「現金」だけじゃないATMへ【ATM×マイナポイントプロジェクト】
セブン銀行ATMは、マイナンバーカードを読取る機能を搭載しているってご存知でしたか?
この機能を活用することで、現在実施中のマイナポイント(※)第2弾の申込みが、セブン銀行ATMからも可能となっています。
これまでのセブン銀行ATMは、預貯金の入出金や決済サービスへのチャージなど、現金を取扱う種類のお取引きであったのに対し、マイナポイントの申込みは現金を一切取扱わない、従来と異なる要素を持つお取引きと言えます。
また、マイナポイントの申込み自体は、セブン銀行ATMの他に、スマホアプリや市区町村の窓口からも可能というなかで、なぜセブン銀行ATMというチャネルが必要なのでしょうか。マイナポイント第2弾の申込みのプロジェクトに携わった戦略事業部の三浦龍矢さんとお話ししました。
「セブン銀行ATM=色々なことができるところ」という認識を世の中へ
―マイナポイント第2弾の申込みが、ついに6月末から始まりましたね。
三浦:そうですね。厳密に言うと、マイナポイント第2弾は今年1月から始まっていたのですが、6月末の本格スタートで取得できるポイントが最大20,000円分になり、注目度が高まっているのを感じています。
―そうなんですね。三浦さんは、このプロジェクトで、どんな役割を担っているのでしょうか?
三浦:プロジェクト推進の実務をメインで担当しています。要件検討にはじまり、各省庁との調整や、社内のシステム開発・利用促進・コールセンターのメンバーとの調整も担っています。
―なるほど。マイナポイントの申込みは、セブン銀行ATMプラットフォーム事業にとってどのような意義を持っていると感じますか?
三浦:従来のセブン銀行ATMのお取引きは、預貯金の入出金を筆頭に、ATMで現金を取扱うものがほとんどでした。かつ、利用者の方のほとんどは、提携先(他の金融機関や決済事業者)を利用されているお客さまという構図でした。
一方、今回のマイナポイントの申込みについては現金を取扱うことはないです。また、国の施策の一部にセブン銀行ATMが加わったという形のため、どなたでも広く利用していただけるものになっています。
そういった意味で新規性も高いですし、今まで以上に垣根なく、様々な方に使っていただいている実感があります。
―個人の方に申込みの窓口として、広くご利用いただいているということですかね。
三浦:はい。セブン銀行ATMはこれまでも、現金チャージなど、預貯金の入出金以外の様々な機能をご提供してきていますが、さらにそれが強化されて「セブン銀行ATM=色々なことができるところ」というイメージに近いマルチなスポットへと進化してきているのではないでしょうか。
一言でいうと「サービス・プラットフォーム」ということになるのかなと思いますが、マイナポイントの申込みは、「あれも、これも色々できるんだ」という印象を与えられる要素のひとつになったプロジェクトだと思います。
すべての方が申込みできる、そんな世界のためにATMが必要
―今回のプロジェクトは、要件を検討するうえで中央省庁とのやり取りもあったかと思いますが、何か特に意識した点はありますか?
三浦:マイナポイント事業は、施策内容や開始時期などが決まっていましたが、当社の要件検討段階では、私たちは細かな内容まで把握できていたわけではありませんでした。
限られた期間の中で、どんな方でも迷わずに操作していただけるサービスを実現するため、あいまいな点や利用者のつまずきそうな点がないか、総務省やデジタル庁によく確認させていただき、そこから検討した内容をサービスに反映するようにしました。
―確かに預貯金の入出金と違って、申込みの操作をするのは、基本的に1人につき1回きりですしね。
三浦:そうなんですよね。「操作に慣れる」ということは基本的にないので、その1回の体験をいかに楽に申込みしていただけるか、メンバーで画面の構成や細かな文言・言い回しまで、かなり時間をかけて議論しました。
セブン銀行ATMのほかにも、スマホアプリや市区町村の窓口を通じたポイントの申込みも可能なので、「わざわざATMで申込みを可能にする必要があるのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそれも一理あるのですが、スマホの操作に不慣れな方や対応機種をお持ちではない方などを含めて、すべての方が無理なく申込みができる世界が望ましいですよね。
セブン銀行ATMというチャネルがあることで、申込みしやすい方が増えるはずだという狙いがあったので参加させていただきましたし、そういった背景を含めて評価をいただいていると思っています。
―Twitterでも「セブン銀行のATMで申込みしたら、あっという間に終わった!」という声が散見されていますね。
三浦:はい。そういったお声がいただけるのは本当に嬉しいことです。決済事業者や自治体の方からも、「セブン銀行のATMから簡単に申込みができるので、利用者の方に紹介していきたい」という評価をいただき、実際に告知などもしていただいています。
各メンバーと協力して実現した結果なので、本当によかったなと感じています。
―三浦さんは前職がシステムベンダーということで、開発のリテラシーもあると思います。開発メンバー側との意思疎通もスムーズだったのではないでしょうか。
三浦:ATMの開発経験があったわけではありませんが、要件のまとめ方などの経験は活きたと思います。
また、システム面についての概要を理解していることで、コールセンターメンバーとのコミュニケーションもスムーズに行うことができているかなと思います。ローンチ直後は利用者の方からの問合せが増えることを懸念していたのですが、ランディングページ(ホームページ)やよくある質問の掲載などでサービス内容を理解してもらうように工夫したり、コールセンターの問合せ対応準備もしっかり行ってくれたおかげで、問題なく運用が進んでおり、ほっとしています。
―サービスとして実際に提供していくにあたっては、様々な面に影響が出ますよね。
三浦:そうですね。システムベンダーからセブン銀行へ転職したときに、「事業開発や事業の意思決定に関わりたい」という思いがあったのですが、今回のプロジェクトがそのひとつになったと思います。
今後は、セブン銀行のATMプラットフォーム事業の強みを活かしながら、マイナンバーカードの利活用も含めて、様々な機能をどう新しい収益に結び付けていくかを考えていきます。
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