「わかりやすい」は聞いた人から言ってもらえるようにしたい!
最近どうも気になる言葉があります。気になるだけで、別にポジティブやネガティブといったどちらかの気持ちが・・ということではないのですが、どうも聞こえたときに考え込んでしまう言葉があるのです。それは。。。
「わかりやすく」
です。
ニューノーマルな様式になってからは、オンラインで様々なサービスの営業や商品の紹介、セミナー、会社案内を聞くことが増えて来ました。そこで本当によく使われていると思うのが、この「わかりやすく」という言葉です。
・こういうUIを使って利用者にわかりやすく
・映像を使うことでわかりやすく
・ユーザーにとってわかりやすい表現
本当によく聞く言葉ですし、僕が所属している会社の提案プレゼンでもよく使われるフレーズです。
正直、聞きすぎてときどき「はい、またそれね」というような気持ちになることすらあります笑。
自分自身が「理解のデザイン」と言われるIAを意識しているからなのかもしれませんが、「わかりやすい」というのは定義が幅広いと思っています。どのレベルでの分かりやすさなのかということがあると思っていて、人によって様々だと思うのです。
例えば、技術的な仕様書。技術者のとっては、細かく仕様が乗っていてわかりやすいですが、一般人にとってはそうではありません。
例えば、このnoteの記事。文章がしっくりくるひととこない人がいてそこには「わかりやすさ」という言葉で是非が別れます。(しっくりきた人はスキをよろしくお願いします!)
要は、「わかりやすさ」というのはコンテンツ表現だけではなくコンテキストについて触れていないと具体的に定義ができない、コンテキストについて触れていても定義ができないかもしれないものだと思っています。IAについての僕の考え方については、以前記事にも書いていますので興味があれば覗いてみてください。(有料記事なのでよろしくお願いします笑、ダイジェスト版もあるよ)
なので、「どういう風に」というのをもう少し伝えた方がいいのになと毎回思います。
一方、「わかりやすい」というのは、便利な言葉だなと思います。「わかりやすい」というのは正義か悪かという2択でいえば「正義」だと思います。もっといえば、「当然そうあれ」です。つまり「わかりやすい」という表現を使うことで、その内容は「間違っていない」ものに分類されるような気がしています。
ただ、どうやら最近その「わかりやすい」を色々と聞きすぎて、そのグラデーションがわからなくなって来ているようです。
そんな状況の僕ですから、最近伝達において気をつけていることがあります。少し例を上げますと、
・「わかりやすい」に5W1Hを少しでも付加させる
・「わかりやすい」を別の表現にしてみて、なるべく使わない
・「わかりやすい」は聞いた人から言ってもらえるようにする
特に最後の「聞いた人から言ってもらえるようにする」は狙うところです。
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