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一人暮らしリモートワークで猫を迎えた話

GMOペパボに入社してからはや3年半が経過。今年の1月からリモートワークが始り、もうかれこれリモート歴は11ヶ月になろうとしている。
今回はそんな一人暮らしのリモートワーカーが猫と共に生きるまでのプロセスをまとめていく。

一人暮らしのリモートワークの日々は、朝から晩まで、エアコンとPCとキッチンと...堅めなものとばかり対面している。例えていうなら、そうあのマトリックスでネオが目覚めたコロニーみたいな、メカだらけの世界。
柔らかくてフワフワしたもの、しっとりと水分を含んだ質感のもの。
そうだ。生き物に会いたいんだ。

普段なら、こんなとき猫カフェに行ってたけど、それもできない。
(私がよく通っていた猫カフェはすごく密だから)
このマンションがペットOKなことはもちろん入居時からチェック済みだ。
幾度となく、動物と共に生きたいと思っては帰りも遅いし、マンションの一室でひとりぼっちなんてかわいそうだなと思っては諦めていた。

そして思う。それ...私やんけと。

もうずっとリモートで家にいるし。今でしょ!!
心の中の林先生がすごい言ってくるので、本格的にペットショップや保護カフェを回ることにした。

自分の基準を決める

...どの子もかわいい。何を基準に選ぶべきか。
子供の頃けっこうな数の動物に囲まれて育ってきたのだが、自分で動物を選んだことはなかった。
別に種類や模様にもこだわりはない。
これは...結婚と同じだ。家族になるって話なのだから。

そう考えてみると...自分にとってマストなものはなんだろう?
基本的には相性が合うかどうかだ。
特に先方にとって自分が合っているかどうかというのが重要だ。
何せ相手は言葉では話せない。向こうが合っている、あるいは一緒にいて居心地が良いと感じてくれる状態を認識できるかどうか。
つまり先方のUX満足度を指標とすることにした。

行動パターンを検証した結果、膝に乗せてなでなで状態で、どのくらいの時間膝の上にいられるか、というのを測定指標とした。(もちろん人によって基準はバラバラだと思うが、快適という指標で考えたとき私に浮かんだのはこれだったのだ)
眠くなるタイミングというのは往々にしてあるのでそれを避け、夕食前あたりのちょっと「早く飯!」な気が立ってるだろう時間帯を選び、各店舗やカフェを訪れることにした。

予めリアルに必要なもの・スケジュールを確認しておく

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猫Aさん、Bさん、Cさん、Dさん..
お見合いを繰り返す中で、ついに1時間以上も膝の上に寛いでくれる猫と出会えたのだ。自分の中で、一通りのスケジュールをリアルに描きたかったのでとりあえずは帰宅した。
帰宅後、ケージ、トイレ、ご飯の器、給水器、爪とぎ、爪切り、ファーミネーターなどなどを検索、周りの経験者の口コミやネットのランキングなど調べまくり、発注後いつ家にそろうのか等々含めてお迎え日の算出をした。
最短何日でお迎えができるのか出せたので、意気揚々とお迎えしようと向かうと、もうお相手が決まりましたと...

そうだった。あんなに寛いでくれる猫氏、引く手数多なはずだ。一期一会。
運命の相手に出会ったら、ごめん実家の整理がついてないからまだ一緒に住めないなどと悠長なことは言ってられないのだ。
非常に残念だが、致し方ない。他の方との幸せを祈りつつ...
もしまたビビッときた相手に出会えればこちらはもう準備万端だ。

運命の日に巡りあう

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数ヶ月後その日は突然やってきた。ネットに掲載されていた写真。
店舗はバスを乗り継いでいかないといけないような遠い場所。
だけど何故かどうしても会いたいと思った。

そのお店はペットショップだった。正直そこにいる子は、どの子もみんなとてつもなく可愛かった...ただ私はその何故か気になった子を抱っこさせてもらうことにした。
15分、30分、45分、60分、75分..
あれ??もう二時間弱くらいいる....嘘だろ??

その子は寝返り打ったりぐるぐるしながらもずっと膝の上にいて、うにゅうにゅ言ったり、指を舐めたりしながらずっといたのだ。
時折、こちらの顔を見上げながら状態を確認していた。顔を見てくれる子はコミュニケーションがとりやすい。
これは....この子だ。この子なんだ...少なくともここまで長時間この膝の上でくつろいでくれている...

あらゆる嫌なことを浮かべて、覚悟を再確認する

この子と家族になる覚悟を決める。ほんとの家族になるってことだ。
これからずっといるということ。
トイレも食事も。ゲロ吐くときも病気のときもあるだろう。
壁も床も家中傷だらけになろうぞ。
家もあけづらくなるし、長期の旅行はできない。
そして必ずお別れの日が来て、見送るんだ。
それらも含めてこの子と共に生きていくということだ。

一緒に生きていけるか。自分の中で再確認し(二時間くらい思い巡らした)、運命を逃したくなかったので、即日で決めた。

あれから4ヶ月 800g -> 2.5kg

...3倍以上になってます。
光の速さで成長していく子を見ながら..あっという間の4ヶ月。
リモートワークの側、ふと見ると寄り添って寝てくれてる猫氏。
ありがとう。君がいるだけで、本当に嬉しい。
めやにや鼻くそとるのも好きだ。獲物を追っかけて全力でジャンプして勢いよくベッドに倒れるのを見るのも。君の温もりを感じるのも。
これからいろいろなことがあるだろうけれど、私はこのマンションの一室でありがたいことに家族と生きることができている。

それがとても嬉しい。

ということでリモートワーカーが猫氏と会って暮らすまでの流れをまとめました。一旦本気で超リアルに猫さんを迎えるときの状態や環境を試算・想像しておくと良いと思いました。選ぶ基準もけっこう大事かなと..
自分はそれがあったので後押し的な確認ができて決めれた感じです。

最後に一人暮らしが猫と生きるQOLについて

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・朝ちゃんと起きるようになる
・他者をお世話することについて知見がつめる
・ルーティンタスクが増えて、生活にリズムができる
・言葉を発する機会が増える
・人間以外の言語・仕草を理解しようとするので、脳神経の違う部分が開発される
・外から家に帰るとき、家に誰かがいてくれている(ただいま言える)
・作業中モコフワがそばに寄り添ってきて(*´□`*)
・寝るとき、モコフワが乗ってきたり、寄り添ってきて温い
・抱っこすると命のあったかさで温い
・たまにコケたり変な顔してたりして笑うことが増える

一人暮らしリモートワーカーの私としてはQOLが上がりました。
デメリットは...旅に出づらくなることですね。
一緒に行ける宿ももっと増えたらいいなとは思います。
(環境適応能力があるかどうかは猫によるのでアレですが)
お世話はそれなりに手間がかかりますが、犬を飼われていた人からするとかなり楽なのではないかと思います。
大多数の人間はいつの日か他者のお世話をする日が来るもの。
その練習もさせてもらえると思えば一石二鳥。
動物と暮らすのは、そう言うメリットもあります。

一人暮らしでリモートワークを生きる中、猫を迎えたいと考えている方の判断資料の一つにでもなれば幸いです。

この記事は、「GMOペパボ ディレクター Advent Calendar 2020」に投稿しています。素敵な記事がたくさん投稿されていますので、ぜひご覧ください!

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