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吹き溜まりに咲く野の花の切なる哀愁とロードムービーの気だるく狂おしい幸福感がないまぜになった現代性が色濃く、極上の仕上がりに…★劇評★【舞台=東京ゴッドファーザーズ(2021)】

 アニメ作家の今敏が原作・監督・共同脚本(脚色)を手掛けたアニメ映画を新進気鋭の演出家、藤田俊太郎が舞台化した「東京ゴッドファーザーズ」。そこには普遍的な人間愛の物語と同時に、日本の現代演劇に多用されてきた吹き溜まりに咲く野の花ものの切なる哀愁と、ロードムービーの気だるく狂おしい幸福感がないまぜになった現代性が色濃く漂い、極上の仕上がりになっていた。(画像は舞台「東京ゴッドファーザーズ」とは関係ありません。イメージです)
 舞台「東京ゴッドファーザーズ」は、5月12~30日に東京・初台の新国立劇場小劇場で、6月4~6日に愛知県豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールで、6月11~12日に兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで、6月17~18日に群馬県高崎市の高崎芸術劇場スタジオシアターで上演される。これに先立ち予定されていた新国立劇場小劇場での5月2~3日のプレビュー公演と5月6~11日の本公演は新型コロナウイルスの感染拡大による東京都への緊急事態宣言発令に伴い中止になっています。

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★「SEVEN HEARTS」の舞台「東京ゴッドファーザーズ」劇評ページ

★ブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はこのサイト「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。松岡昌宏さんやマキタスポーツさん、夏子さんといった俳優陣の演技や、藤田俊太郎さんの演出や舞台表現などに対する評価が掲載されています。

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★舞台「東京ゴッドファーザーズ」公演情報

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