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フリーカンパの理由

私の劇団では、毎回フリーカンパで公演を打っています。
フリーカンパとは、入場無料の投げ銭制のこと。つまり、払いたくならなければ1円も払わずに観られます。

と、言うと聞こえが良いかもしれませんが、、、

このシステム、実は観客からニガテだと言われることが多くて。正直、入場料を固定するよりも、集客が難しいのです。。


敬遠される方は、フリーカンパと聞いて、次のように感じるのではないでしょうか。
 「安かろう悪かろう」
 「いくら払うか試される気がして怖い」
 「帰り際にカンパ箱持って迫られそうで怖い」
 「怪しい水や羽毛布団を買わされそうで怖い」

etc…

まず上記について軽く誤解を解いた上で、
最後に、何故フリーカンパにこだわるのか述べようと思います。

「安かろう悪かろう」
→ フリーカンパではありますが、内心で目標額と予算を立てて、その中で稽古もビッチリやりますし、衣装や舞台美術もこだわります。
ただ、あんまり豪華絢爛にしてもカンパ時にビビらせてしまうと思うので、あくまでもスタイリッシュに、を心がけています。

「いくら払うか試される気がして怖い」
「帰り際にカンパ箱持って迫られそうで怖い」

→ カンパの匿名性を保つために、無記名の封筒に入れて、お帰りいただくシステムとなっております。私はカンパ箱から離れてお見送りします。

「怪しい水や羽毛布団を買わされそうで怖い」
→ んなもん用意する余裕はない。

誤解解けましたか。
他にも不安要素があれば、ドシドシお問い合わせください。

最後に、
フリーカンパにこだわる理由
客席の空気を、極力フラットに、いろんな人が集まってる状態にしたいからです。

演劇のチケットは、冷静に考えると高いです。
一度でも創る側に回ってみると安く感じるのですが、消費者目線だと高い。
しかも、家から会場への交通費もかかる。
高いチケット代や交通費を厭わず(人によっては厭いながら)それでも集まる人ばかりの空気というのは、ちょっと熱量が高くて、前のめりです。
比べて、フリーカンパの場合は、局所的に冷え込んでいる(ように感じる)。
タダなら観てやっても良いという姿勢がありありとわかる(誤解だったらごめんなさい)。
そういう人たちをいかに物語へ引き込むか。
そこに燃えるのです。

あとは、ふつうに、お金が無い人にも観てほしいと思ってます。(私もお金無いんですけどね笑)
演劇によって、うまくいかないこととか、やるせない気持ちを抱えた人が、少しだけ客観的に人生を楽しめる、手助けになれたりなれなかったりすると思うので(ちょいと大きく出過ぎたので尻すぼみ)。

以上です。
ご精読ありがとうございました。

次回公演の情報も、載せます!
フラっと冷やかしに来てくださいませ。
フリーカンパでござい。

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セツコの豪遊 第五回本公演
『授業』

作:ウジェーヌ・イヨネスコ
演出:宮村

出演:倉里晴、わかまどか、宮村
照明:江藤雲々、音響:タイ人

日時:7/15土-7/17月・祝
場所:Ito・M・Studio (代々木上原駅)
https://ito-m-studio.com/studio/access.html

料金:フリーカンパ

ご予約:https://www.quartet-online.net/ticket/s25vol5

タイムテーブル:
 7/15土 … 19:30〜
  /16日 … 13:00〜,16:00〜,19:30〜
  /17月 … 13:00〜,17:00〜
 ※開場 開演の30分前
 ※上演時間 60分前後予定

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チラシでござい

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