大ヒットした映画の世界を壊すことなく作品への敬意を保ち、光り輝く舞台作品として昇華。さらに情緒の深い咲妃みゆのモリー像は秀逸…★劇評★【ミュージカル=GHOST(咲妃みゆ出演回)(2021)】
「GHOST」という物語が優れているのは、単なる生死を超えた愛の物語として謳い上げるだけではなく、「生」の世界に渦巻くおぞましい闇と、「死」の世界に広がる生への執着心を創造性豊かに描き、その上で、まるでSFのような設定と霊媒師を介したファンタジーを結びつけることによって、全員が目的の達成に向けて疾走するスピード感を獲得していることだ。大ヒットした映画の世界を壊すことなく作品への敬意を保ち、光り輝く舞台作品として昇華させたミュージカル「GHOST」は、成功を収めた2018年の日本初演公演から3年の時を経て、新たなモリ―役も迎えた再演公演が上演されている。特に、初演でも可憐なモリ―役を好演した咲妃みゆは宝塚歌劇団退団後のよりいっそう活発な活動で培った自信も表現力のアップにつながり、さらに情緒の深いモリー像を創り上げていて秀逸だ。演出はダレン・ヤップ。(画像はミュージカル「GHOST」とは関係ありません。イメージです)
ミュージカル「GHOST」は3月5~23日に東京・日比谷のシアタークリエで、4月4日に名古屋市の愛知県芸術劇場大ホールで、4月9~11日に大阪市の新歌舞伎座で上演される。
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★「SEVEN HEARTS」のミュージカル「GHOST」劇評ページ
★ブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はこのサイト「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。咲妃みゆさんや浦井健治さん、水田航生さん、森公美子さんら俳優陣の演技や舞台表現などに対する評価が掲載されています。
なお、本作はモリ―役が咲妃みゆさんと桜井玲香さんとのダブルキャストであるため、2つのバージョンがありますが、取材機会の関係で劇評を掲載するのは、GHOST(咲妃みゆ出演回)のみに限らせていただきます。ご了承ください。
この組み合わせでカバーできない桜井玲香さんのバージョンの劇評を読みたいという読者の方もいらっしゃると思います。しかしながら、超人気公演のため取材機会も限られます。なにとぞご容赦ください。
ただし、舞台写真は桜井さん出演回のバージョンも公開していますので、せめてそちらだけでもご覧ください。
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★ミュージカル「GHOST」公演情報
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