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障害のあるわたしが考える、身体障害者の会はどうしてあるのか、立ちはだかる大きな壁は必ずしも、高齢化とか障害の重度化だけではないのでは?みたいなはなし

 なかなか書きに来れなかった。それなりに理由がある。
考えても仕方のないことなんだろうけど、想いのたけを書ききってしまおうと思う。(長文ご容赦です、、、2000字超えました)
 
 わたしが所属している身体障害者の会は、もとはといえば『傷痍軍人さん』たちの会だった。(傷痍軍人さんとは、戦争などで傷痍を負った方々のことらしい。)そんな会の中で、生まれつき身体に障害のある者にはなかなか役が回ってこない上、本来身体障害者がやっていきたい目的とは違うことをしていた。『生まれつき』と『傷痍』の違いは大きいよね。
(。。。知らんけど。)
 
 なので、若い身体障害者たちは、自分たちの手で自分たちの福祉を作っていかなくてはいけないという使命感にもえて、新しく組織を作った。それは創立者の残した膨大な資料と、写真などで編集された記録誌を読めばよくわかる。多くの障害者が集まり、自分たちでやらねばと動き、訴えてきた足跡がそこにあった。

 事務に忙殺されていた私だけど、ふと気づくと、団体結成60年を迎えることに気付いた。

気づいてしまった!!

なんてこった!

50年も40年も、ぜーーーんぜん気が付かなかったのに、、

ここにきて60年に気付いてしまうとは!!
 
 いくつかの記事で書いてきたが、障害者の制度はいろいろなものができた。高速道路料金半額、ジパングクラブ(JR)などによる運賃の割引、税金の免除、、、
 すべて、先人の障害者の方々の汗と涙の賜物だ。何年も訴え続けて、志なかばに亡くなっていかれた方も多いそうだ。
  
 なぜ、半額なの?

 なぜ、免除なの?

 その理由は、障害者が『弱い』からでも、『かわいそう』だからでも、
『特別』だからでもなかったはずだ。

 ちゃんと陳情には理由があった。

 だが、その『理由』は、語り継がれてこなかった。(と思う)

 というか、途中で?

 だんだん制度が整いつつある中で、、??

 語り継がれることが少なくなっていった。(と思う)
 
 思えば60年たってしまったのだ。わたしでさえ、青年部活動から障害者の会に入ったことを考えると、軽く30年は経っている。
 当時知り合った40歳のオジサマは、70歳。悲しいかな、当時優しくしてくださった方を、もう何人も見送ってきた。
 役員の中で、当時のことを知っていて、なおかつ今もなお頑張ってくださっている方々が数名いらっしゃるが、その年齢層は、80代半ばにさしかかってきている。

会員さんも減ってきた。

コロナ前までは、社会見学とか、役員研修など、つどい、交流を深め、親睦を図って、団結を誓ってきた。。というか、そう信じていた。

でも、このコロナ禍で、活動自粛が続き、楽しいこともないから、会員さんはどんどんやめていく。

たとえば、ご本人が入院したとして、同居してない息子さんや娘さんからは、怪しい会と疑われ、脱会する、と一方的に言われることは時々あるけど、当の本人がずいぶん長い間、楽しく活動に参加して、同じ障害を持つ仲間たちと交流を深め、素敵な笑顔を振りまいていたことなんて、同居もしてない家族は知らないんだろうな。

 このままでは会員が減っていくばかりだ。

 先人の方々が汗と涙で勝ち取った制度を、ぬくぬくと甘んじて使い、まだまだ差別されてることにぶつくさ言い、差別解消法をもっと周知してくれと、誰かに頼る。そんなことでいいのかい、障害者たち。

 せっかく障害者になったのに、何も特典がない、と堂々というおばちゃんに、心の中で腹を立てるのではなく、いや、この会は、障害があっても前向きに頑張っている人の会で、まだまだ『障害のある人もない人も共に暮らせる社会』ではないから、力を合わせなくてはいけないんです、とどうして胸を張って言わなかったのか。頑張れよ!わたし!!

 最近の身体障害者手帳の取得者の割合は、突然の難病の発症により、やむなく『障害者』になった人、不慮の事故により、身体機能を失った人もいるけど、正直、生活習慣病などにより、内臓などに支障をきたし、透析に入ったり、著しく視力が落ちたりして『障害者』になった人の方が、ものすごく多い。(と思う)
   
 わたしたちのように、幼いころから、制限の中にあり、『我慢』や『あきらめ』をかわりばんこに使いまわしながら、恋愛も結婚も『普通』にできなかった『障害者』はどんどん隅に追いやられ(ている気がする)、自発的に集まり、精力的に行ってきた活動の数々は、『かれら』によって、何もかもが必要のない無駄なこととして葬り去られていく。(ような気がする)

 『かれら』は、高速道路が半額で走れることや、お値打ちに旅行に行けることにお得を感じ、もっと、もっと、と免除、控除、割引、を求めて、ピアカウンセラーの窓口にやってくるのだ。
 そして『お得』に該当するところがないことがわかると、「実は、最近、足の調子が悪くてねえ、」とか、「○○が悪くなってきて、」「△△も調子悪いの」さんざん言った挙句、最後にこう言うのだ。
 『どうしたら、障害者手帳の等級、もっと上の級になるの?』

 私たちはどうすればいいのだろう。この会は、どうまとめていけばいいのだろう。『かれら』に説明に説明を重ね、『障害のある人もない人も共に暮らせる共生社会の実現』のために、この会の成り立ちを理解してもらい、協力してもらうほかないのだろう。今のところ、それくらいしか思い浮かばないし。

 さあ、もう寝よう、そして明日も頑張ろう。

長々とごめんなさい。m(__)m

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