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離島暮らし、宅急便で感じた温もり。

東京にいたときは、荷物は「置き配」を指定していました。不在時間に関係なく受け取れる便利なサービスゆえです。だから、宅急便の方とお話をすることはほぼなかったような気がします。

一ヶ月ほど前に沖縄県の久米島に移住しました。そこで、ちょっと印象的な荷物の受け取るエピソードがありました。

ある日、仕事場でいつものようにパソコンをカタカタしていました。働き始めて10日頃、ようやく仕事を覚え始めた頃だったような気がします。
見覚えのある宅急便のお兄さんが歩いているのが窓から見えました。「何か職場で注文したのかな…?」とりあえず、受け取るために腰を上げました。

歩いていたお兄さんは私を見てニコッと微笑み、直進してきました。受け取った荷物の宛名を見ると、職場宛ではなく、なんと私宛でした。
「どういうことだろう?」と思って首を傾げていると「走っていたら車が見えたので…もしかしてここにいるのかなと思い…」と笑顔で話すお兄さん。

確かに、私の車はわかりやすいです。そして、車でその人を判別することも日常です。でも、こんな風に考慮して運んでくれる人の温かさに唖然としていました。私を覚えてくれているお兄さんならではです。島では基本、車移動です。職場荷物を受け取っても、家に持って帰るのは全然荷物になりません。

職場の人曰く、これは驚くことでもないようです。なんと。
今までは荷物を運んでくれる人をただの「作業」をする人と捉えていました。宅配でも、こうやって人と人の繋がりを感じられることに圧倒されました。そしてこれから、荷物を受け取るのがちょっぴり楽しみになりました。


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