地球は丸くない

私は宇宙から惑星を眺めていた。

水色の海に大陸があり
緑の植物が生い茂っていて
地球に似ていた。

その惑星にはドーナツのような穴があり、
海の水は穴に向かって流れていく。
私もそのまま穴に吸い込まれいった。

私は穴をくぐり抜け、また外側に出た。

そこで、目が覚めた。
なーんだ夢か・・・
それにしても
まるで遊園地のアトラクションのようだった。

グラフィックス1

このドーナツ状の形をトーラスと呼ぶ。
地球の磁場(地磁気)はどうやらトーラス形らしい。
私の夢は地球の磁場の形を象徴的に見たのかもしれない。

ところで、有名な数学者の岡潔先生には、
夢の中で巫女のような精霊と会い
数学のヒントを得ていたという逸話がある。
また彼は、数学には「情緒」「情感」が必要である、
「数学の元になるのは頭ではない情緒だ」とも発言している。

論理的思考が苦手な私には、
岡先生の夢の話や彼の言葉がしっくりと染み込んでくる。
数学とは一見正反対の情緒を持ち出してくるなど、
さすが大数学者、型破り。
数学には論理的思考が必要だという一般人の思い込みを
ぶち壊してくれて痛快ですらある。

肉体の目で見れば地球は丸い。

だがもし、“磁気”を感知する目があれば、
私が見た夢のように地球はトーラス状に見えることだろう。

思い込みを捨てれば“地球は丸くない”のだ。

グラフィックス2


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