身の程を知りつつ

※これから心機一転頑張るぞ!などと鼻息荒めの方におかれましては、息の根にご注意の上お読みください。もしくは読まないことを推奨します。

物騒な書き出しになっちゃいましたが、
内容は、「本公演の台本を書き下ろさなかった理由」です。(過去4回の本公演は全て、自分で書き下ろしてました。)

私事ですが、今年30歳になりました。
演劇は、中高の部活も含めると、14年くらいやってます。もうすぐ演劇生活が人生の半分を占めます。うへぇ。

といっても、
私にとって演劇は生業ではなく。
収益上げたことなんて数えるほどしかなく。
完全に他で生計立てながら、細々と続けております。

しかし!最近!
いろんな大人の事情(大した話じゃないけど面白くないので略)により、
演劇に割く「時間」の捻出が少々ハードになってまいりました。
一方で、
私の演劇に期待される「品質」も、上がってきているような気がしなくもなくもなくもなく(濁)。

っていうか、私がどうこうってより、演劇がそもそもコスパ悪いんじゃ!そこが好きで唯一無二だと思ってるけど、可愛さ余って憎さ百万倍!

こういうコスパのジレンマ(お金も時間もニアリーイコールと仮定して、)に苦しんで、演劇界を去った人も沢山いるのだと思う(最近やたら、劇団の解散多いし)

気合いでなんとかできることもあるかもしれないけど、そういう頑張り方をするには少々、私は身の程を知りすぎているようで。言い換えると、視野が狭くなって、周りに迷惑をかけてしまうのが容易に想像できちゃって。「そんなの関係ないよ!自己愛万歳!」って思想もアリだけど、そういう人ばっかりだと世界は破綻してしまうので(急にデカくなる主語)
夢を見ず、なりふりにかまいつつ、冷めたままで、きちんと物作りしたいのです。

そんなこんなで、
セツコの豪遊主宰たる私は、
やりたいことの棚卸しをしたのであります。

これまでやってきた演劇に関する諸々(脚本執筆、演出、出演、舞台美術、宣伝美術、、、いわんや観劇をや)の中で、どれのプライオリティが高いかと。(すいませんね、気取った横文字なんか使っちゃって)

で、こうなりました。高い順。

 ・客席を創る(≒プロデュース)
 ・演出する
 ・出演する(これは義務)
 ・観劇する(これも半分義務)
 ・脚本を書く
以降は同列最下位。

自分で脚本書かないほうが、総合的に良い演劇が創れると思ったので、ここを切り捨ててみた次第です。

ただ身軽になったとか手を抜くとかいう話ではなく、
既成の脚本を使ったほうが、私の演出を見せられるとも思って。ます!
(既成の作品の中でも、なぜ「授業」を選んだのか?は、また別で書くかもしれません。長くなっちゃったので)

今回が今までで一番、「豪遊」っぽいです。
ご期待ください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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セツコの豪遊 第五回本公演
『授業』

作:ウジェーヌ・イヨネスコ
演出:宮村

出演:倉里晴、わかまどか、宮村
照明:江藤雲々、音響:タイ人

日時:7/15土-7/17月・祝
場所:Ito・M・Studio (代々木上原駅)
https://ito-m-studio.com/studio/access.html

料金:フリーカンパ

ご予約:https://www.quartet-online.net/ticket/s25vol5

タイムテーブル:
 7/15土 … 19:30〜
  /16日 … 13:00〜,16:00〜,19:30〜
  /17月 … 13:00〜,17:00〜
 ※開場 開演の30分前
 ※上演時間 60分前後予定

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