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長い目で見られるかが、豊かに生きるカギ

あなたにとって「幸せな人生」とはどんな人生ですか?

・事業で成功して有名になること
・一攫千金でお金持ちになること
・最愛の人と巡り逢うこと
・平和で穏やかに家族と暮らすこと
・今を楽しむこと

などなど、人それぞれ「幸せ」についての考え方がありますし、人生にける「成功」の定義も人によって違います。

私にとっての幸せは、

・知的好奇心を満たし、得た知識やスキルを誰かに提供し、喜んでもらえること
・家族と自由に行きたいところに行き、食べたいものを食べ、楽しむこと
・時間を有意義に使うこと

なのかなぁ、と最近考えています。

そして、人生のゴールは「家の縁側で妻と二人で「良い人生だったね」と言いながら一緒に老衰で旅立つこと」を設定しています。

死ぬときに「幸せな人生だった!」と言いたいので、どんなゴールを迎えたいかも想定しておく必要があります。

人は必ず旅立つとき(ゴール)が来ます。

そのゴールをどう迎えたいかを設定した上で、幸せと思えることを少しずつ積み重ねる。

そうやって生きていきたいですね。

さて、ゴールに向かう人生の途中には、様々な事件が起こります。

病気やケガ、災害、収入ゼロ、自己破産、などなどです。

事件の大きさによっては、自分の望むゴールにたどり着けなくなる可能性もあります。

よって、自分の望むゴールにたどり着くためには、起こりうるリスクを想定し備えておくことが必要です。

リスクに備え、望むゴールに向けて自分の人生を歩んでいくためには、「モノゴトを長期的に見る視点」が必要だと思いました。

なぜなら、モノゴトを短期的(目先のこと)にしか見てないと、何か大きな事件が起きた時に、その場しのぎの対応しかできず、歩む道を変えなくてはいけなくなるリスクが高いからです。

もちろん人生には「想定外」のこともたくさん起きますので、全てに備えることはできません。

しかし、何か起きた時に、準備しているのと何も準備していないのでは、受ける衝撃は格段に違います。

波乱万丈な人生でも良い!今が楽しければそれで良い!

という生き方もありますが、少しでも将来に不安があったり、将来に向けて備えておきたいと考える方向けに、以下のことが参考になればと思います。


短期的視点と長期的視点とは

世の中には「短期的にみる視点」と「長期的にみる視点」があると思います。

両者の違いを以下のように定義しました。

・短期的視点…目先のこと(目先の利益、楽しみなど)を考えて行動すること
・長期的視点…先のこと(将来など長い目で見て)を考えて行動すること

ではなぜ長期的な視点が必要なのでしょうか?

私の人生のゴールを例にとってみると、夫婦ともに老衰で旅立つには、まず健康でなければなりません。

また家族と自由に行きたいところに行き、食べたいものを食べるにも健康でないとできません。

健康でい続けるためには、「適度な運動・十分な睡眠・過剰に食べない」ことが基本です。

長期的な視点で考えれば、日々これを着々と実践していくことが必要になります。

逆に短期的な視点では、目先の利益(欲望を満たすこと)が優先されるので、

「たらふく食べたい」

「夜更かししたい」

「運動なんて面倒、ゴロゴロしたい」

と考えてしまいがちです。

一時的な欲望を満たすのには良いですが、それが毎日続けば、いつかとんでもないことが起きたりします。

その時に考えれば良い、という方はそれで良いと思います。

体に不調が出れば病院に行けば治してくれるから良い、と考える方も多いかと思いますが、結局一時的に痛みを治しても、「習慣」が変わらなければ根本的な解決にはなっていないため、再発します。

そして余計な治療代がかかってしまい、金銭的にも大きな損失です。

大病にかかれば、道半ばで旅立つ可能性もあります。

このように、短期的な視点だと、事件が起きた時に軌道修正が効かず、「目指すゴールにたどり着けなくなる可能性」があるのです。

長い目で見てどんな行動を取るか、人それぞれの人生設計において考えることが大事かと思います。

でも長期的視点ばかりだと、先のことばかり心配になって、「今を精一杯生きること」がおろそかになりそうですよね。

よって、バランスも考えて行動したいですね。

将来に向けてできることはやっておいた上で、あとは忘れて「今」を楽しみましょう!


身近な長期的視点・短期的視点の例

先ほどは健康を例に取りましたが、様々な場面で長期的視点・短期的視点で考えるとどうなるのかを例にしてみました。

貯金

短期的視点だと、給料もらったらすぐ使い果たしてしまいます。

「給料が飲み代に消えた〜」など

その時は楽しいのかもしれませんが、突然大きな出費が必要になった時に、借金しなければならなくなります。

そして、お金がもらえないと生きていけなくなるので、会社に依存しなければならなくなります。

嫌な誘いを断れない・NOと言えないなど。

長期的視点では、全てを使い果たさず貯金に回し、将来に備えます。

貯金がたくさんあれば、お金を使いたい時(使うべき時)に使える余裕ができますし、いつ会社をやめても大丈夫な精神状態になるので、仕事で言いたいことも言いやすいです。

物を買う

物を買う時にも短期的視点と長期的視点があります。

消費者心理的には、買い物はとにかく「安いもの」を買いたいですよね。

これは「安い方が出費が少ないので家計が助かる」という目先の利益を考えた短期的視点です。

全くお金に余裕がない場合は仕方がないかもしれません。

でも果たして長期的視点で見たら、良いことなのでしょうか?

服やカバンでいうと、安いということは品質がそれなりなので、すぐに壊れてしまう可能性があり、買い替える頻度が上がります。

買い替える頻度が上がれば、結果的に出費は増えますし、ゴミも増えます。

また、ブランドなどの高価なものには資産性があり、不要になった際にも高く売れますし、特に希少なものであれば価値が更に高まって、買った時よりも高い値段で売れることもあります。

しかし、安いものだとほぼタダ同然でしか売れません。

このように、長い目で考えれば、価値の高い「良いもの」を一時的な出費を惜しまずに購入した方が、利益を得ることもあるのです。

また、安いものを選ぶことは、低品質・低給料で作っている企業を応援していることになります。

投資と同じで「誰かから物を買うこと=その人や企業を金銭的に応援すること」なのです。

なぜなら、私たちが物を買う(消費)という行為は、裏を返せば「その物を作った人の売り上げ(利益)」になるからです。

低品質な物を作る企業がたくさん売れれば、その企業が成長して市場を制覇します。

そうなると、最終的には低品質なもので溢れてしまいます。

よって、良い品質のものを適正な価格で買うことで、長期的に見れば、良いものを作る企業を応援することになるのではないかと思います。

食べ物

食べ物も物を買う事と同じですが、健康面でも変わります。

短期的視点で見れば、安いファーストフードなどは美味しいですし、その時は幸せかもしれませんが、毎日食べ続けると体に良くないことは言われていますよね。

面倒でも手作りのものや良い食材を選んで食べることで、長期的には健康でいられることに繋がるのではないでしょうか。

投資

投資の本質は「成長して欲しい企業を金銭的に応援すること」です。

応援された企業は成長し、投資家はそのお返しとして配当金をもらうことで、Win-Winの関係になります。

しかし短期的視点の人は目先の利益が欲しいので、一攫千金を狙うギャンブル的な投資(投機)に走りがちです。

すぐに結果を出したいことから、日々の値動きに翻弄され、大損をしてしまう可能性があります。

利益を確実に出すには、ここでも長期的視点で考えることが必要です。

米国市場でいえば、途中の上下動はあるも長期的に見れば右肩上がりが続いています。

一時的に大きく下がったからといっても、いずれ時間が経てば戻ります。

それでも待てない人が多く、わざわざ底値で売ってしまう人が後を絶ちません。

売らなければ損は確定しないのに、です。

とても地味ですが、長期的に考えてコツコツ着実に買い増している人は、20〜30年後に大きな利益を手にしている可能性が高いです。

それぐらいのスパンで考えられる人は、投資に向いていると言えるでしょう。

投資では「待てるかどうか」がカギです。

部下の育成

ちょっと毛色が違いますが、会社で部下を育成する立場になると、ここでも長期的視点が大事だということに気づかされました。

例えば、部下から「仕事で問題が発生した際の対処法」について質問されたら、あなたならどうしますか?

私は「すぐに答えを教えてしまう」やり方をしていました。

これは、目先の問題を解決するという短期的視点で見れば、問題をすぐに解決できるので、仕事を早く回すという意味では有効です。

答えが分かれば、部下も今後同じような問題が発生した場合に対応できるようになります。

しかし、長期的視点で見れば「部下が自分で考えて答えを導き出す」という成長の機会を奪うことになるので、育成という観点からはよろしくはありません。

もっとも、上司は「部下を成長させること」が仕事なのですから。

緊急で急ぎ対応が必要なことであれば、答えを教えても良いかもしれませんが、それ以外では部下自身に解決策を考えさせ、仮説でも自分の考えを提案してもらうことが、「部下の成長」という長期的な視点では有効ではないかと思います。

そうでないと、トラブルの度に「上司に答えを聞けば良いや」という行動を取り、最終的に指示待ち人間にしかなりません。

長期的に見て指導することで、部下が成長すれば自分も楽になりますし、会社にとっても良いことです。


と、長くなりましたが、日頃から色々な場面で、長い目でモノゴトを見ることも大事ではないかと感じたお話でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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