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仕事で元彼に会った話

もともと大学の先輩後輩の関係で、一時期付き合って別れて、でもお互い同じ界隈でずっと仕事を続けているので、物理的な距離はありつつも、なんやかんやでつながり続けている元彼がいる。

その元彼が主催する勉強会に、久しぶりに、対面で参加した。

別れた日のことは実は今でも明確に覚えていたりする。
付き合いに疲れ、向き合うのが怖くなり、それでも伝えたい言葉がなんなのかわからなくなって、もらったものを一切合切返して別れたのだった。

別れた当時はそれなりに傷ついたと思うのだけれど、その後わりとすぐに元彼にも私にも恋人ができた。お互いに新しい恋人と安定した頃だったか、別ルートで仲良くなった女友達が元彼の彼女ということがわかり、元彼の近況を彼女からの恋バナで知ってしまった。元彼の彼女と私との謎な繋がりは数年続いた。
元彼はそのまま当時の彼女と結婚し、私は当時の彼と婚約破棄をしたのだった。ぜんぶ、筒抜け。

その後、お互い仕事の都合で物理的に遠くなったけれど、狭い界隈、年1で確実に顔を合わせる機会が続いていた。そういえば私この人のことが好きで付き合ってた時期があったんだな〜、と当時の恋心を今でもほんのり思い出せるのは、この元彼だけだったりする。

その元彼が、数年前に仲間内での勉強会を立ち上げ、私も声をかけられた。年1で顔を合わせる程度だったのが、オンライン含めて年数回顔を合わせ、Slackでいつでも気軽に連絡を取れる関係になった。

コロナ禍でオンライン続きだったので、数年ぶりに対面した。
この人のことが好きで付き合ってた時期あったよな…と、いつも通りほんのり思い出したりもした。今はお互いそれぞれの生活があるし、別に今どうこうなるつもりも全くない。けれど、会って話せば話すほど、相変わらずこいつはマジで私のことをよくわかってるな、と思った。
狭い界隈で仕事をしているから、お互いの仕事ぶりは嫌でも耳に入ってくる状況ではあるけれど、同じ界隈だから話が通じやすいとかそういうレベルではなく、さりげなくずっとエスコートされている感覚があった。
私が某職場で受けていたパワハラの話題も、なぜかとてもフラットな気持ちで報告できた。読書会最終回の時には思い出して話すだけでボロボロ泣いてしまうくらいだったのに、こんなことがあって大変だったけど、まあそういうこともあるよね、くらいのノリで自分の口から出る言葉に、私自身がびっくりした。
ああ、そういえばこの人はこうやってさりげなく私をフォローする人…だった…ような気もする…?けど、こんなにさりげなかったかな…えっもしかして成長した?うわーすごい!すごいな!すごいなぁ〜…ってなった直後の話題で、めんどくさい性格が相変わらずそのまんまで笑ってしまった。空気を一切読まずに我を貫き通すそれ、本人はいいだろうけど周りはマジで迷惑だぞ!でも話聞いてる分にはおもろいからヨシ!!


お互いの関係性や距離感はだいぶ変わったけど、久しぶりにゆっくり話ができて、個人としてはそんなに変わってないなって思った。でも、ちょっとだけ成長してた。
私のことはどう見えてたのかはよくわからないけど、確認はしなかった。元彼の彼女(というか嫁)を介さずに、直接こうやって穏やかに話せてるんだから、ちょっとくらい成長したって気づいてくれてる気がした。でもどうだろ。わからんな。わからんでいいや。

普通に考えれば、別れてから傷つきそうな距離感をずっと続けているようにも思うけれど、どう頑張って振り返っても”あれはあれで楽しかった”としか思えない。
付き合ってた最後の時期の方が、よっぽど傷ついていた記憶がある。

好きだった、を経て、良き理解者になってくれた人。私の気持ちがどう変化してこういう関係に落ち着いたのかはわからないけど、次の勉強会までまた日常をがんばろうと思ったのだった。

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