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お金に振り回されてきた我が家の話

今年は夫が早期定年を迎え、新しいスタートを切る準備が山盛りです。

再就職で確実に減るお給料。
義父の借金返済と、亡きあとに残されたいくつかの後始末で地を這う貯金残高。
夫の難病。
障害を抱えた母の金銭援助。
私たち夫婦の老後。
まだ残ってる住宅ローン。
(これごく一部だけど、数えるだけで眩暈してきた)

夫婦として、家族としてのライフプランも大幅に見直すこととなり、さてどうしようか、と夫と私、各々の課題のひとつひとつとにらめっこする日々です。

果して私に、これらを支えるだけの気力、体力、財力が持てるだろうか?

告白すると、今は息も絶え絶え状態です。


これらの問題とは、随分前から向き合ってきました。

何もやってこなかったわけではありません。
その時の最善は尽くしてきました。
けど、それでも足りなかった。

私たちは、ようやく手に入れたアンパンを、「勝手に」飢えた家族(親)に全部与える、という行為を繰り返してきました。

夫は「長男だから」という義務から。
私は母からの重い暗黙のプレッシャーと、過去の体験から来る恐怖から。

ほとんどの人には理解しがたいでしょうが、私は自分と夫が不安なく暮らせるほどの、たくさんの収入が欲しい、と常日頃から強く願っています。

けど、私たちがお金を持つようになると、それで自分たちが(勝手に)抱えるお金の苦労をなくしてほしい、と手ぐすね引いて待っている家族が力強く手を差し出してくるのも予想ついているので、また稼ぎを失うのではないか、という強い恐怖が頭から離れず、たくさん稼ぐのをためらっている自分もいます。
(今までの経験を思い出すと涙出てくる)

このような相反する思いが、それぞれに強く働いているので、一歩も動けずに悩み苦しむ日々を繰り返してきました。


そして、私たちと同じ、あるいは似たような問題を抱えている方、多いのではないでしょうか?

特に、労働収入こそが正義で、子は成人したら、少なくとも年老いた親の金銭的面倒を見るのが当然で、蓄えを増やすのは貯金に限る、という世代の方や、そんな世代の親を持つ方。


我が家に子どもはいませんが、もし子どもがいたならば、絶対小学生から学校では教えてくれない「お金のこと」について、徹底的に学ばせます。

幼い頃から貧しくて、お金に飢えていたのに、「お金に懸命になるのは汚い」という親の言うことを鵜呑みにしてしまったばかりに、お金についての学びを放棄してしまった過去の私を、ひどく後悔しています。
お金について正しい知識を身に着けるべきでした。

タイムマシンがあったら、今書店で売ってるお金について学べる本を買いあさり、幼い頃に戻って、泣いてる私を力いっぱい抱きしめて、ドサッと本をプレゼントしたい。

もしあなたにお子さんがいるのなら、ぜひそうしてあげてください。
もちろん、あなた自身も。
定年を迎えてからでは遅すぎます。


遅いほうですが、40代で「お金さんと仲良くなる」と決意し、今までの在り方を見直し、修正を始めることができたのは幸いでした。

ただ暮らしを支えるお金の貯水池に、バケツで遠いよそから水を汲んで移すのではなく、水路を引いてお金の水が貯水池に流れ込むようにする作業はとても骨が折れます。

今も相反する感情と闘いながら、せっせと水路を掘ってます。
へっぴりなので、なかなか思うように進まないし、夢の未来像を想像したはいいものの、私にとっては途方もなさ過ぎて、何度も不安になりますが。

けど、それが私たちの願いが叶うとっておきの方法だって知ってしまったから、手を止めたくないよ。


自分や家族を養うだけでなく、人を助けるにもお金は要ります。

お金が欲しい、と強欲に願うのは、ネガティブなことではない、と、ようやく腑に落とすことができたところです。

だって、自分と人と社会を笑顔にすることに使うなら、たくさん欲しいもんね。

ミルクボーイのネタじゃないけど、「こんなんなんぼあってもいいですからね」(ニコニコ)

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