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修学支援新制度について~新しい区分の注意ポイント~

今回は2024年4月から始動した修学支援新制度の第Ⅳ区分に関する注意ポイントについてお話します。
申込む予定の方や制度が気になっている方のお役に立てれば幸いです。

〇修学支援新制度の大まかな内容

「修学支援新制度」とは国が教育資金の支援をしてくれる制度の一つです。

支援の内容は2点
☆日本学生支援機構の給付奨学金がもらえる
☆授業料の減免制度が受けられる

収入面は成績面で条件をクリアした学生が制度を受けることが出来ます。

〇新しい支援区分のポイントとは


今回のお話ポイントは「多子世帯支援の条件」についてです。

2024年度より新たな支援区分が設けられます。
そのうちの1つで「多子世帯支援」があります。

この支援の条件は「生計維持者が扶養している子供が3人以上であること」ということです。
どこが注意ポイントかというと「子供の数の数え方」にあります。

〇注意ポイントその1


☆扶養している子供が3人以上であること
例えば・・・
「うちはお兄ちゃんと次男(申請対象学生)と長女で3人だから対象になるわ!!」というご家庭の方は、本当に対象となるかよく確認をしてください。

このご家庭の場合、単純に子供の数だけ見ると3人で対象になると考えますが、「実はお兄ちゃんは社会人1年目でご両親の扶養から外れている」という可能性もありますよね。もしお兄ちゃんが扶養から外れている場合、「扶養している子供の数は2人」になるので、この家庭は対象から外れてしまいます。

なので、申し込み時点で扶養している子供が何人かをご確認ください。

〇注意ポイントその2


☆採用後の家計判定時に注意
修学支援新制度は採用後年に1度家計判定の見直しがあります。
この家計判定の見直しは、毎年所得情報更新時期を境に最新の所得情報をベースに日本学生支援機構が審査を行います。
その結果支援区分が変わることがあります。

ここでの注意ポイントは「所得情報での扶養控除部分」についてです。
子供の扶養人数やお子さんの年齢、進級や進学する年によってこの扶養控除額が変わります。
扶養控除額が変わると、所得の課税標準額にも変化が出ますので、結果支援区分が変わる可能性があります。

この変化は、すぐに影響が出ることはありませんが、申請対象となる学生さんが在学中に支援区分が変わって奨学金の受給金額や授業料減免額が変わることがありますので注意してください。

〇まとめ

いかがでしたか?
4月から始動した新しい支援区分なのでまだまだ分からないところもありますが、来年またパワーアップするような動きがあるので、この制度については随時記事をアップできればと思います。
少しでもお役に立てれば幸いです。


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