幼女でもできる推敲のぽいんと
こんにちは、七竈七です。
ネットの片隅でちまちまエロ小説を書き始めて気づいたら六年くらい経ってました。6ちゃい。
待って。石を投げないで。
私にも基本的人権はあるので落ち着いてください。
世に創作論は星の数ほどあれどエロ小説の創作論はあまり見かけなかったため自分でやることにしました。
3歳くらいまでは普通の小説もあれこれ書いてきたんですが、その経験をもとに言わせてもらえれば、エロ小説の技法は普通の小説にもいろいろ応用が利きます。エロ小説万能説。すげえ!
だからみんなエロい小説書こうぜ。創作論の話をはじめるょ
今回のテーマは推敲。
小説を書き上げたあとの「成し遂げたぜ……」という全能感に水を差す例のめんどくさい作業のことです。
めんどくさいですよね。わかります。
しかし適切な推敲は作品の質を確実にブラッシュアップさせてくれるので絶対にやるべきです。
「推敲とか適当にやってもどーせ変わんないっしょマヂうけるんですけどー」と主張して憚らない全国150万人の一般的JKは今すぐ目を覚ませ。そしてエロイ小説を書くのです。
◇推敲の前に……
そもそもそこまで行かねえんだよハゲが!
ですよねー。少なくとも一話単位で書き上げないと推敲は出来ないです。
そんなあなたに推敲段階に辿りつくためのテクニックをひとつだけ紹介します。
書いている途中で推敲をしないこと。これに尽きます。
ちょっとだけ書く→表現が気に入らないから戻って書き直す→書く→戻って書き直す……のループはキリがないです。
おまけに部分部分の修正はどうしても木を見て森を見ずになりがち。
理論的に考えても執筆途中の推敲ほど効率が悪いものはないのです。
推敲せずにひとまず書ききる
→最後にまとめて推敲
これが小説を最速で完成させる方法です。
今回ばかりはどうしても書き上げたい、期日までには絶対に仕上げたいという方は、ぜひとも一度試してみてください。
とはいえ作品のラストまで推敲を寸止めするのはそれなりの強者メンタルが要求されますから、最初は一話単位くらいのオナ禁がオススメかもです。
……ただ、毎回毎回このやり方一辺倒だとそれはそれで書けなくなったりもするんですよねー(経験談)
創作は結局自分自身のマンネリとの戦いでもあるので、自分が飽きないための手法のひとつとして、とりあえず確保しておくのがいいかもしれません。
☆さあ、いよいよ推敲です
ver1.00の原稿ができあがりました。
ああ^~やっと推敲できりゅ^~
あなたはうれしくてたまりません。
今にも推敲がしたくてたまらない。
今の俺なら推敲の鬼になれる……! 新世界の神にだって……!
でも、待ってください。
その前にひとつ大事なことがあります。
◇必ず推敲前に戻れるようにしておく
前に使ってたオナホの方がよかった……
あるあるですね。ありがちです。
冒険心は常にリスクと隣り合わせ。
推敲前の文章をいつでも取り出せるように、きっちり別の場所に保護しておきましょう。
推敲は二回、三回と繰り返すこともあるため、段階を分けて前のverに戻れるのが理想です。
そしてここからが……推敲!
本題です。
幼女がやってるテクニックをおしえてあげゅね。
☆推敲の極意はひたすら音読
自分の原稿を声に出して読みます。
近道はないです。愚直です。
「……それだけ?」と思ったあなたは幼女のテクニックと聞いて何かを期待したイヤらしい大人です。そして音読を甘く見ています。
いろんな創作論で音読音読音読言われてるのを聞いたことがないですか?
言われてるんですよ。
それはなぜか。
音読は凡人が理論を飛び越えてリズムを確かめることができる非常に平易な方法だからです。
声に出すとリズムが何となくわかる。
この「何となく」の部分を言語化するのは難解かつ面倒なので、最初は音読に頼るのが手っ取り早いのです。
音読して文のリズムを確かめ、変だと思ったら文章を弄る→ちょっと戻って音読し直す→変ならまた弄る→ちょっと戻って音読→OKなら進む……これを延々と繰り返します。
最後まで辿りついたらまた最初から。
通しで音読して引っ掛かるところがなくなるまでやるのが理想です。
この作業はイラストの塗りを豪華にしていく過程と似ているかと思います。イラスト描けんけど。
繰り返せば繰り返すほどクオリティが微増し、作品に執念やら怨念やらが籠ります。
書き手の文章練度にもよりますが、二、三回も通しでやれば大体自分にとってほぼ違和感のない文章になっているはず。
そして推敲後に日を空けてまた推敲できるならさらにベネ。
なぜなら人間は日によって推敲感覚が違うからです。自分のようなぼっちカスでも日付を空けることで手軽に他者の視点を得ることができるってスンポーですよ。かなしいね。
エロ小説の場合は「やっ、ふあっ……!? ふっあぁあぁああっ……!?」みたいなエロ台詞もきっちり読みましょう。いえまったく冗談ではなく。
おっさんが部屋で一人メス声発して喘いでるとか現実を見てはいけません。むしろ臨場感を左右する喘ぎや嬌声こそ音読が最重要です。まぢで。
……音読の大切さがわかっていただけましたか?
それっぽく膨らませましたがぶっちゃけ「声に出して読め」以外何も言ってないに等しかったりもしますね。幼女だから許して。
ちょっとだけ具体的なポイントとかも紹介してあげゅから。
☆推敲で注意するべきポイント
①指示代名詞を多用しない
「その」「あの」「この」「それ」「これ」……ついついリズムを整えようと入れてしまいがちですが実際は省いたり別の言葉でOKな場合がほとんどです。リズムも全然崩れません。
多用しすぎるとどこからともなく文章警察が現れて「デュフフあんまり書き慣れていない御方ですねフォカヌポゥwww」と謎マウントを取ってくるので、うっせぇ逆マウントで種付けプレスすんぞ孕めオラァッ!の精神で直しましょう。
②漢字・ひらがな・カタカナのバランスに注意する
漢字が続きすぎて一読して意味が掴みにくい箇所は、表現を変えたり読点を入れたりで調整しましょう。
なんかここのひらがな読みにくいな、と思ったら、適当に一部をカタカナにしてもいいです。今回の記事だとちょっと上の方で「いやらしい」が読みにくかったため「イヤらしい」に変えました。厭らしい!
音読が大事と言いつつもやっぱり小説は目で追う媒体。視覚的な情報も大切です。
③距離が近い範囲で同じ単語や言い回しを乱発しない
「~が言った。~が言った。」みたいな書き方はNG。いろんな言い換えができるように日頃から語彙を増やしておけば最強です。
ちなみにこの項目よりもリズムの方が優先度が高いケースも多いです。
具体的に言うと「一文中に同じ単語が二回出てくる」はたまにやるくらいなら全然OK。プロの小説家もけっこうやってます。
ここだけはどうしてもうまい言い換えが思い浮かばない、悔しい、ビクンビクンッ……!ってなったときは、「プロもやってるから」を免罪符にしていいですよ。プロもやってるんだよプロもよぉ~(巻き舌)
……これくらいですかね。
最後に、今は 小説を書く=webで発表する がほとんどでしょうし、
☆発表するプラットフォームで推敲をする
これも大事。
メモ帳で読んだときは違和感を覚えなかったのに投稿後にネットで見るとなんか変……とかしょっちゅうです。
noteのプラットフォームが把握できてなさすぎてこの項目はブーメランぶっ刺さってそうですけど。ふぇぇ、はずかしいよぅ。。。
なお紙原稿で新人賞に応募する場合なんかは、最後の最後は紙出力したもので推敲した方がいいですよ。
審査員が読むのは紙の原稿です。照準をきっちり合わせましょう。
……長々とお付き合いいただきありがとうございました。
今回はテーマが推敲ということもあって、ガチでエロがあんまり関係ない内容になってましたね。
普段は魔法少女にいろいろとアレなことをするアレな小説を書いてる人間でして、そんなわけでこのシリーズは『えっちな魔法少女のつくりかた』と銘打たせていただいております。
『えちつく』第1回、いかがだったでしょうか。
次回があったらまたよろしくお願いします。
ではでは~
<余談>
この記事で私が書いてる小説に興味を持ってくれたという心がきれいな方は注意してください。
検索をかけたら性癖的にひでえものが出てくるはずです。
くれぐれもご自身の許容範囲と相談されたうえで、スルーするかどうかのご判断いただければと思います。
お互いの無用な不幸を避けるためにも、勝手ながらお願い致します。
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