてください!


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