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ホットラテになりたい

最近、境界線があることに疲れる
境界線が有る限り物事は対立する

女とか、男とか
善とか悪とか
結果とかプロセスとか
個人と社会とか

はっきりさせることが正しいとされてきて
白黒つけないことは許されない

はっきりさせないと、お金にならないし
どっちなのか誰なのかはっきりさせることが求められるのだ

そんな世界にすごく息苦しく感じる

そんな簡単にはっきりするものではない
色のグラデーションのように濃さの違いが個性と認められないのかなあ


そう思っていた時に、和田彩花さんの曲に出会った
本当に、今の自分の心情をピタリと言い当てているような曲だと思う


最近、表現の世界と教育の世界が羨ましい
はっきりしない、という曖昧さを受容してくれるからだ

表現の世界では、曖昧さを発信することが受容されている

教育の世界は、その曖昧さも個性として認められる場であった
その違いをどう伸ばしていくかが求められる世界なのだ

わたしは5年間教育を勉強してきた
自分の何事も曖昧にしてしまうところをたくさん受け入れてもらってきた
すごく、幸せな環境だったんだろうなと思う


曖昧さが周りに許されたのは、過去の話
学生時代の守られた環境の話

別に、今の世界が間違ってるとは思わない
はっきりさせないと、やっていけないこともあるのだ

でも、今の世界だけが、世界だと思いたくない
いろんな人がいて、いろんな考えがあるという事を忘れたくない

これからもはっきりする事を求められることはたくさんあるだろう
仕事とか、結婚とか

でも、今も、これからも、
境界線だけが全てじゃないって忘れないでいたい

コーヒーなのか、ミルクなのか
甘いのか、苦いのか
答えが曖昧なホットラテでいたい

2021年12月3日 追記本曲は私的礼讃のアルバムがリリースされ、音源配信されています。
https://open.spotify.com/track/7njzvWNv9Tmvj5JWOGSQcg?si=HJ5MrQ2OQIKSJ9txf_alLw&context=spotify%3Aartist%3A4smBED5kqQ13oWZ5qBmbnu



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