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雄手舟瑞物語

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雄手舟瑞の放浪話。 「どうせ自分は憎まれ者でひねくれ者だから」と自分を卑下しながらも、青い鳥を探し続ける雄手。そんな彼が20年以上も放浪し、苦難に遭いながらも、ついに幸せの意味…
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#インド

【雄手舟瑞物語#28-インド編】ガンジス川で沐浴を(8/17-21)

30時間の寝台列車の旅を終え、8/17の朝4時にワラナシ駅に着いた。リキシャーで町に向かった。…

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【雄手舟瑞物語#27-インド編】寝台列車旅30時間、ムンバイからワラナシへ(8/15-17)

<前回までのあらすじ> 僕は、デリーで日本から来た3人組のバックパッカーのトラ、チカブン、…

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【雄手舟瑞物語#26-インド編】旅の中間地点、ムンバイへ(1999/8/12-15)

皆既日食を見た翌日、僕ら4人はブジからアーメダバードを経由し、ムンバイに着いた。寝台列車…

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【雄手舟瑞物語#25-インド編】20世紀最後の皆既日食を見に行く(後編)(1999/8/11)

世界中から集まった僕たち13人のバックパッカーは皆既日食を見るため、インド西部の町ブジから…

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【雄手舟瑞物語#24-インド編】20世紀最後の皆既日食を見に行く(前編)(1999/8/11)

<前回のあらすじ> 僕たち四人がインド西部の町、ブジに到着したのは、皆既日食の二日前、8月…

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【雄手舟瑞物語#23-インド編】皆既日食まで後1日(1999/8/10)

<前回のあらすじ> 8月9日の夜遅く、僕たち四人はデリーから丸二日かけてインド西部の町ブジ…

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【雄手舟瑞物語#22-インド編】皆既日食まであと2日、西部の町ブジに着く(1999/8/8-9)

<前回のあらすじ> 僕たち四人をぼったくりツーリスト・オフィスから救ってくれた救世主は、これから皆既日食を見るためにインド西部のブージという町に行こうとしていた僕たちに「デリーでまたボッタクリに遭わないように途中まで車で行ったらどうだ?」と友人のドライバーを紹介してくれた。僕たちはまたボッタクリに遭うのではと不安だったが、ドライバーの彼は朴訥で律儀だった上に、提示した適正な金額がちゃんとしていたので彼の運転で途中まで送ってもらうことにした。 その後、鉄道に乗り換え、デリーか

【雄手舟瑞物語#21-インド編】再出発、皆既日食が見られる場所へ(1999/8/7-8)

<前回のあらすじ> 一緒に逃げる約束をしていたトラ、チカブン、カトミ。翌朝7時、彼らは待ち…

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【雄手舟瑞物語#20-インド編】躓きからの再出発、逃亡計画III(1999/8/7①)

昨日、最後の客引きの仕事で出会ったトラとチカブン、カトミ。僕のせいでぼったくりツーリスト…

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【雄手舟瑞物語#19-インド編】最後の仕事、そして出会い(後編)(1999/8/6)

最後の客引きの仕事で僕についてきてくれた男性一人、女性二人のグループ。彼らは散々ツリース…

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【雄手舟瑞物語#18-インド編】最後の仕事、そして出会い(前編)(1999/8/6)

客引きの仕事6日目、インドに到着してから10日目、囚われの身になってから初めて訪れた昨日の…

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【雄手舟瑞物語#17-インド編】仕事6日目(後編2)、逃亡計画II(1999/8/5)

ついにやってきた逃亡のチャンス。偶然隣りの部屋に泊まっていたオーストラリア人のおっさんの…

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【雄手舟瑞物語#16-インド編】仕事6日目(後編①)、逃亡計画II(1999/8/5)

インドのぼったくりツーリスト・オフィスに身が囚われてから(と、いっても自分から飛び込んだ…

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【雄手舟瑞物語#15-インド編】仕事6日目(中編)、限界からのチャンス(1999/8/5)

昨晩の出来事があってから気分が悪い。重い。そんな中、今日の午前中もデリー市内のいつものマクドナルドにラジャと二人で客引きに行った。一人の日本人バックパッカーを見つけ、ラジャが声を掛ける。見た目は、いかつそうな感じはしなかったが、 「あ、なんやコラ」 下から舐めるようにラジャの顔を睨みつけ、関西弁でまくしたてる。ラジャは日本語は分からないが、その威圧感にあっさりと「Sorry.」と言って引き下がり、「もう出るぞ」と目で僕に合図を送った。 ・・・客引きで嘘をついていること、