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人形と人間は互いの映し鏡。泣けてくるほど愛おしい…★劇評★【ミュージカル=7dolls(2022)】

 これは人形たちと人間の心温まる交流の物語、ではない。人形たちは個性的で時に意地悪だし、人間の方だってかなり心が荒んでいるものだから、そうやすやすと心を許さない。なのにこの物語は私たちを妙に惹きつける。人間たちの営みが人形劇のように哀愁を帯びたコメディーに見えるし、人形たちは人間たちをも超越するリアルさで迫ってくる。両者は互いに互いの映し鏡。しょせん人生はそんなもんさとうそぶいてみたくもなるが、泣けてくるほど愛おしい瞬間もある。音楽座ミュージカルが磨き上げてきたミュージカル「7dolls」は、いよいよレパートリーとしての構造をしっかりと備え、名作への道を歩み始めたように思える出来上がりだった。(この劇評は昨年の劇場での上演ではなく、今年2022年1月末から始まった配信映像をもとに執筆しています。劇場でご覧になった方の記憶に焼き付いている部分と空気感のレベルで多少の差があるかもしれませんが、その点はご容赦、ご了承願います)

 ミュージカル「7dolls」は2021年12月10~12日に東京・赤坂の草月ホールで上演された。公演はすべて終了しています。

 ただし、音楽座ミュージカルは、今年2022年2月17日の午後11時59分まで舞台映像を配信している。

 本日限りなのでほとんど時間がありませんが、関心のある方は以下のリンクで調べてみてください。

★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも序文は無料で読めます。舞台写真はブログでのみ公開しております。

★ブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はこのクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。俳優陣の演技に対する批評、演出や舞台表現に対する批評などが掲載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★ミュージカル「7dolls」公演情報=劇場での上演はすべて終了しています。

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