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優しさを持ち寄った結晶体のように美しく輝く作品に仕上がっていた…★劇評★【ミュージカル=シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ(吉野圭吾・濱田めぐみ出演回)(2020)】

 わたしたち人間と宇宙が相互につながっている感覚。それはSFでもファンタジーでもなく、当たり前すぎる現実的な感覚だ。だから人の人生もまた宇宙という苗床の上に育つひとつの命。言葉や共通原理が違っても、生きるということに前向きになる気持ちに違いはないはずだ。音楽座ミュージカルがオリジナルミュージカルとして長らく演じ継いで来たミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」は、運命にもみくちゃにされても、そんな優しさにあふれた物語の大地に抱かれながら、あくまでも幸せを追求する登場人物たちの姿に、さまざまな種類の感動の涙があふれだしてくる唯一無二の作品。音楽座ミュージカルへの最大限のリスペクトをもって、日本のミュージカルの雄、東宝が新たに作品化した東宝版ミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」は、キャストもスタッフも、そして音楽座の魂さえもが優しさを持ち寄った結晶体のように美しく輝く作品に仕上がっていた。演出は小林香。(写真はミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」とは関係ありません。イメージです)
 ミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」は、2020年1月7日~2月2日に東京・日比谷のシアタークリエで、2月7~9日に福岡市の福岡市民会館で、2月12~15日に大阪市の新歌舞伎座で上演される。

舞台写真はこのサイトではなく、阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でのみ掲載しています。舞台写真をご覧になりたい方は下記のリンクでブログに飛んでください。
★「SEVEN HEARTS」のミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」劇評ページ

 なお、本作のマスター役は東京公演では吉野圭吾と福井晶一がWキャストで出演し、福岡・大阪公演では吉野が単独キャストとして出演。春江・ウメ役は東京公演では濱田めぐみが、福岡・大阪公演では月影瞳がそれぞれ単独キャストとして出演しますが、取材機会の関係で劇評を掲載する東京公演は、「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ(吉野圭吾マスター・濱田めぐみ春江版)」のみとなります。ご了承ください。
 この劇評だけではカバーできない福井晶一さんのファンの皆さま方には大変心苦しく感じております。超人気公演のため取材機会も限られます。なにとぞご容赦ください。
 福岡・大阪公演の劇評は発表しないため、月影瞳さんのファンの皆さま方にもご不満が残ると思いますが、どうかご了承ください。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★ミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」公演情報

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